園長です。
今年も年末がやってきました。巷では2017年10大ニュースでアメリカトランプ大統領就任がトップでした。国内でも「森友・加計問題」など今でも騒いでいる話題もあります。保育園でもいろんな話題や事件もありました。我が家でも16年間飼っていた大型犬ゴンが5月に亡くなりました。ちょうどその日は根城小学校の運動会で、とてもバタバタしていた朝でした。明け方にはまだ少し動いていたのですが、小学校へ向かう頃には呼吸は止まっていました。ラブラドールレトリーバーのゴンは、末娘が中学1年生になったときに「入学祝」として、友人からもらいうけたものでした。最初はシェパードを紹介されたのですが、さすがに大きくなったことを考えると無理でした。実はこのゴンも大型犬で、友人は「大きくなるぞ」と言ったのですが、生まれたての子犬(大型犬でも子犬)は、手のひらに載るほどかわいく、娘たちを虜にしてしまいました。しかし、この犬は食用旺盛、ウンチは大量、3か月もするとあのかわいさはどこへ・・・といくらい変身してしまいました。やがて散歩係りの娘は、言うことを聞かない犬の散歩を嫌がり、その役目は私に・・・。犬が若いころは、散歩するのは犬で、私は犬に散歩させられている状態でした。末娘が仙台に行っていた4年間は本当に大変でした。大型犬は10年も生きると長生きの部類だそうですが、16年は本当に長寿だったようです。娘の悲しみはとても深いようでしたが、死は生き物の宿命、最後を看取った娘も満足だったのではないでしょうか。我が家では、長女一家が帰ってきました。孫3人はそれぞれに成長していたのですが、母親の仕事の関係で、3番目の孫を我が家であずかることが多くなりました。やっと子どもたちから解放されたと思ったら「かわいい孫」の出現で我が家は今もてんてこ舞いの状態です。あと我が家関係では、私が「藍綬褒章」をいただいたことです。長年の苦労が報われたといわれますが、やるべきこと、やらなくてもいいことを積極的にしたことが評価されたのではないかと思っています。大学時代の友人から褒章をいただいた日にお祝いをしてもらいました。本当にうれしい思いでした。その時の言葉が当時の私の思いでもありました。「学生時代、一番遊んでいたやつがどうしてこんな賞をもらうの?」「俺にもわからん。」というような会話でしたが、今はこう言えます。「人は変わるんだよ。」と・・・。これ以上のご褒美はないと思いますが、これからも子どもたちのために頑張れるところまで頑張りたいと思います。さて、我が家での重大ニュースが12月にありました。3番目の娘に彼氏ができたようで、結婚したいのだと。彼氏の実家は北海道札幌市。顔合わせと決め酒と結納をかねて、お互いの中間点である函館で行いました。久しぶりの函館は私たちを温かく迎えてくれましたが、八戸より寒く、雪の降っていた状態なので少し心配になりました。新年の我が家はこれまで以上ににぎやかに、華やかに、忙しくなりそうです。
さて、保育園でもいろんなことがありました。一番はなんといっても「ライオンズ杯優勝」があげられます。今年の年長さんは人数は多いのだけど、サッカーはちょっと・・・。という状況でした。6月の幼児サッカー大会では予想通り強豪には一度も勝てず、乾杯の6位(20チーム中)。それでもよく頑張った方だと思っていました。その時のわがチームの印象は「弱いところには強く、強いところには弱い」でした。それを覆したのは秋のライオンズ杯でした。強敵揃いの予選リーグでは優勝候補を1-0で破り、堂々の決勝トーナメント進出。まさに一戦ごとに強くなる・・・という感じでした。準々決勝、では1-1からPK戦に突入、やっとの思いで勝ち上がり、準決勝でも新進気鋭のチームに0-0。連続のPK戦を相手のミスに助けられ、決勝戦へ。決勝は強豪チーム。昨年の覇者です。幸運にも前半にラッキーな点が入りそれを死守。感激の優勝の瞬間でした。初めは予選突破が大目標でしたが、優勝候補を破ったあたりから運も味方につけての優勝でした。でも運だけでは勝てないのがこの大会。日ごろの練習の成果と担任の負けず嫌い、保護者の大応援が子どもたちの心を動かしたのだと思います。勝った瞬間、私の目に熱いものが忍び寄りました。子どもたちの頑張りには本当に目を見張るものがありました。
保育園での重大ニュースの2つ目は、9月に秋田の味楽農場の藤村さんをお招きして「お米の作り方教室」を行ったことだと思います。この農場からは数年前から保育園で使用する給食のお米を特別に調達してもらっています。「特別栽培米あきたこまち」という銘柄のお米は、子どもたちの健康と食欲を満たしてくれています。大型機械で栽培しているようですが小道具まで用意してくれ子どもたちに農業の大切さ、お米の大切さを指導してくれました。私はこの先いくらAIが進展しようとも「農業」だけは生き残るのではないかと思っています。人間は食べなければ生きていけません。農業は大切な仕事です。子どもたちにもその重要な一部を少しだけでも体験してほしくて計画したものです。根城地区ではほとんど「田植え」や「稲刈り」の様子を見ることがありません。お米はスーパーでできるものと考えられると困ります。日本の歴史、伝統はお米から始まっていると思います。これからも継続してやっていきたい事業だと思っています。
最後に、「クリスマス発表会」が大成功だったこと。今年はいろんな試みを企てました。これまでの「総練習」を祖父母のための「本番1回目」として開放しました。例年「狭い」「見えない」「カメラ席を何とかしろ」などとたくさんの意見をいただきます。少しずつ変化していますが、あまり効果はないようでした。今年は大きく変えました。基本は「自分で考え、自分で選び、自分から行動する」を祖父母にも十分伝わるようにしました。普段の姿を普段通りに観てくれたことと思います。本番2回目も工夫しました。プロのカメラ屋さんからビデオを撮ってもらい、保護者はじっくり子どもたちの姿を生で見てもらうことにしました。レンズを通すと子どもたちの本当の姿は見えません。ましてわが子だけに目が行って、周りの様子が見えなくなります。会場でどっと笑い声がしても何が起きたかわかりません。あとから「あのときにね・・・。」と言われても応じることができません。子どもの姿は肉眼で他の様子とともにしっかり記憶にとどめていただきたいと思います。ちなみに我が家でも写真をいっぱいとりましたが、その時は盛り上がりますが、その写真はほとんど日の目を見ることはなく、娘たちの結婚式の余興に映し出されるのが関の山のようです。その意味では今回は画期的なものになったと思います。来年はもっと自分の目で子どもたちの活躍を見てほしいと思います。最後の最後に園庭環境の整備について一言。アンケートにもありましたが、園庭を変えることで今まで行ってきた「運動会」や「サッカー」はどうなるの・・・という真剣な心配をいただきました。理由はクラス懇談会でも発表会のあいさつでも言いましたが、5年10年先を見据えたうえでの決断です。乳児から年長まで子どもたちが楽しめる園庭環境にするつもりです。当然、今までと同じ運動会、サッカーはできないことになります。しかし、工夫次第では今まで以上にできることがあるかもしれません。私たちを信じてください。子どもたちに今まで経験したことが無いような遊びを展開できる環境にします。自分で考え、自分から行動する子どもを育てたいと思っています。どうかご理解ください。来年は子どもたちから「まだ帰りたくない」という声が聞こえるような気がします。 今年一年間本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。