園長です。
関東地方から遅れること約1か月・・・県南地方にやっと桜の便りが届きました。わが園の園庭にも「よしのさくら」と「しだれさくら」が元気一杯の子どもたちの負けぢと咲き誇っています。吉野桜はここ数日の「強風」に痛めつけられ、完熟ではないうちに散らされています。今日は花よりも葉の方が元気に自分を主張しています。その点しだれ桜は今が盛り。少しピンクの色が濃い花びらが風に吹かれてなびいています。ああ、春だなあ。
今年、わが園では冬の間に園庭の改修工事、園庭整備を行いました。今までの「ただ広い園庭」から樹木の茂る「庭園」に衣替えしました。園庭に土を盛り、30センチと50センチの段差をつけた高さに大型遊具を移動させました。盛り土は「人工芝」で覆いました。本物の芝は前回の改築工事で効果が薄いことがわかったので思い切って「人工芝」にしました。とてもいい感じです。子どもたちも駆け回ったり、転がったりして遊んでいます。極め付きは「ウッドデッキ」です。真ん中にもみじの木を移殖したので、その周りをぐるぐると走り回り「鬼ごっこ」をしています。まだ、葉が茂っていない状態ですが、新緑の紅葉の下で走り回る子どもたちには格好の場所だと思います。秋は紅葉したもみじの中で子どもたちが思いに更ける・・・ことはないか。園庭の樹木もだいぶ増え、これから新緑の季節になれば、また違う味輪になることは確実です。道路から見える園庭はまるで「公園」のようです。あとは大人用の見守りベンチと子どもたちが悪戯しやすい木のベンチと木の椅子が整備されれば一応完成することになります。ワインダルからの「水」も朝のうちに使い切ってします。それもまた良し。自分で考えて、自分たちでルールを決めて遊ぶのは楽しいことです。その中で、お互い相手を思いやり、ルールを守る大切さを考えてくれれば、OKです。
園庭の片隅に「果樹園」も作ってみました。「かりん」「プルーン」「姫リンゴ」「アケビ」などがあります。山法師も3種類あります。どうやって食べたらいいか今から思案しています。私だったら「果実酒」でおしまいですが、子どもたちには「本物」の味を味わってもらいたいと考えています。また、前回の園舎改築の時に「ドングリ」の木を5本植えて「カブトムシの森」を作りましたが、構想は良かったのですが管理に失敗し、養殖には至っておりません。今回はその反省を生かし、シイタケの榾木を腐らせ、腐葉木を育成中です。程よい腐りの中でカブトの養殖をしてみたいと思っています。そのほか園庭には「ブナの木」「ドングリ」「くぬぎ」などカブトやクワガタが大好きな樹液の出る木を植樹しました。保育園が昆虫の棲み家になってほしいものだと思っています。
4月も残すところあと1週間。これから法人の理事会、評議員会。その合間に各種団体の総会が開催され、まだまだ暇になりそうもありません。私の春一番の渓流釣りもなかなかいくことができません。しかも最近は近所でも「熊」の出没や目撃情報などもあり、一人での「魚釣り」を控えています。3,4年前まではこの時期になると「解禁」を待ちわび、渓流釣りや山菜取りなどでウキウキワクワクしたものですが、最近は心が躍らなくなりました。年をとったせいもありますが、世の中のスピードが速くなりすぎて、私の心がついていけなくなったのが原因だと思います。26日には経理の決算事務があります。プロの手伝いが無ければ、決算もできなくなりました。新制度に移行し、書類が複雑かつ多様化しています。私の頭脳も一度リセットしたのですが、なかなか思うようにはいきません。だましだまし、つぎはぎを増やしながら何とかやっていくしかありません。後継の娘は、保育に忙しく、私の方をなかなか向いてくれません。園長の仕事は一朝一夕には覚えられません。中期計画を立たて指導していきたいと思います。
2045年には八戸市の人口が16万人になるそうです。高齢化率は46%。2人に1人が高齢者になります。私は2045年まで生きているかどうかわかりませんが、これからの日本をとても憂いています。若者に迷惑をかけないよう生きていくにはどうしたらよいのか真剣に考えています。今の大人たちが何もしなければ「うばすてやま法案」が可決され、社会貢献をしない老人は捨てられてしまうのではないかと思っています。「子どもは私たちの未来であり希望である」という保育新制度の言葉がとても重く感じるのは私だけでしょうか。