園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

羽黒山

2019-09-21 13:27:15 | 日記

 羽黒山の国宝五重塔は、厳かな杉の大木の中にたたずんでいました。写真では見て知っていたものさすが本物は見ごたえがありました。拝観料が500円だったのですが、受付に神主二人がいて、拝観者にお祓いをしてくれました。今回はラッキーなことに五重塔の中が見られるという特別な期間でした。五重塔や三重塔は、その階ごとに部屋があると思っていたのですが(お城の天守閣のように)、あにはからんや立派な心柱が四本の柱に囲まれ、中は吹き抜けになっていました。外から見た景観とは全く思いつかない構造になっていました。周りには数百本の杉が見守っていてまさに霊験あらたかな気持ちになりました。ここまではまだ元気いっぱいだったのですが、この先くらいから勾配も急になり、下から見上げる石段は視界からはずれ天国の道へと延びていたのでした。小学生・中学生は体力にものを言わせ、元気に駆け上がっていきましたが、年配の方々は、一歩一歩踏み占めるように石段を登っていました。石段の中には遊び心で石を削った彫り物があり、それを探して登っている人たちもいました。私たちも探しましたが、ひとつだけ「ひょうたん」を見つけることができました。下を向いても、上を見ても呼吸が楽になることはありませんでした。

 さて、本日は土曜日。保育園では4歳児の保育参加&給食試食会があり、5歳児は近くの授産施設「柿の木苑祭り」のステージ発表に呼ばれていて、とても忙しい午前中でした。あっちへ行ったり、こっちへ来たり・・・。明日からは台風も通過するようでなかなか心が落ち着きません。

 落ち着かないといえば10月1日からの「保育料の無償化」には本当に困っています。こんな複雑な制度をよく編み出したものだと感心します。市の役人でさえも悩む制度を私たちに押し付けて、いったいどうしたいのでしょうか。給食費においては「朝令暮改」の言葉のごとく、発足まで1か月もないのに 前言を撤回する有様です。もう少し余裕を持った対応ができなかったのかとても残念な気がします。せっかく良いことをしようとしてもあまり拙速では意義が薄れてしまいます。それでもあと10日で無償化は始まります。無償化のための書類は出しましたが、良いのか悪いのか結果はありません。このまま進めて良いものでしょうか。連休明けには副食費免除の子の名簿が配布になります。あまりにも短期間の対応に私の頭はパニックを起こしそうです。・・・・こんなブログを書いている暇があったら仕事をしろって・・羽黒山で「頭がよくなりますように・・」と一心不乱にお願いしたのですがまだご利益がないようです。もう一回行ってこようかな・・・なんてね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

閑さや岩にしみいる蝉の声

2019-09-20 15:21:33 | 日記

 9月の連休を利用して山形へドライブに行ってきました。目的地は酒田市の「山居倉庫」、鶴岡市の「羽黒山」(出羽三山)そして天童市の「山寺」。2泊3日の久しぶりの本格的な休暇です。研修ではないので報告書も書かなくてもいいし、予定は未定なのでどういう風に変化するかもわかりません。ただ、宿泊場所だけは「ゆこゆこ」であらかじめ予約しておいたので安心です。1日目は、朝6時30分に八戸を出発し、八戸自動車道、東北自動車道、秋田自動車道を利用し、横手で国道移動し、象潟までノンストップで行きました。象潟の「きさかたの丘」という大きなドライブインに着いたのは10時半ごろ、ここの6階からみた「九十九島」(くじゅうくしま)は、松尾芭蕉の句にも登場した有名なところです。芭蕉のころは海の中の島だったようですが現在は海が後退し、島だけが所々に点在しています。島の面影は十分あり、当時の絶景を推測することができました。ここの足湯に入りたかったのですが、次の酒田市の「山居倉庫」(さんきょそうこ」)が本日のメインだったので、泣く泣くあきらめて酒田市へ向かいました。山居倉庫は北前船で繁栄した米倉で、黒く塗られた壁と欅の木に囲まれた通路はテレビや写真で有名です。私はBSテレビ11チャンネルの月曜夜8時から放送の「いい酒いい肴」という番組でここを知ってからいつかはいってみたいと思っていたところです。しかし、日本海側の山形は太平洋側の八戸からは意外と遠く、今まで1回しか(今年の2月)行ったことがなく、未知の世界でした。山居倉庫の近くをぶらぶら散策しながら「酒田36人衆」の一人「鐙屋」を見学しました。ここは井原西鶴の「日本永代蔵」にも出てきた豪商の館で、当時の羽振りの良さを感じました。やはりお金の力は偉大です。南部藩とはけた違いの繁栄ぶりを見た思いです。そして志のある人たちの街作りが今に伝わっているのだと思いました。遅い昼ご飯を食べようと街中をうろつきましたが、どこもすごい人でいっぱいで、食べ物屋さんはどこも長蛇の列でした。そんな中、酒田のラーメンが有名なのを思い出し、この際ラーメンでも・・・行き当たりばったりのラーメン屋さんに入ったのですが(ここも多くの人が並んでいました。)八戸の煮干し味の細麺を食べなれている私たちには太麺のもちもち麺はさすがに食べきれず、普通盛りにもかかわらず残してしまいました。山居倉庫を午後3時に出て、本日の宿泊場所、日本海に面した「湯野浜温泉」に到着したのは午後4時を過ぎていました。浜焼きが有名なホテルで海の幸に舌鼓を打ちました。、

 2は目は、クラゲで有名な加茂水族館を見て、北日本で2番目に大きい庄内観光物産館で買い物をして、メインの出羽三山のある羽黒山へ。月山、湯殿山、羽黒山を出羽三山と呼び、厳しい修験の道場でもあります。往復2時間コースということで、気楽に出発したのですが、2500段の石段は身も心も粉々に打ち砕いてくれました。国宝の「五重塔」までは余裕しゃくしゃくでしたが、その後の本殿までは急な階段が天まで届くような感じで、行くも地獄、戻るも地獄の状態でした。途中で何度も休みながらやっとの思いでたどり着いた出羽三山本殿は、由緒正しい立派な作りで、ちょうど修験者たちが何かの修業をしていました。ひざはガクガク、口はパクパク、日ごろの運動不足を痛感しました。ここまで1時間30分。何が2時間コースだ・・・と思いつつ帰りの下り坂を気にしていたところ、途中であった人が「バス」のことを話していたのを思い出し、本殿の一番奥の売店まで行ってみるとなんと地獄に仏、バス停にバスが止まっていました。1時間に1本。なんと幸運なことか、始発は2時20分と言ことで遅い昼食を山形名物「板そば」ですませ、意気揚々とバスに乗り込んだのでした。(始めからバスで行けよ・・・という声も聞こえそうですが、すごい遠回りでしかも有料道路経由なのでほとんどの人は利用しないで、帰りのみに利用している老人が多いようでした。)ここの長い石段は本当にきつかった。このきつさは石段の高さと幅がいろいろ時代ごとに整備したためバラバラで、そのため登りずらくなっていたのでした。その日の宿は天童市のホテルでしたが、美味探求の宿と言われるだけあって料理は絶品でした。

 3日目はホテルから30分ほどしかかからない「山寺」。ここも松尾芭蕉が「閑かさや岩にしみいる蝉の声」という有名な句を残した場所です。ここの石段も難関でしたが、前日の羽黒山から比べれば、ずいぶんと楽に感じました。石段も約1,200段、石の高さも幅も整っていて、目をつむってもこけることはありません。でも急な坂はやはり大変でした。朝のバイキングを食べすぎたせいか、ゼイゼイとやっとの思いで登り切り「五大堂」で眼下を見下ろしたらとてもいい気持でした。

 そういうことで久しぶりの休日を過ごした園長でした。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

長い夏休み

2019-09-06 15:39:40 | 日記

園長です。

 6月27日以降の登場です。思えば長い夏休みでした。7月、8月は1年で一番行事が多い季節。保育園内外で子供たちは大活躍していました。本日は9月6日。8月末から9月にかけて、各クラスごとの「保育参加日&給食試食会」が始まっています。明日は年長組が行う予定になっています。ここ2,3年は保育園の環境を整備したため、それに伴い園の行事を大きく見直しました。この保育参加日もこれまでの趣向を少し変えています。長年、この時期に運動会を行っていましたが、運動会を廃止し、クラスごとの取り組みに変えました。ご意見はたくさんいただきましたが、今はスムーズに行われています。かえって中身が濃くなり充実していると評価されるようになりました。基本は「子どもが主体、子どもが中心」。これは動かすことができません。だって我が園は保育園なのですから・・・。

 さて、日々の保育は順調に進んでいますが、10月1日からの「保育料の無償化」の準備のため仕事量が増えてきました。新制度に移行してから業務の多忙化がますます顕著になっています。事務員を雇えば楽なのでしょうが、仕事の中身が複雑なのでついつい自分でやってしまうことが多いのです。そして机上の上で設計された保育料の無償化は、現場でとても不明な点が多く、しかも国からの情報が遅れがちなので、事前の準備がなかなか整いません。おまけに後出しじゃんけんが多いため、一度決めたことを振り出しに戻すこともしばしばです。今回の給食の件も大いに問題があると思っています。勉強不足を棚に上げて申すと「物価調整額」とは一体なんぞや? 副食費は国から4,500円の見込み額があり、主食費は園の事情を鑑み、園で決定してください。ということを真に受けて副食費4,500円と設定したのに、給付額からは4,500円+物価調整額680円の5,180円を減額するというお触れが出ました・・・。来年度に変更するかどうか、今年度の様子を見て、しっかり考えたいと思います。もっと早く情報が出ていればこんなに苦労しないのに・・・。

 さて、八戸には「湊朝市」という日本屈指の朝市が毎週開かれます。日本一は「高知の朝市」だそうです。(昨年石川県輪島市の朝市で言われました。)八戸港の一部を借りて運営しているわけですが、結構な数の出店が並びます。先日は「鳥唐揚げ」専門店で5分くらい並び「もも揚げ」と「唐揚げ」そして「コロッケ」を購入しました。評判の店らしく行列してまでも食べたい人がたくさんいました。9月最初の朝市はたくさんの方々が来ていました。県会議員、市議会議員の方も複数来られていました。その時事件が起こりました。朝市には私と妻と孫(小学2年生)の3人で行ったのですが、途中で孫が迷子になり、場内放送で呼び出してもらうことに・・・。「根城からお越しの〇〇〇〇ちゃん。おじいさんとおばあさんが△△で待っています。」・・・5分後無事に再会することができました。まさか朝市で迷子になるとは・・・。でも私たちからの要請だったのでおじいさんとおばあさんが待っていますでしたが、もし逆だったら・・・・「根城からお越しの長坂保育園の園長川口司さん、お孫さんが案内書で待っています。」なんて言われたら・・・恥ずかしいい。その後、「迷子のアナウンスを聞きましたよ」という複数の声に、さすが日本一に近い朝市、大勢の人が来ているんだなあと改めて感じました。ちなみに孫の迷子の原因は「トイレ」でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする