園長です。
天高く馬肥ゆる秋・・・何を食べてもおいしい季節です。青森では今年初めて「特A」の認定を受けた「青天の霹靂」が全国デビューし話題を集めています。新米に五戸産の「味噌南蛮」(五戸にはコムラ、キクチ、ムラヤが有名だが私は「ムラヤ」の南蛮漬けがおいしいと思う。)をおかずにすれば軽く2杯はご飯を食べることができます。おいしいコメはおかずがなくても食が進むものです。秋は体重管理が重要です。最近の私の体重は「メタボ」判定はされませんでしたが、空気を吸うだけでも体重が増えそうな今日この頃です。
ところで、先月の18日。つがる市で行われた青森県保育連合会主催の「ほいくの広場」では、出来立ての新米3種「つがるロマン」「まっしぐら」「青天の霹靂」の食べ比べ、味比べのコーナーがあり盛り上がっていました。ミニトマトくらいの量でしたが、炊き立てほやほやの新米はとてもおいしかったです。どれが一番おいしいかときかれても・・・「わからない」というのが正直な意見でした。3種類の名前を伏せて食べるとまったく「わからない」のが現状だと思います。個人的にはつがるロマンが一番口に合っている気がしました。青天の霹靂は冷めてもおいしいということだったので、炊き立てよりは少し覚めたくらいが良かったのかもしれません。ただ、味音痴の私にわかったのは「一番もちもちしている」ということでした。これは食感なので味本来の評価ではありません。あくまでも個人的な意見です。それにしても値段が「超特A」なので庶民の口にはなかなか入らないのが実情です。だって普通のコメだと10キロ入りが買えるくらいの値段です。(青天の霹靂は5キロ入りが標準) おいしいとか味が落ちるとかいろんな評価がありますが、私的には「津軽のコメはおいしい」という結論に達しました。八戸をはじめとした県南地区には「やませ」というコメの強敵が存在するのでなかなか良いコメが育たないようです。証拠に「青天の霹靂」は津軽地方限定作付になっています。栽培技術や品種改良が進めば県南地方も特Aの産地になれるかもしれません。八戸は米よりも企業の誘致をした方が得Aのような気がします。
先日、何かの記事で「最後の晩餐」に何を食べますか。という質問に対して「白いご飯に白菜の漬物」と答えていましたが、私だったら最後の最後に何を食べたいだろうと考えてみました。すき焼き、しゃぶしゃぶ、エビフライ、マツタケご飯、豪華海鮮鍋、ふかひれの姿煮・・・・ではないでしょう。ここはやはり「白いご飯」に何かでしょう。何かは・・・「卵焼き」「鮭の塩引き」「焼き海苔」、ちょっと贅沢に「たらこ」「筋子」あたりでしょうか。やはり子供の時によく食べていた食べ物が頭に浮かびます。我が家の母親はあまり料理が得意ではなかったので、どちらかと言えば「一緒盛り」で1品のおかずを全員でつついて食べていました。冬になると毎日イワシの塩漬けを焼いたものが朝ご飯のお供でした。雪が降った寒い朝に七輪を庭先に出し、煙がもうもうと立ち登るなかでイワシを1匹づつ焼いて食卓へ運びました。我が家ではもう一品、「納豆」がありました。今みたいに「小分け」ではなく三角のきょうぎ(木を薄く削ったようなもの)に入った一袋のものです。家族6人が食べるので卵、ネギを入れかさを増します。小学生のころは「あっついまんまさ納豆かけて食う。」のが一番のごちそうだった気がします。話はそれましたが、小さいころに食べた食べ物は大人になっても記憶に残ることが多いようです。今の子供たちが大きくなったら「家庭の味」「おふくろの味」を思い出すのでしょうか。最後の晩餐、と聞かれて「ステーキ」「いちご煮」なんて答えるのではないでしょうね。何年か前、この欄に「家庭で手作りの料理をしなくなった」と書いたら、「我が家では頑張っている。」という返事をいただいたことがありました。家族が一堂に会して家庭(母、父、祖母、祖父等・・最近ここまで書かないと納得されない。)で作る料理をわいわい騒ぎながら食べる食事が一番おいしいのだと思います。できれば最後の晩餐は家族で楽しみたいと思います。