園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

はなのみやこ東京

2011-02-27 21:09:47 | 日記

園長です。

 2月23日から3日間「中堅保育所所長研修会」で新浦安まで行ってきました。新浦安駅は皆さんご存知の「東京ディズニ‐ランド」がある舞浜駅の次の駅です。全国から128名の園長が集まり、園長に必要な研修をしました。私は今回が4度目の研修になりましたが、とても良い勉強になりました。この研修は1部屋に3名が宿泊する、合宿型の研修で、毎年全国の園長先生方と交流できる貴重な研修になっています。今回は熊本、横浜、福岡、福島、大分の園長先生がたと保育の情報交換をすることができました。横浜の株式会社が経営する園長先生の話や福島の3000坪の敷地にログハウス風の園舎を建築したという「神父」さんの園長先生の話などとても面白く、参考になる話をたくさん聞いてきました。もちろん2泊3日の研修も老体に鞭打って頑張って勉強してきました。「こども・子育て新システム」のシンポジュームでは、保育所や幼稚園の甘い体質を保護者代表から指摘され、考え込んでしまいました。「保育所の経営者は業界のために反対している。」とハッキリ言われてしまいました。フロアーからの質問にも「今の日本の現状がこのままでいいの?」と逆に言われてしまいました。都会と地方の言い分があるにしても、保護者からの実際の現状を言われると、私たちの考えがいかに、業界を守りたいための言い訳にしか聞こえませんでした。保育制度は政権が再び変わろうが、23年度予算が修正されようが、確実に「こども園」に向かっているという確信をししました。一部「お受験をする有名幼稚園」と「乳児保育園」「家庭的保育ママ」を除いては例外なく「こども園」にならなければ園を運営できなくなりそうです。私の園は来年全面改築の予定なので、これからも国や保育の情報を見ながら、こども園を見通して計画を進めて行きたいと思います。

 堅い話をしたら頭が痛くなりました。東京は八戸と違い、梅が咲き誇り、桜も条件の良いところは咲き始めていました。まさに「花の都東京」です。上野公園の西郷さんの銅像の前、交番の横にある桜は3分咲きになっていました。そして東京に着いた途端、何かが私の中ではじけました。鼻はむずむず、くしゃみは出るは、鼻水は出るは・・・。そうですここは「鼻の都」だったのです。花粉症は大人の病気・・と言われますが、暖かい気候に誘われ一気に大人の世界に入ってしまいました。あちこちでマスクをしている人がいましたが、マスクをすると「顔の表情」がわかりません。たくさんの人がマスクをしている状況は不気味な感じがしました。

 東京には毎年1,2度行きますが、行くたびに思うのは、人が多いこと。首都圏には日本の人口の2割が集まっています。地方では職がないので都会に集中しているのです。都会の「待機児童」は悲惨な状態です。横浜の園長先生が言ってました。「自分の園でも常に50名ほどの待機児童がいる。」と。地方から職を探して都会へ出て、共稼ぎをしている。だからいくら保育園があっても足りないのです。地方では「定員割れ」が顕著になってきました。このままの保育制度でいいのでしょうか。日本の国作り自体に問題があったのではないでしょうか。このままでは地方から人間がいなくなってしまいます。保育制度の充実はもとより、日本人の働き方を変えないと、保育どころか日本が消滅しかねないような気がします。とは言っても、今の政治では期待するほうが無理なのでしょうか・・・。今回気になったのは、「外国人が多い」ということでした。電車に乗っても、浅草に行っても外人の姿が目に付きました。特に若者は、見た目は日本人ですが、言葉を聞くと「中国人」「韓国人」がほとんどでした。日本人は65歳以上の老人が多かったように思います。「中国人の日本買収」などというテレビ番組がありましたが、日本は確実に外国からの侵略に迫られていると思いました。今日のテレビでも「大企業の新卒採用は中国人」というニュースが出ていましたが、日本で生まれて日本で育った日本人はどこの企業が採用するのでしょうか。そのうち、日本は外国人に侵略され、日本人は生活保護しか生きていけなくなる国になってしまうのではないでしょうか。そんな馬鹿な・・・と思っている人は東京に行ってみてください。電車の中は中国人や韓国人だらけ顔は日本人と似ているのに言葉が違う・・・。ひょっとしてあなた一人が日本人だけかもしれません。日本の中の外国・・・。笑いごとではありません。教育は大事です。失われた日本人の精神を取り戻すには「教育」しかありません。いよいよ私たちの出番です。日本人の日本による、日本人のための教育が求められています。今こそ日本人の魂が必要な時です。一致団結して頑張りましょう。・・・というところで目が覚めました。2泊3日の研修は老人にはこたえました。頭から煙が出そうな研修でしたが、とても勉強になった研修でした。

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仕事は見て覚えろ

2011-02-19 12:35:35 | 日記

園長です。

私は、毎朝みのもんたの「あさズバ」を見ています。毎週土曜日は特集を組んで、年金やら政治やらああでもない、こうでもないと激論を飛ばしていますが、今日の特集は私達保育の世界でも通じることだなあと思い深く考えさせられました。それは中高年の仕事を紹介したものでした。林業に携わる67歳の職人の弟子は50歳代の男性です。転職した挙句のきこりの世界ですが、木を1本切るだけでも、緻密な計算、深い洞察が必要とのこと。番組では1本の杉の木を切るのに、いろいろな角度から計算し、360分の1の倒し場所を選定していました。師匠が見守る中、弟子が注意されたのは「あと2センチ左に切れ込みを入れろ」という指示でした。見事想定通りの場所へ倒した師匠は「根本ではたった2センチだが上に行くほど差が大きくなり、2メートルもの差が出てくる。そしてそれを見極めるのは長年の勘と経験しかない。」と言ったのです。まさに熟練された職人の世界です。そして「手取り足取り教えることはしない、仕事は見て覚えろ。それが一番早く仕事を覚えるこつだ。」、職人の心意気が伝わってきました。

 保育園では、学生(保育士を目指す短大、専門学校の学生)が保育園で実際に保育を体験する「保育実習」と言うものがあります。初めての保育の実践なので学生もそうですが私達も緊張します。そしてなるべく困らないように、微に入り、細にいり説明し、その上やってみせ、理解させます。はっきりいって「やりすぎ」だと思います。困ったときに相談してね、で思ったことをやってもらった方が楽しい実習になるのではないでしょうか。私達もついつい、優しく、解かり易く・・・と思って指導しますが、根本が間違っているのかもしれません。先日来た実習生は今までにないタイプの学生で、職員ともども大いに考えさせられました。まさに「仕事は見て覚えろ」くらいが実習生にはちょうど良いのかもしれません。それで、出来ないのであれば「選択ミス」です。勇気ある撤退も時には必要になるかもしれません。保育園は、「子どもが好き」でなければ出来ない仕事ですが、子どもが好きだけでは保育士にはなれません。子ども達の良い手本、社会人として一番身近な大人であることを自覚しなければいけないと思います。保育士しか出来ない、保育士にでもなろうか・・・そんな人には保育士になる資格はありません。子ども達の将来を大きく左右する責任重大な仕事なのです。給料は高くありませんが、やりがいのある崇高な職業だと私は思います。仕事の多さの割には報われることが少ない保育士ですが子ども達の笑顔と卒園してから、「ありがとう」と言われるとありったけの笑顔で返したくなります。仕事は教わるものではなく、自分で考え、先輩を見て覚えるものなのですね。私はいい先輩をたくさん持っているような気がします。

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八戸市保育連合会

2011-02-17 09:45:03 | 日記

園長です。

 最近は何となく心せわしい感じがします。毎年、年度末は多少の忙しさはあるものの、春を迎える嬉しい気持ちが上回り、心がウキウキします。しかし、今年は趣が違います。国の保育所制度改革をはじめ、保育園を取り巻く環境、状況が著しく不透明であり、安心して前に進めないと言うことが一番の原因ですが、地元の保育園の連合体「八戸市保育連合会」の役員改選の時期でもあるからです。八戸市保育連合会は54年の歴史を持つ伝統ある組織です。現在は68園、(分園2園除く)が加盟しています。それぞれの園は、「東西南北」の4つの地区保育会に所属し、それぞれに活動しています。昨日は、八戸市保育連合会の役員の改選がありました。これは23、24年度の会長、副会長を誰にするかと言う、取り決めの場で、関係者には「地獄の会議」として嫌がられています。八戸市保育連合会がもっとも不得手とする「合議制」をとっているからです。本来であれば、立候補、推薦で決められる会長、副会長は、変則推薦で候補が決められ、その候補の中から「話し合い」で決めるのです。みんな黙り込む我慢の時間でもあります。「出来れば誰かにやってもらいたい。」という顔が垣間見える修羅場ともいえる空間がそこにあります。結果は・・・性格が優しく、人の意見を良く聞き、断れない人が押し付けられます。健康状態、諸般の都合は認められません。そもそも、4地区からの推薦自体、「拒否」「辞退」は認められません。こんな連合体がほかにあるのでしょうか。とても不思議な団体です。と言うのは簡単ですが、そのような組織を私も担いできたので文句ばかりは言っていられません。でも、68人の園長の内、約半分が女性園長、残りの半分が「65歳以上」で権利放棄を主張する男性園長たちです。役員に適齢期があるとすれば、十数人にも満たない中での選出になります。ここらで選出方法を考え直さないと、八保連は崩壊の道をたどるような気がします。「自分には関係ない。ではなく自分の問題」として考えるべきだと思います。保育園の園長はなかなか新人が現れません。私がこの世界に入ったときは「若手」といわれました。今でも「若いから頑張れ」と言われます。十分頑張っているつもりなのですが・・・。頑張れば頑張るほど仕事が多くなる今日この頃です。最近、どきっとする言葉をききました。「保育園には良い保育園、悪い保育園はない。あるのは良い園長、悪い園長だ。」という言葉です。リーダーの存在は大きいのです。八戸市保育連合会のメンバーは自覚を持ったリーダーであって欲しいと思います。これは内部批判ではありません。自戒をこめた私自身への呼びかけです。

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転出届

2011-02-11 18:07:57 | 日記

園長です。

 私には4人のこどもがいます。みんなかわいい娘達です。一人は八戸、3人は今のところ仙台にいます。3番目の娘が先日帰ってきました。大学4年生の彼女は、仙台で就職することになり、4月から始まる仙台での準備にやってきたのでした。新しいアパートの契約書の連帯保証人の欄に記入させられ、印鑑証明書もとってきてほしいという。3月6日の引越し予定だそうだ。今まではみんな親がかりだったことを自分で手続きしてみて、大変だったらしい。親のありがたみがやっとわかったのではないかと思う。八戸からの転出届も持っていくという。実は仙台の大学に入る時に転出届を出していなかったのだ。20歳の成人式を地元でしてほしくてわざとそのままにしておいたのだった。しかし、今度は就職なのでそうはいかない。社会的責任も考えると転出届をだして、実際に住んでいるところに住民票を置いたほうがいい。これからは仙台市民にならなければいけない。選挙も仙台で、宮城県の政治家を選ばなければいけないのだ。

 しかし、八戸の人口がまた減ることになる。それでなくても高校3年生たちが大学生となり都会へ転出する時期である。八戸にある大学だけでは、転出を上回る転入は無理なようだ。新幹線も青森までつながり、一時の勢いはなくなった。今日、八戸ポータルミュージアム「はっち」がグランドオープンしたが、街中の賑わいを恒久的に維持できるかは、疑問だ。それでも、若者が集まれる場所ではあるようだ。もっと、もっと若者が楽しめる場所が欲しい。今の街中は、「老人」でもっているようなものだが、老人が集えるような街にはなっていない。「はっち」効果がいつまで続くかはわからないが若者が定住できるような八戸市であってほしい。この「はっち」は八戸の雇用にはまったく貢献していないと思うのは私だけでしょうか。娘の転出届とはっちオープンを迎えてちょっと考えてしまった園長でした。

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多忙な一日

2011-02-06 19:32:01 | 日記

園長です。

 2月5日は私にとって超多忙な1日でした。この日は、5歳児の保育参加日&試食会で、親子の保育の様子や給食の様子を見学しました。年長ともなれば、どうしても小学校への入学の期待と不安があり、保護者も全員参加という結果になりました。「カルタを作って遊ぼう」というテーマで、文字や絵、数字にまで関連した取り組みを計画していました。文字や数字は、日頃から生活の中で学んでいるので活発なこども達の様子が見られました。最後は自分たちの作ったカルタで、読み札の競争をして楽しんでいました。試食のほうも長坂のセミバイキングを味わう最後の機会なので、たくあんと干し柿も味見を兼ねて、大いに盛り上がっていました。この日のメニュー「じゃじゃ麺」は、盛岡の名物ですが、当園の調理員が、長坂流にアレンジして作ったオリジナルメニューです。私も好きなメニューのひとつなのですが、保護者は感激して味わっていました。

 また、この日は、午後から根城小学校の合唱部、バトン部、合奏部の合同演奏会が八戸市公会堂文化ホールで行なわれ、大急ぎで会場へ向かいました。卒園児達が結構頑張っており、パンフレットには卒園児の名前がたくさん載っていました。バトン部には1人しか卒園児はいませんでしたが、小学生離れした演技には大きな拍手が湧き上がっていました。合唱部は伝統と歴史があり、我が家のこども達も活躍しましたが、根城の心が伝わるような歌声でした。こちらには10人以上の卒園児が参加しており、保育園時代の面影を想い浮かべながら素晴らしい唄声を聞きました。保育園時代にはあまり歌も歌ったことがないような子も合唱部で頑張っていました。こども達の成長、変化には本当に驚かされます。最後の合奏部は、小学校では珍しい「オーケストラ」の編成になっています。バイオリン、ビオラ、チェロなど弦楽器の奏でます。根城小学校の自慢の部活動でもあります。保育園では弦楽器までは揃えられませんが、こども達の興味を引く楽器は結構揃えてあるので、小学校へ行っても関心がわくのだと思います。バイオリン、チェロ、コントラバスに卒園児が5人も頑張っていました。こども達の頑張りに大いに感激した演奏会でした。

 その後、6時から高校時代の野球部のメンバーで飲み会が行われました。2年ぶりの飲み会でしたが、大いに盛り上がりました。・・・といっても、私達が3年の時のメンバーはたったの4人です。2年生も2人しかいなく、1年生の入学をまたないと9人にはならなかったのです。私達が八戸北高の野球部を救ったのです。あの時頑張らなければ、部」ではなく愛好会へ格下げされ、今の野球部の活躍はなかったのだと・・・・思っています。そんな固いきずなの我々4人ですが、盛り上がるのは、病気の話と頭の話です。育毛剤は私が一番高いものを使っているようです。はげはいませんが、危ない兆候が見えている奴もいます。みんな、頭には苦労しているようです。久しぶりの飲み会はカラオケがなくても盛り上がり、楽しい時間を過ごせました。友達は何時になっても良いもんですね。特に高校時代の熱い気持ちを共有した友は、何物にも代えがたい存在です。いつまでも大事にしたい友達です。 

 とにかく一日は24時間しかありませんが、とても充実した一日でした。久しぶりに中身の濃い一日だったと思います。明日から始まる1週間は別な意味で忙しくなりそうです。

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