園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

たまざし

2012-04-24 20:04:14 | 日記

園長です。

 新年度が始まったと思ったら、もう5月になろうとしています。4月の忙しさは格別です。頭はゆっくり進もうとしているのに、世間がそれを許さない。保育園の園長はほんと因果な商売なのです。それでもやっと決算の目処がつき、事業報告書の内容も整ってきました。それが終わると、本格的に園舎の建て替えに突入です。今から体調を整え、これに備える準備をしたいと思います。

 さて、毎日忙しい我が家では、一番末娘との親子3人家族なのですが、肉類はほとんど食べません。野菜と魚が中心の食事です。少し前は寒さが厳しく、野菜の値段はものすごいことになっていました。妻からお使いを頼まれ、「大根」と「キャベツ」を頼まれたのですが一本400円の小さい大根、一個300円の小玉の春キャベツ。主婦でなくても「高い」と思いました。最近は少し値が戻っているようですが、野菜中心の食生活は意外とお金がかかるのです。

 今日は久しぶりに「すき焼き」が食卓に上がりました。我が家の「すき焼き」は豚肉が中心です。でも今日は豚肉なのに牛肉の味がしました。我が家の妻は料理が得意なのでいろいろ工夫をします。牛肉の秘密は「バター」でいためたことによる効果だそうです。恐れ入りました。でもたまには本物の牛肉も食べたいなあ。白菜は高いのでキャベツ、春菊も高いので長ネギと玉ねぎが入っています。そのほかは糸こんにゃく、豆腐。これが我が家の定番のすき焼きです。もちろん「溶き卵」で食べます。これでアルコールを飲まなければ、ほんとに健康家族なのですが・・・。

 玉ねぎと言えば大学時代のアルバイトを思い出します。1日5000円、10日で50,000円のはずだったアイスキャンディ売りのアルバイト。若気の至りで「テキヤ」さんのアルバイトで神奈川県の三浦半島にある「油壺」と言うところでバイトをしました。もちろん泊りがけの3食付です。「日刊アルバイトニュース」で探していったのですが、世間知らずとはよく言ったもので、現地について初めて「テキヤさんの仕事」だと気がつきました。それでも帰るわけにいかず、「社会勉強だ」と割り切って10日間だけすることにしました。学生時代は時間が有り余るくらいあったのです。そこでの経験は私の人生の中でも思い出が深いものになっています。そもそも1日5,000円だったアルバイト料は10日間で5,000円でした。私は文句を言いましたが、「後で実家に9日分送るから実家の住所と親の名前を書け」と凄まれ、あえなく1日500円のバイト料になったのでした。それでも楽しいことがたくさんありました。背中に鯉の入れ墨を入れた私たちの世話人はとても良い人(楽しい人)で1日のノルマ(1個30円のアイスを150円で1日30個以上売ること)を達成すると、いわゆるテキヤ人生の楽しい話をしてくれるのでした。バイト10人くらいを束ねており、たまにはカキ氷をおごってくれたりもしました。その中で1番思い出に残っているのが、食事当番が作る「たまざし」でした。彼が私たちに一番最初に教えてくれたのが「たまざし」でした。「これから刺身を作るからよく見ておくように・・・。」と言って作り始めたのが、玉ねぎの刺身・・・いわゆる「たまざし」でした。玉ねぎの薄皮を剥き、半分に割り、横に薄く切ってスライス状にします。それを水にさらし、大きなボールに入れ、各自の皿に取り分けるのです。それに鰹節(たまにない時もある)をかけて、醤油をたらす。おかずはそれだけ。御飯だけは食べ放題でした。最初の2日間くらいはなかなかなじめなかったのですが、なれるとこれが体に良いんです。たまに卵がついたりすると大騒ぎ。人間はどんな食べ物でも仲間がいるとおいしく食べられるのです。

 今では考えられない食生活ですが、それしかないと「おいしく」感じるから不思議です。10日間、ほとんど変わらない「たまざし」がおかずでした。1日500円のバイト料でしたが、私にはかけがえのない経験になりました。我が家ではたまに「たまねぎ」がスライスで出てきます。私の高血圧に良い、ということで妻が作ってくれるのですが、これを見るとあの頃の「たまざし」の思い出が鮮明に蘇ってきます。そのうち保育園でも「たまざし」をごちそうしたいと思っています。

 玉ねぎのスライスと言えば「オニオンス ライス」。貧乏学生が食堂に入っておなかがいっぱいになりそうなメニューだと思って注文したメニューが「オニオンス ライス」。少し英語ができたので、理解したのが「玉ねぎがいっぱいのご飯」。オニオンが複数形、しかもライス付き・・・という解釈でした。出てきたのは「玉ねぎのスライス」のみ、彼はこれから「ライス」がでてくると思い30分もじっと我慢したということです。断っておきますがこの貧乏学生は私ではありません。人生いろいろ、苦しい時の経験は時として人生を豊かにしてくれるものです。「辛い経験は買ってでもしろ。」という昔のことわざが少しだけわかってきたような今日この頃です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一段落

2012-04-10 20:27:25 | 日記

園長です。

 いやあ、3月は忙しかったなあ。保育園は1年の中で一番忙しいのは3月なのではないでしょうか。卒園、入園、補助金の申請書、請求書、実績報告書・・・。私はその上、町内会の総務部長も請け負っているので、総会の資料作りから総会準備まで3月中に行わなければなりません。しかし、町内会は老齢化し、事業報告、事業計画の提出要求もままならず、4月1日の総会前までには資料は揃いませんでした。それでも総会は行わなければならず、大変・・・と言うよりも「もうどうにかしてくれ」と叫ぶ多くなるくらいでした。それでもやらなければどうにもならないのが町内会なのです。「いつか来た道、いずれ行く道」なのです。

 今日、法務局へ用事で出かけたら、ちょうど昨日入学した1年生たちが保護者と教頭先生を引き連れ、帰り道の確認しているところへ出会いました。子どもたちは100メートルも向こうから大きな声で「園長先生~」と叫びながら走り寄ってきました。その後ろからお母さん方と教頭先生が息を切らせながらかけずってきました。本当に元気のいい子どもたちです。5,6人のグループでしたがほとんど当園の卒園児で、小学校生活が楽しくて仕方がないような感じでした。このまま元気に通ってほしいと思いました。

 昨日は、保育園にカラフルなランドセルを背負った小学1年生が1週間ぶりに顔を見せに来てくれました。たった1週間しかたっていないのに、とても成長したように見えました。ランドセルを背負ってか、背負われてか、大きなランドセルには校長先生からいただいた教科書が入っていました。保育園の玄関で担任と記念写真をとり、友達がたくさんできたという報告をしていました。午後からは小学1年生、中学1年生、高校1年生になった兄弟がお母さんと一緒にあいさつに来てくれました。みんな新しい制服、ランドセルに身を包み、先生方から祝福を受けていました。今まで長い間保育園に通っていただき本当にありがとうございました。いつでも立ち寄ってください。私たちはいつも、いつまでも子どもたちを見守っています。たまには遊びに来てください。いつでも大歓迎いたします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする