園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

馬が駆け抜けた一年

2014-12-29 13:17:52 | 日記

園長です。

 今、2014年の私の手帳を眺めています。4月からほとんど毎日のようにメモが書き込まれています。なんと日曜日もほとんど埋まっています。今年は結婚式が多く、職員の結婚式をはじめ、祝辞や乾杯のあいさつが続きました。いい加減な話はできるのですが「良い加減」の話は難しいです。そして、会議が多かったこと。その他大勢の会議ではなく、自分が主催する会議や役所との会議・懇談が例年より格段に増えた年でもありました。

 その大きな原因は、「こども・子育て支援新制度」の始まりです。これまでいろいろ国で審議されてきた内容が、県や市町村に下されてきて、未消化のまま私たちに配信されます。市や県から十分な説明もないまま、申請書の様式が渡されました。おまけに、消費税が大前提の制度の予算が、12月にいきなり1年半延期になり、財源が確定されないまま、制度だけがスタートします。これまでの国の審議はいったいなんだったのでしょう。政治家と官僚の様々な思い入れがあったとしても、約束は守るべきです。一番困るのは当の子供たちなのですから。子供は国の宝だ、社会の宝だ・・・と口では言いながら、一番大事な財源を付けない・・・。これは将来に大きな禍根を残すことになりそうな気がします。制度のことを挙げれば、きりがないのでやめますが、私たちは本当に困っています。国会議員の先生方、真剣に考えてください。

 さて、今年はいいこともありました。少ないのでとても数えやすいです。それは4月20日に趣味であるゴルフで、なんと初めて「ホールインワン」を達成したことです。今年3月30日に「消費税」が上がる前に・・・と、思い切ってクラブを変えました。少し練習でもしてからいけばいいのに、生来ものぐさ。仕事の忙しさにかまけて、コンペ1日前の30分だけ練習し、値札が付いたまま、いざゴルフ場へ・・・。結果は散々でトリとダボが一杯。それでも午前中はなんとか50を切り、午後の部へ・・。一緒に回った人は、私のあまりにもひどいスコアにあきれ返り、午後から帰ってしまいました(実は体調不良のため)。そして忘れてしまいそうな八戸カントリークラブ中コース。5番、145ヤード、ショ-トホール。9番アイアンを持ち、思いっきり降ったクラブの芯に当たったボールは、目標よりやや右目に打ち出され、「またバンカーか」と思いきや、奇跡の神風が一陣舞い降りたかと思うと、ボールが「ツツツ・・・」と左へ流れ、ピン手前1メートルのところへ「ドスッ」という感じで落ち、その後スルスルと移動していき、カップの近くまで行った・・・・ところまでは見ていたが、その後見失ってしまった。一緒に回ったキャディさんが「入ったあ。ホールインワンだ。」と叫びましたが、一緒の3人は半信半疑・・・。一番喜んでいたのはくだんのキャデイさん。「やりましたね、おめでとう、私にもいいことがありそうですね・・。」などと一人で騒いでいました。実際私のその時の心境・・・「保険に入っていたかなあ。本当に入っていらどおしよう・・・。」という心境でした。恐る恐るカップの上からのぞいてみたら・・・誰のか知らないが確かにある・・・。同伴者がカップからボールを取り出す瞬間となぜかピースをしている私のうろたえた姿をしっかり写真に撮ってくれていました。その後、保険屋さんを呼び、事故対策をし、記念コンペを岩手県の「南部富士カントリークラブ」で行い、めでたく終了したのですが、記念コンペの前の晩、「祝賀会は温泉でしましょう。」というメンバーの一声で八幡平のホテルで温泉付き祝賀会をしました。人生で一度あるかないかの「ホールインワン」だったので保険を目いっぱい使い、楽しませていただきました。しかし、その後、私に刺激されたのか、ゴルフクラブのメンバーが2人、ホールインワンをやり、もう一人の銀行の支店長もホールインワンを達成し、今年1年で4人もホールインワンを達成しました。なかなかないホールインワンの祝賀会と記念コンペを3回もやり、実にホールインワンを堪能した1年でありました。

 あとは、なんといっても「ライオンズ杯サッカー大会優勝」です。昨年は絶対優勝・・・と思っていたチームが負け、今年は優勝はない・・・。と思っていました。しかし、夏の3位でくやしさを感じた子供たちと保護者が、協力し合って休みの日も練習をしたようで、その成果が見事報われる結果となりました。今でも思う優勝の原因は、「予選リーグでの敗戦」だと思います。強敵藤覚保育園に0-1で負け、大泣きした子供たち。担任が引いた最悪の予選りーグ。強敵揃いのチームの中で何とか2位通過を果たし、リベンジの舞台は決勝戦へ。一度負けた相手に2度負けることはできない・・・。一進一退の手に汗握る好ゲーム。15分はあっという間に終わり、0-0のままPK戦へ。いつもは元気なキーパーがこの日は熱で元気がない、顔色も悪く本人も交代を了承。ここは大ばくち、キーパーを替えて勝負に出る。3人がケリ終わり1-1の同点。あとはサドンデス・・・。一発で決着がつく。先攻藤覚、守る長坂。蹴ったボールを長坂のキーパーが顔面に当て、見事ゴールを守る。そのあと、顔面で守ったキーパーが渾身のゴールを決め、決着。ベンチからは大歓声と喜びの涙、涙・・・。私も子供たちの頑張りに涙腺が緩み、もらい泣き。今思い出しても胸が熱くなります。「この親にしてこの子あり・・・。」まさに親子で勝ち取った優勝だと思います。また一つ、長坂の歴史が刻まれ、これが伝統になり、子供たちの誇りになっていくのですね。

 今月おこなわれた「クリスマス発表会」も素晴らしいものがありました。長坂で取り組んでいる「異年齢保育」。3歳以上児が3つの出し物に別れ、それぞれを自分たちで企画し、物語を作っていく・・。まさに「自分で考え、自分で選び、自分から行動するこども」の姿が見られました。一人一人が自信を持ち、発表する。自分のセリフをしっかり言う。3歳児は3歳児なりに。年長は年長なりに・・・。私的には「裸の王様」の劇が印象に残ります。これは子供たちが絵本をしっかり読み込み、自分で物語を覚え、ストーリーを把握しなければできないことです。王様も家来も、怪しい3人組もそれぞれが役になりきり、セリフもしっかり言えていたことに感動しました。長坂の発表会は面白い、と保護者に言われます。私も面白いと思います。やはり、自分で声を出すということは、自信につながるようです。これからもしっかり取り組んでいこうと思います。それにしても先生方はよく見守っていると思います。陰になり日向になり励まし、指導している姿には保育士の真髄を見る思いがします。これからもよろしくお願いします。・・少しプレッシャーになったかな。今年はこれでおしまい。来年も楽しく保育をしていきたいと思います。今年1年本当にありがとうございました。

 

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何とか一息

2014-12-26 16:21:25 | 日記

園長です。

 12月25日、「幼保連携型認定こども園」への移行申請書を提出しました。学校薬剤師等の記入がまだでしたが、県からの見解を待っていると埒があかないので、とりあえず提出に踏み切りました。これからいろいろ訂正が入ると思いますが、とりあえず「ひといき」入れます。それにしてもこの3か月くらいは忙しかった。世界から見るととても遅れている「保育の世界」ですが、この制度で少しだけ世界に近づけるのではないでしょうか。

 12月14日には衆議院選挙が行われ、自民党が圧勝しました。選挙がいいか悪いか判断が分かれるところですが、私にはあまり意味のある選挙とは思えませんでした。私たちはここ数年、消費税が10%になるという仮定の下で、新制度の説明を聞いてきました。ここにきて2階に上がったがいいわ梯子を外された感じがします。確かに消費税8%の影響はあると思いますが、結局のところ「自分たちが蒔いた種」だったのではないでしょうか。そのツケ、尻拭いはいつも国民です。私たちは20年以上前から「少子化社会は大変だ」と警鐘を鳴らしていたのに、先送り、自分たちの都合で見て見ぬふりをしてきた結果が、今の日本の姿だと思います。ここらで本気になってもらわないと日本は沈没してしまいます。外からの攻撃ではなく、内部からの崩壊、瓦解で滅ぶのです。

 昨日、今年最後の「忘年会」を行いました。話題はもちろん「新制度」の話です。日本の南の方の保育園経営者達が、自民党の大物を捕まえて、子ども子育て会議で決定した事項を今になって変えるという、とんでもない話を聞きました。日本は法治国家だと思っていましたが、一部の方がたは「自分たちの利益のためには相手を引きずり落とすことも正義」なのでしょうか。日本の未来のため、世界でも通用する子供たちを育てるため、私たちは一生懸命に保育をしてきたのではないでしょうか。なにか暗い気持ちになってしまいます。

 さて、今日は「餅つきかい」を行いました。毎年28日は恒例になっています。2升の餅米をふかし、2回。計4升のもち米をついたわけですが、これがまた大変・・。最近はデスクワークが多く、ほとんど運動をしていないうえに、子供たちの大声援に後押しされ、休むに休まれない状態に陥り、心臓も体ももう少しで止まりそうでした。「豚もおだてりゃ木に登る・・。」と言われますが、「園長もおだてりゃ、餅をつく・・。」という感じでしょうか。まあ、悪い気はしないので、頑張りましたが、そのあと腕がプルプル、膝がガクガク・・・歳には勝てません。来年からは元気な保育士たちにやってもらおうと思います。仕事は明日もありますが、昼には「御用納め」の「一発締め」で一年を締めくくりました。今年は職員にも保護者にも、そして子供たちにも助けられて仕事をしてきました。子供たちの笑顔や笑い声に何度助けられたことか・・・。都会の方では「子どもの声」がうるさくて保育園や幼稚園が地域住民から訴えられたという事例が多いとニュースで言っていましたが、世の中変わった・・・・では済まされない、おそろしい世の中になっているようです。「子ども怒るな来た道だもの、年寄笑うな行く道だもの・・・。」子供のいない社会には夢も未来もありません。子供たちが大人しく、笑声も出さない、笑顔もない、外で遊ぶこともできず、知らない大人には口も利かない。「子どもらしい」という言葉は「死語」になったのでしょうか。長坂保育園は賑やかです。都会でなくて本当によかったと思っています。私はこの八戸が大好きです。そしてこの根城を誇りに思います。だって、保育園の前を通る大人は、みんな子供rたちを見ると「笑顔」になります。中にはしばらく遊んでいる子供たちをじっくり観察している老人もいます。たまにサッカーをしている子供たちに「頑張れ」と声をかけてくれるお年寄りもいます。そんな時、ほんとうに心が優しく、熱くなります。来年も子供たちと地域で楽しく過ごしたいと思います。今年1年、本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。   園長

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湯治

2014-12-07 21:39:38 | 日記

園長です。

 昨日6日、無事発表会が終わりました。園舎が新しくなり、2回目の発表会でしたが、来場者は昨年を上回り、400人近い観客だったと思います。150人くらいまでは何とか数えたのですが、休憩が入ってごちゃごちゃになり主催者推定で約400人としておきましょう。オープンスペースの2階部分がほぼ満席・・・。子ども一人に着き大人が3名ついてくるという感じです。確かにあまり見たことのないお祖父さん、お祖母さんが何人も見えていました。きっと昨年の様子を見た保護者が「楽勝で観られる。」という判断をしたのでしょう。楽勝とまではいかないまでも、まだもう少し入る余裕があるくらいで、ほとんど満席状態でした。そんな大応援団を前に、こどもたちはたくさんの見せ場を作ってくれました。我が園の発表会は、普段の保育の園長選なので、普段取り組んでいる保育をそのまま子どもたちがプロヂュースして発表します。もちろん、大道具、小道具もなるべく子どもたちが関わって作ります。特に異年齢3部作は園長の私が言うのもなんですが、「見ごたえ」があります。0~2歳児の発達段階と3歳以上の取り組みは年齢以上に成長を感じさせます。今年は「裸の王様」の劇がとても評判が良かったようです。3歳以上の子どもたちは自分のやりたい役、関心がある出し物を自分で考えて、自分で選びます。子どもたちは年長をリーダーに3歳の子や4歳に子の出番を考えながら、セリフも考えます。自分たちで考えるので、最後までやり遂げようと工夫します。保育士はあくまで後方支援に徹します。そのような取り組みが観ている人に感動を伝えるのだと思います。

 保育園での大きな行事は、「子どもたち一人ひとりの成長」「各年齢ごとの発達段階」を保護者に確認してもらうことが大きな目的ですが、保育園の取り組みが子どもたちにどのような成長を促しているのか確認する場でもあります。1階では、50インチの大型モニターで観られるようにしていますが、そこでもたくさんの保護者が観ていたようです。子どもたちも大人たちも楽しんだ発表会でした。観に来てくれた全ての皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

 今回は、来年から長坂保育園が「幼保連携型認定こども園」へ移行するので、始まる前に少し時間をいただいて説明会をしました。新聞や八戸市の広報などで情報が入っていたせいか質問もなく静かに説明を聞いてくれました。これから同意書や市での調整を経て、「契約書」を買わすわけですが、新しい制度が子どもたちや保護者、そして私たちに優しい制度であってほしいと心から思います。金曜日に八戸市から利用定員と施設種別の「内示」がありました。いよいよ本格的に動き出したと実感することができました。ここ2,3ヶ月は忙しい日々が続きそうです。今の心境は「賽は投げられた、前へ進むのみ。」と言うところでしょうか。

 さて、昨日は発表会が終わった後、夜から職員の「忘年会」を行いました。忙しい1日が終わり、ほっとしたのでしょう。みんな飲むは食べるは・・・。このパワーが長坂保育園の原動力なのだと改めて感じました。この勢いで、新制度の壁を乗り越えて欲しいものだと思います・・・あ、それは私の仕事か・・・・。

 ということで、本日は体と頭を休めるため、朝から温泉で「湯治」をしてきました。朝10時から夕方4時まで実に6時間「新八温泉」でリラックスタイムを過ごしました。湯船に入り、サウナに入り、途中食事をし、リラックスルームで映画を見ながらお昼寝もしました。そしてまた、温泉、野天風呂、湯滝に入り、最後は「古代檜ぶろ」にゆっくりつかり、午後4時に湯治場を出ました。老体には必要な時間だとつくづく思いました。来週も忙しい日程が続きます。今度は市長や八戸市議会議員さん方との懇談会もあります。八戸市の子どもたちと保護者、そして私たち保育関係者のためにもう少し良い環境を作るために頑張りたいと思います。

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