園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

夏が来れば思い出す・・・

2010-07-27 16:01:00 | 日記
園長です。
 今年の夏は、例年にないくらい暑い夏になっています。真夏日がかれこれ10日くらい続いているのではないでしょうか。暑い夏と言えば「甲子園」です。それも地方予選が面白いのです。暑さを通り越して熱くなるのが高校野球なのです。私も若い頃は野球に明け暮れ、中学は軟式、高校は高級・・ではなく硬式野球部で、一応夢の「甲子園」を目指したものでした。今考えると、幻と幻想の世界で夢を追っていたように思います。現実を知らない恐ろしさ・・それが高校野球の魅力なのかもしれません。私が中学2年生の時に、あの大田幸司率いる三沢高校が決勝で延長18回引き分け、再試合で4-2で負け準優勝に輝きました。それまで青森県は県予選を勝ち抜いても「北奥羽大会」という、秋田県や岩手県との戦いがあり、ほとんど甲子園にはいけない状態でした。この三沢高校が私達少年の心を熱く燃え上がらせたのです。しかし、現実には我が母校はいつも1回戦負け、良くて2回戦。私が在籍した3年間は、2回戦、1回戦、1回戦で散りました。私のときは特に悲惨で、相手が優勝候補だったせいもありますが、あわやコールド負け寸前の敗戦でした。私の甲子園はあっけなく終わりましたが、野球を通して多くのことを知りました。昨年なくなった私達の仲人は高校の先輩であり野球部の監督でした。弱小チームだった我が母校は3年生が4人しかいませんでした。2年生の秋の大会はよその部から助っ人を頼んで出場しました。今考えると私達が北校の野球部を救ったのだという自負があります。今でもときどき4人で飲み会をしますが、苦しいときを共に戦った戦友は一生の宝物です。汗と涙の3年間は私にとって大切な思いでになっています。特に最後の試合、青森県営球場での試合は、4打数3三振、1キャッチャーフライという、最悪の出来で、泣いても泣いても涙が止まらなかった思い出があります。そして、朝一番の列車で応援に来てくれた父の「ご苦労さん、何か冷たいもので飲むか?」という優しい言葉に、号泣したことが忘れられません。それまであまり優しい言葉をかけてもらったことがなかったので、特に感激したのだと思います。もう亡くなって9年が経とうとしていますが、今でも心に残っています。普段は何も言わない父でしたが、あの時だけは父として親として、立派に仕事をしたのだと思います。夏が来れば思い出す、私と父の秘密の思い出です。
 今年の青森県代表は八工大一高が甲子園へ駒を進めました。選手の頑張りもさることながら、応援する家族や友人の支えは大きいと思います。晴れ舞台で活躍する選手を支えているのは親の愛情だと思います。やっと最近そのように思うことができるようになりました。私も父の年齢に近づいたということでしょうか。とにかく工大一高の健闘を祈りたいと思います。頑張れ工大一高、そして3年間の集大成を楽しんできてくれ、君達に敗れた多くのチームの分まで・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

効果てきめん

2010-07-24 10:05:10 | 日記
園長です。
 今日は、お楽しみの「夕涼み会」です。朝方の大雨にはびっくりしましたが、今は太陽が顔を出しています。ここ数日は30度を越す猛暑が続いていたので、恵の雨ではあるのですが、これから夕方にかけては降らないで欲しい思いで一杯です。昨年も梅雨が明け切らず、雨降りの「夕涼み会」でした。園内では狭すぎて夜店も大変です。人、人、人で身動きが取れなく、面白さも半減です。
 今日の朝方の雨には心当たりがあります。実は、私には不思議な能力があり、雨を降らせることができるのです。当日か翌日には90%の確立で雨が降ります。私が雨乞いをするわけではありません。10年間乗っている愛車を洗うと雨が降るのです。大きな行事のときは、妻がわざわ「車は洗わないでね。」と注意してくれるのですが、昨日は車の中まで土臭かったので、妻が家に入ったのを見計らって、水洗いをしたのです。暑かったのでとても気持ちよく洗えました。台所からそれを見ていた妻は「あ~あ・・。」
 朝方、大粒の雨が屋根を叩く音で目が覚めました。効果てきめん。テレビの予報では雨の確立50%でしたが、私が車を洗うことで100%になってしまいました。それでも、8時30分頃には雨も上がり、太陽が顔を出しましたが、スッキリした天気にはなっていません。これから遅ればせながらひそかに「テルテル坊主」を作りたいと思います。懺悔の気持ちを込めて・・。
 保護者も朝から、お手伝いに来ています。子ども達が楽しめるよう、保護者も協力してくれます。一生懸命仕事をしている親の後姿を、頼もしげに見つめている子ども達です。お「親の後姿を見て育つ」という諺がありますが、子ども達はしっかり見ています。また、保護者も子ども達の様子を見ています。保護者参加の行事は、大変ですが、親子の絆をより深く結びつける大事な取り組みでもあります。本当にありがたいことです。
 てるてる坊主 てる坊主 今夜は天気にしておくれ・・・園長だけがのんびり過している夕涼み会の午前でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

富士屋ホテル

2010-07-20 14:19:51 | 日記
園長です。
 八戸でも梅雨明け宣言がされました。私は、箱根で関東の梅雨明け宣言を聞きました。実は、私には兄がいます(弟もいますが)。この兄の2番目の子どもが結婚することになり、箱根強羅温泉の「エレカーサ」というこじんまりしたホテルで式を挙げることになったのです。当人達は東京の町田市に住んでいるので「箱根」や「軽井沢」はちょっと足を延ばせる範囲なのでしょうが、八戸からだと遠い、遠い。朝一番の新幹線で東京に行き、東海道本線を特急「踊り子号」で小田原まで行き、箱根登山鉄道で箱根湯元。そのあと世界で2番目に急勾配だといわれる強羅までスイッチバックを3回も繰り返しながらやっとたどり着きました。その後タクシーで山の中腹のホテルまで・・・。ホテルに着いたのは式の始まる1時間前、午後1時30分でした。式は和気藹々とした雰囲気で進み、兄の嬉しくしながらも寂しそうな姿が印象に残っています。とても洗練されたいい結婚式だったと思います。
 私は式が終わるや否やタクシーを呼んでもらい、妻の待っているふもとの宮ノ下まで戻りました。ホテルの名は、泣く子も黙る「富士屋ホテル」。立派なホテルでした。なかなか箱根まで行くこともないし、お正月の「箱根駅伝」を見ていると必ず出てくる有名なホテルです。学生時代、バイクで何度かこの前を通りましたが、「こんなホテルに泊まる人たちはどんな人たちだろう。」と羨ましく眺めていました。一生に一度の体験だと、思い切って泊まることにしたのでした。由緒所正しい外観も素晴らしいものでしたが、中も「すごい」の一言でした。内装もさることながら、職員というか従業員(スタッフ)のお客様に対する物腰、言葉使い、態度が一流なのです。きっと経営理念や心構えを徹底的に叩き込まれたのでしょう。でも、不自然なところは感じられず、さすが富士屋ホテル、伝統と歴史をしっかり受け継いでいました。世界の歴史を動かした有名人達が大勢宿泊したと言う実績は、それだけでも素晴らしいのに、ますます磨きがかかっているようです。私達がなれない「フランス料理のフルコース」を頂いているときに、係りの人がいろいろ話しかけてくれ、私達の緊張感が一気に薄れていったことを思い出します。ただ、応対も一流なら、値段も一流でした。コーヒー1杯が950円、グラスビールが900円。フランス料理なので、ワインを飲んだのですがグラスワインが1900円・・。我が家ではいつも高くても1本1500円くらいのものしか飲んだことがないので、味わって飲みました。外人が多く泊まるホテルなのですべてが大きく、天井も高く設計されていて、のんびりとできる空間でした。部屋には全室温泉が配備され、部屋にいながらにして温泉気分に浸れました。一緒に行った妻はたいそう気に入り、「結婚30周年祈念はここにしましょう。」などとのたまわっていましたが、のんびり、のんびり過すには最高のホテル、最高の空間、最高の環境だと思いました。
旧御用邸での朝食も味がありました。皇族の一員の雰囲気を少しだけ感じることができました。もう一度泊まってみたい素晴らしいホテルでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

龍馬伝

2010-07-12 11:26:11 | 日記
園長です。
 昨日は、参議院選挙がありました。与党は大敗したようです。私は政治にはあまり関心がありませんが、政権が変わって、少し風通しが良くなったかな?と思っていたので、この結果については少し残念な気持ちです。それにしても日本人は気が短いですね。まだ政権をとって1年も経っていない民主党に、何を期待しているのでしょうか。半世紀も続いた自民党が制度疲労を起こして民意を失ったのを忘れたのでしょうか。もっと長い目で見ても良いのではないでしょうか。私は個人の意見ですが、自民党より民主党の方が人材が豊富だと思います。それをどうやって育てていくのか、これからの課題だと思います。
 さて、昨日のNHKの「龍馬伝」は見ごたえがありました。作り物だとわかっていても武市半平太が切腹する場面には感動して涙がこみ上げてきました。時代の掟とは言え、自分の力では動かせないもどかしさ、自分の方が正しいと思っても主に伝わらないもどかしさが、痛いほど伝わってきました。牢屋での龍馬と半平太の会話には胸が熱くなるようでした。昔の人は強かったのですね。切腹を命じられても、平然と受け入れる気持ち・・。私にはできません。半平太が腹を切り、介錯人が首をはねようとすると、それを制し、何度も自分の腹を切り、息絶えました。きっと最後の抵抗だったのでしょう。不覚にも涙が出てしまったシーンでした。とげが刺さっても大騒ぎするのに、自分の腹を自分できるなんて・・。少し前、女子高校生が隣の席の女の子をナイフで刺した事件がありましたが、「もっと力を入れないと切れないと思っていた。」と言っていましたが、人が刺すのと、自分で刺して、切るのでは痛みが違うのでしょうか。切腹といえば、私が一番印象に残っているのは「三島由紀夫」です。まだ小学生だった私にとって「切腹」という言葉は「自殺」というよりも強い印象がありました。日本人には責任をとって「腹を切る」ということは誰にも止められない自発的な行動なのでしょう。自殺と切腹・・似て非なること大だと思います。
 いよいよ、次回からは第三部に入ります。長崎や鹿児島が登場します。何年か前、長崎に行きましたが、日本の西洋文化の発祥の地でもあり、羨ましくもあった地です。歴史上の人物も多数登場し、日本の歴史には欠かせない場所でもあります。また、原爆の被災地でもあり、8月には広島とともに慰霊祭が大々的に行なわれます。食べ物も独特の文化があり、西洋と東洋の混ざり合った食文化が発達しました。ちゃんぽんや皿うどん、カステラなど教科書にも良く出てくる食べ物です。長崎には長坂保育園と懇意にしてもらっている保育園もあり、一層楽しみです。
 日本の混迷期を駆け抜けた龍馬ですが、「日本を今一度洗濯いたしたく候」という言葉を残しています。昨日行なわれた参議院選挙に当選された議員さん達に聞かせたい言葉だと思います。来週からの龍馬伝、楽しみです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青臭い話

2010-07-06 18:48:07 | 日記
園長です。
 最近、この地方では青臭いかまりがします。青臭いと言っても「若者」の匂いではありません。「クリ」の花粉の匂いです。栗の花粉は白くて毛むくじゃらです。どこがどうなってあんなとげとげのいがぐりになるのでしょうか。犬の散歩をしながら山道を歩くといろんな青臭いにおいがしますが、この栗の花粉の匂いは具合が悪くなるような、強烈なかまりです。蜂や蝶を誘うだけではなさそうです。きっと企業秘密的な栗の魂胆があるに違いありません。青臭いと言えば、テレビのCMで面白いものを見ました。生命保険のCMだと思いましたが、いいおっさんがスキップしながら「私には、夢がある。希望がある。持病もある。」と歌を歌うやつです。折りしも、ワールドカップ南アフリカ大会で大活躍した本田選手が母校の星陵高校で「夢を持て、希望を持て、あきらめるな」と後輩たちに講演をした、というニュースの後に見たので、妻と私は大笑い。お馴染みの60台の男性俳優が歌っているのですが、最近にないヒットだと思います。50歳、60歳ともなれば、夢も希望も小さくなり、現実の厳しさに尻尾を巻くことが多くなりますが、それでも希望や夢は大事です。熱い心を持ち続けるにも高い目標があったほうが良いのです。ただ、持病も抱えることが多くなります。腰痛、心臓病、高血圧・・・最近私たちの年代で多いのは「痛風」、「高尿酸値」そして「水虫」です。痛風はビールの飲みすぎが原因です。特にワールドカップを見ながらのビールは最高でした。何かに熱中することは大事なのです。時には自分の年齢、体調を顧みず、没頭することもは必要だと思います。ただ、いつまでも昔の自分ではないことに気をつけましょう。10年くらい前、こども達とプールで水遊びをした時、昔の体力のつもりでいきなり泳いだら、腕と太ももが一度に「こむらがえし」を起こし、危うく溺れそうな時がありました。また、自分では力強く走っているつもりでも、よたよた、おたおたしているそうに見えるようです。私たちの年代は複雑です。若くもあり、そうでもない。期待されても実力に自信がない。そうかと言って期待されなければ面白くない・・・。老人性頑固親父症候群とでもいいましょうか。とにかくそれが持病のようになっているのが、我々50代の悩みです。良い持病を持ちたいものです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする