月日が経つのは早いもので、今年も残すところひと月余りとなりました。目に見えた仕事はあまりしていない気がしますが、どうにも落ち着かない。今年はいろんなことを変えたので少し戸惑っているのかもしれません。それともやはり歳のせいなのでしょうか。昨日は毎年恒例の「クリスマス発表会」(なんでクリスマスなのかあまりわかりませんが・・・・)の総練習でした。約ひと月の練習期間でしたが、祖父母の応援を受けてみんな頑張っていました。昨年から、総練習を本番の近くに持っていき、当日来られない保護者や遠くから見に来る祖父母の方々に開放しました。実に100人近くが来園し、子どもたちを応援してくれました。本当は本番1回で家族、親せき、祖父母に見ていただきたいのですが、なにしろ会場が狭く、皆様にご迷惑をかけています。これで本番には少し観客が減ればいいのですが、昨年は周知不足のせいもあり思惑が外れてしまいました。オープンスペースで余裕を持った園舎にしたはずですが、なかなかうまくいきません。保護者の協力なくしては絶対遂行できる行事ではありません。よろしくお願いいたします。
今年は比較的暖かい冬を迎えています。降雪は11月23日にうっすらとあっただけで、その後も気温が10度近くまで上がり過ごしやすい日々を送っています。子どもたちも雨が降らない限り園庭で体を動かしています。昨年までの園庭とは違い、子どもたちが遊びやすくなった証拠でもあるようです。園庭全体に子どもたちが散らばり、いくつかのグループが形成されているようです。まさに「異年齢保育」の真骨頂というところでしょうか。サッカーだけの園庭から大きく変わり、いろんな遊びで楽しんでいます。このままの気温がいつまで続くかわかりませんが、雪が降るまでは土の感触を味わわせたいと思います。
多目的子育て支援棟の建設は佳境を迎えています。今は内部の工事に入っていますが、来年1月末の完成予定は少し早まるかもしれません。完成が楽しみな一方、これからの定款変更をはじめとする書類の作成が思いやられます。子育て支援の機能をこちらに移行し、本園の定員を若干増やす予定なので、そちらの書類作成もあります。これから冬本番になり雪に埋もれるのではなく書類の山に埋もれそうです。
消費税が来年10月に10%に増税されます。それと同時に保育・教育の無償化が行われる予定になっています。先日の新聞では、3歳以上の1・2号の給食の在り方が掲載されていました。保育園と幼稚園では給食費の考え方が違い、相当な議論が交わされたということですが、基本的には給食材料費(主食、副食とも)は保護者負担となるようです。国の基準では主食費3,000円、副食費4,500円を考えているようですが、せっかく保育料の無償化で集金事務から解放される思ったら、今まで以上に手がかかりそうです。何とかならないものでしょうか。ちなみに0~2歳の給食費はこれまで通り保育料の中に入るそうです。では、満3歳で入園する1号認定の子はどうなるのでしょうか。基本的には2歳児なのですが1号で入る場合は主食費・副食費の負担があります。保育園で2歳児クラスに入ると負担はありません。同じ2歳児なのに1号と2号とでは大きな違いがあるのです。まして国では待機児童解消を叫びながら待機児童が増えるような無償化を進めようとしています。二兎を追うものは一兎も得ず・・・ということわざがありますが、優先順位が違うのではないかと少しだけ思っています。この無償化がこの先「5歳児の義務教育化」にならないかとても心配しています。
心配事は尽きないですが、なるようになるんでしょうか。労働力不足解消のために外国人労働者受け入れ拡大策が衆議院を通過しました。いろいろ問題がありそうですが、「労働力不足」の錦の御旗のもと成立を目指しています。保育界も労働力不足ははなはだしいものがありますが、外国人受け入れ枠14事業の中に入らないでほっとしています。保育・教育は国の要です。なんとしても保育・教育は日本人が受け継いでほしいと願っています。労働力だけで物事を考えると大変なことになりそうです。だって、労働力として来日するのは「人」なのです。一緒に生活していく人間なのです。その整備が全く不足しているように思えて仕方がありません。日本の経済力を維持するためには仕方がないそうですが、日本には「身の丈」という言葉があります。島国日本ならではの仕組みを考える時期に来ているのではないでしょうか。子どもが生まれない国、老人が増える国、70歳まで仕事をしなければならない国。この先日本はどのような道を進むのでしょう。幸せ・・・ってなんでしょうか。