園長です。
年が明けたら、少しは暇になるかと思っていたら、甘い考えだったようです。年明け早々から、各種会議や会合があり、自分の仕事がほとんど出来ませんでした。この状態が続くと、私の寿命もほどなく終わりを告げられそうです。
それでも中にはとても勉強になる会合もあります。1月20日に行われた「異業種」の会合、ハッキリ言うとある銀行の新年会だったのですが、ここで来賓のあいさつをした八戸では有名な弁護士さんの話がとても心に残っています。
(話の要旨)「最近、3だけ主義という言葉を良く聞きます。今の社会を現わしている言葉だと思います。「今だけ」「自分だけ」「お金だけ」という主義だそうです。将来のこと、他人のことはどうあれ、今、自分だけが良い思いをすればよい。」ということだそうです。今話題の「イスラム国」も究極の「3だけ主義」と言えるのではないでしょうか。後藤さんの速やかな解放を期待したいものです。さて、そういうことで、今の日本は、末期的な症状がいたるところで噴出していますが、これまで培ってきた日本の伝統、謙虚さ、勤勉さ、我慢強さはどこに行ったのでしょう。今こそ教育を見直す良い機会なのではないでしょうか。幸い、今年4月から「こども・子育て支援新制度」が発足します。家庭の教育機能・保育機能の崩壊が叫ばれ久しいですが、ここは日本民族の継続が問われています。今だけ、自分だけ、お金だけ・・・の思いを捨て去るきっかけにしてほしいと思います。
異業種の人との関わりは、井戸の中の私たちに大きな示唆を与えてくれます。保育の世界と教育の世界は「狭い」ものだと感じています。どうしても「壁で囲まれた世界」に慣れてしまっているのでしょう。私たちはもっとほかの世界も覗いてみる必要がありそうです。そこから自分たちの世界を確認することも大事なのではないでしょうか。