園長です。
久しぶりに八戸自動車道を走りました。八戸インターから自宅は車で3分の場所にあるのですが、なかなか高速道路を走る機会がなく11月から約3カ月ぶりでした。最近は仕事が忙しく、大好きな温泉にも近場しか行けなかったので、思い切って八戸の反対側「津軽」に行くことにしました。青森県は温泉の宝庫なのでいたるところに良い温泉が湧いていますが、その中でも薬効効果抜群の碇ヶ関の「古遠部温泉」を選びました。ここは「津軽選挙」で有名になった「平川市」にあります。市会議員のほぼ全員が「収賄」容疑で逮捕された日本で一番有名な市です。あまり自慢にはなりませんが、その中の2人ほどは個人的に知っています。今は少し静かに暮らしていること思います。
さて、この古遠部(ふるとうべ)温泉は、秋田県の県境にあり、ものの5分で秋田県に抜けることが出来ます。この辺りは知る人ぞ知る「温泉銀座」で近くには、「碇ヶ関温泉」「塔の沢温泉」「日景温泉」など薬効効果に優れた温泉がたくさん存在しています。何に効くかはそこそこで違いますが、一般的適応症のほか、アレルギー疾患、運動機能障害、尿結石などに効くようです。特に病後の健康回復に良いということで今の時期は「湯治」客がたくさん利用しているようです。私は、機能回復に関心があるのですが、そちらの方の効能は不明なようです。何の機能回復かって?・・・これは個人情報保護に当たるので秘密にしたいと思います。
この温泉は、「湯治に来た客が来るときは、足を引きずり、杖をつきながら歩いてきたのに、帰るときはじゃんじゃん歩いて帰った。」と言われるほど薬効がある温泉で、看板にも「療養古遠部温泉」と書いてあります。この近辺は鉱山が多く、その昔、鉱山調査のために地質を調べていた時に発見された温泉で、運動機能障害には顕著に効果が現れるようです。湯船は4畳ほどで浴場自体は20畳ほどで10人の入れば一杯になります。「含石膏弱食塩泉」という泉質のためか、総檜作りの湯船は石膏でかたまり、レンガ作りのようになっています。ここの温泉の一番の魅力は「味」です。この温泉は「甘い」味がします。砂糖の様な甘さではなく、「味の素」の様なコクのある甘さです。多分この温泉で「湯豆腐」などすれば、最高のうまみになると思います。
私たちが入ったのは午前11時30分で12時には1回上がり、食事をして少し休み、2回目は1時間ゆっくり浸かり2時30分くらいまでいました。入浴料320円。大広間で休憩ししながら入っても650円。まるで「湯治気分」を味わえます。食事はリーズナブルなのですが、11時までの予約が必要です。私たちはおかみさんに何とか許してもらい「山菜そば」を特別用意してもらい食事にありつけました。ここは山の中の一軒宿なので他には食べる場所もなく、本当にありがたかったわけです。2月下旬といえども、ここはまだまだ山奥。春のひさしにはなってきましたが、積雪1メートル50センチほど。除雪は自家用車で行うので完璧とは程遠く、ずるずる滑り、ハンドルを取られながらやっと進むことができる状態です。対向車が来れば万事休す、きっと応援を頼まないと脱出不可能だと思いました。帰りはくだりだったのですが、雪解けのためにハンドルにしがみつきながら運転してやっと国道に出ました。ここはまだまだ雪国。お客さんも少なく、本当にのんびりした一日でした。明日からまた忙しい毎日が続きます。あと1週間で3月です。本当の春が待ち遠しい園長でした。