園長です。
今、2014年の私の手帳を眺めています。4月からほとんど毎日のようにメモが書き込まれています。なんと日曜日もほとんど埋まっています。今年は結婚式が多く、職員の結婚式をはじめ、祝辞や乾杯のあいさつが続きました。いい加減な話はできるのですが「良い加減」の話は難しいです。そして、会議が多かったこと。その他大勢の会議ではなく、自分が主催する会議や役所との会議・懇談が例年より格段に増えた年でもありました。
その大きな原因は、「こども・子育て支援新制度」の始まりです。これまでいろいろ国で審議されてきた内容が、県や市町村に下されてきて、未消化のまま私たちに配信されます。市や県から十分な説明もないまま、申請書の様式が渡されました。おまけに、消費税が大前提の制度の予算が、12月にいきなり1年半延期になり、財源が確定されないまま、制度だけがスタートします。これまでの国の審議はいったいなんだったのでしょう。政治家と官僚の様々な思い入れがあったとしても、約束は守るべきです。一番困るのは当の子供たちなのですから。子供は国の宝だ、社会の宝だ・・・と口では言いながら、一番大事な財源を付けない・・・。これは将来に大きな禍根を残すことになりそうな気がします。制度のことを挙げれば、きりがないのでやめますが、私たちは本当に困っています。国会議員の先生方、真剣に考えてください。
さて、今年はいいこともありました。少ないのでとても数えやすいです。それは4月20日に趣味であるゴルフで、なんと初めて「ホールインワン」を達成したことです。今年3月30日に「消費税」が上がる前に・・・と、思い切ってクラブを変えました。少し練習でもしてからいけばいいのに、生来ものぐさ。仕事の忙しさにかまけて、コンペ1日前の30分だけ練習し、値札が付いたまま、いざゴルフ場へ・・・。結果は散々でトリとダボが一杯。それでも午前中はなんとか50を切り、午後の部へ・・。一緒に回った人は、私のあまりにもひどいスコアにあきれ返り、午後から帰ってしまいました(実は体調不良のため)。そして忘れてしまいそうな八戸カントリークラブ中コース。5番、145ヤード、ショ-トホール。9番アイアンを持ち、思いっきり降ったクラブの芯に当たったボールは、目標よりやや右目に打ち出され、「またバンカーか」と思いきや、奇跡の神風が一陣舞い降りたかと思うと、ボールが「ツツツ・・・」と左へ流れ、ピン手前1メートルのところへ「ドスッ」という感じで落ち、その後スルスルと移動していき、カップの近くまで行った・・・・ところまでは見ていたが、その後見失ってしまった。一緒に回ったキャディさんが「入ったあ。ホールインワンだ。」と叫びましたが、一緒の3人は半信半疑・・・。一番喜んでいたのはくだんのキャデイさん。「やりましたね、おめでとう、私にもいいことがありそうですね・・。」などと一人で騒いでいました。実際私のその時の心境・・・「保険に入っていたかなあ。本当に入っていらどおしよう・・・。」という心境でした。恐る恐るカップの上からのぞいてみたら・・・誰のか知らないが確かにある・・・。同伴者がカップからボールを取り出す瞬間となぜかピースをしている私のうろたえた姿をしっかり写真に撮ってくれていました。その後、保険屋さんを呼び、事故対策をし、記念コンペを岩手県の「南部富士カントリークラブ」で行い、めでたく終了したのですが、記念コンペの前の晩、「祝賀会は温泉でしましょう。」というメンバーの一声で八幡平のホテルで温泉付き祝賀会をしました。人生で一度あるかないかの「ホールインワン」だったので保険を目いっぱい使い、楽しませていただきました。しかし、その後、私に刺激されたのか、ゴルフクラブのメンバーが2人、ホールインワンをやり、もう一人の銀行の支店長もホールインワンを達成し、今年1年で4人もホールインワンを達成しました。なかなかないホールインワンの祝賀会と記念コンペを3回もやり、実にホールインワンを堪能した1年でありました。
あとは、なんといっても「ライオンズ杯サッカー大会優勝」です。昨年は絶対優勝・・・と思っていたチームが負け、今年は優勝はない・・・。と思っていました。しかし、夏の3位でくやしさを感じた子供たちと保護者が、協力し合って休みの日も練習をしたようで、その成果が見事報われる結果となりました。今でも思う優勝の原因は、「予選リーグでの敗戦」だと思います。強敵藤覚保育園に0-1で負け、大泣きした子供たち。担任が引いた最悪の予選りーグ。強敵揃いのチームの中で何とか2位通過を果たし、リベンジの舞台は決勝戦へ。一度負けた相手に2度負けることはできない・・・。一進一退の手に汗握る好ゲーム。15分はあっという間に終わり、0-0のままPK戦へ。いつもは元気なキーパーがこの日は熱で元気がない、顔色も悪く本人も交代を了承。ここは大ばくち、キーパーを替えて勝負に出る。3人がケリ終わり1-1の同点。あとはサドンデス・・・。一発で決着がつく。先攻藤覚、守る長坂。蹴ったボールを長坂のキーパーが顔面に当て、見事ゴールを守る。そのあと、顔面で守ったキーパーが渾身のゴールを決め、決着。ベンチからは大歓声と喜びの涙、涙・・・。私も子供たちの頑張りに涙腺が緩み、もらい泣き。今思い出しても胸が熱くなります。「この親にしてこの子あり・・・。」まさに親子で勝ち取った優勝だと思います。また一つ、長坂の歴史が刻まれ、これが伝統になり、子供たちの誇りになっていくのですね。
今月おこなわれた「クリスマス発表会」も素晴らしいものがありました。長坂で取り組んでいる「異年齢保育」。3歳以上児が3つの出し物に別れ、それぞれを自分たちで企画し、物語を作っていく・・。まさに「自分で考え、自分で選び、自分から行動するこども」の姿が見られました。一人一人が自信を持ち、発表する。自分のセリフをしっかり言う。3歳児は3歳児なりに。年長は年長なりに・・・。私的には「裸の王様」の劇が印象に残ります。これは子供たちが絵本をしっかり読み込み、自分で物語を覚え、ストーリーを把握しなければできないことです。王様も家来も、怪しい3人組もそれぞれが役になりきり、セリフもしっかり言えていたことに感動しました。長坂の発表会は面白い、と保護者に言われます。私も面白いと思います。やはり、自分で声を出すということは、自信につながるようです。これからもしっかり取り組んでいこうと思います。それにしても先生方はよく見守っていると思います。陰になり日向になり励まし、指導している姿には保育士の真髄を見る思いがします。これからもよろしくお願いします。・・少しプレッシャーになったかな。今年はこれでおしまい。来年も楽しく保育をしていきたいと思います。今年1年本当にありがとうございました。