久々、園長登場です。
いやあ、暑い。暑いのを通り越して熱いといった方が良いかも・・・。ここ数日西日本ほどではありませんが、30度を超える気温が続いています。今日は今まででも一番暑いかも・・。
その暑さの中、保育園のお昼寝の時間にお昼寝をしない子供たちと「昆虫さがし」に行ってきました。最近は八戸でも「カブトムシ」や「クワガタムシ」を捕まえるのはとても難しくなりました。つい5,6年前まではカブトムシ必殺アイテムを使い一晩で10匹近くのカブトムシを捕まえていたのに、最近は夏の天候不順もありなかなか甲虫に出会うことも少なくなりました。園外保育でも空振りが多かったのですが、今年は状況が少し違うようです。少しだけ期待して数年前卒園した保護者から直々に伝授された「カブトムシ必殺アイテム」が久しぶりに活躍してくれました。保育園の散歩コースに「神社」というコースがあり、子どもたちがあるいて10分くらいのところに「おいなり様」が鎮座しています。そこはまだ自然の環境が残っており、子どもたちが大好きな場所でもあります。先週の日曜日の夕方、伝授された「必殺アイテム」を作り、4か所ほどに仕掛けてきました。次の日、職員にその話をしたら24日に虫取りに行ってきたとのこと、成果はクワガタのオス1匹。その他だったそうです。(私はその日お休みだったので報告だけは聞きました。)次の日、「園長先生も一緒に行こう」という子どもたちの誘いに乗って一番暑い時間帯、午後1時から約1時間虫取りに同行しました。保育士2名と私、そしてこども26名、総勢29人で真昼の虫探しです。神社の境内の前で「虫よけスプレー」をかけてもらい、いざ出陣。最初の仕掛けた場所に向かいました。ところでこの「必殺アイテム」は知る人ぞ知る、知らない人は「えーウソ、ホントオ?」と必ず言う仕掛けです。私が保護者から伝授された仕掛けは、「バナナをウィスキーに漬けて、一晩冷蔵庫で寝かし、しっかりウイスキーが浸み込んだら、アミ(私は台所のごみパックのアミ袋を使います。)に入れ、それを虫が集まりそうな場所につるしておくのです。カブトムシやクワガタムシは「ウイスキーがお好き」なようで、ひとアミに5,6匹もカブトが群がっていることもあります。
さて、今回はどうか?近くに行くと「いるいる」と子どもたちが大騒ぎ、よく見るとクワガタのオスがバナナにむしゃぶりついています。それを近くで2匹のクワガタの雌が見ています。大きさは5センチくらいの「ノコギリクワガタ」です。メスはそれより少し小さめ。私が近寄る前に子どもたちの襲撃があり、クワガタはそれぞれの虫かごに収納。しかし、これが争いのもと・・・・誰の所有物かで帰ってからひと騒動・・・。それはそれとして、2番目の仕掛けにも3匹のクワガタ。そのほか、コガネムシ(緑色に金のモヨウの甲虫、玉虫だったかも)も数匹。あと蟻が多数、蛾も少々群がっていました。その後神社まで上がり、蝉の声を聴きながら「トンボとり」をしました。神社の境内ではセミがうるさいくらい鳴いていて、足元からも突然飛び出してくるセミにびっくりしました。子どもたちの補虫網ではセミが止まっているところまで届かないので、蝉取りは早々に諦めたみたいでした。子どもたちが捕まえたクワガタは所有権の問題もあり、ひとまず、保育園の昆虫籠に収容することになり一件落着。そのために新しい虫かごを2個も買うことに・・・トホホ。
子どもたちの嬉しい自然観察が始まります。これからもクワガタは増える予想ですから、これくらいの出費は仕方がないか。今年は自然観察とクワガタの増殖にも挑戦したいと考えています。3年前、シイタケ栽培を試みたときの椎の木が腐ってしまい、ちょうど良いクワガタやカブトの養殖場になりそうなのです。シイタケは失敗しましたが、クワガタを養殖して2匹つがいで300円くらいで売れば大儲け・・・・なんてね。これを「とらぬ狸の皮算用」と言います。それにしてもあの子供たちの活力はどこから湧いてくるのでしょうか。どこかに「元気スイッチ」が隠されていて、誰かがそこを推しているのでしょうか。子ども達の体力と探究心、物欲はすさまじいものがあります。でもこれは生きていくための大事な要素となります。でも先生の話も少しは聴こうね。夏の暑さは子どもたちの元気の源なのでしょうか。それとも子どもたちの引き立て役なのでしょうか。それにしても暑い・・・・。地球温暖化、何とかしなければ。