園長です。
さあ、今日から290年の歴史と伝統を誇るわが郷土自慢の「三社大祭」が始まります。今日が「前夜祭」で豪華絢爛な山車が27台街中に繰り出します。本番は8月1日の「お通り」と8月3日の「お還り」の三社の武者行列と三社のつけ祭りとしての27台の山車の行列です。私が小学生のころは9月の初めや8月の21日からの秋祭りだったのですが、青森の「ねぶた」や弘前の「ねぷた」に連動させ、夏祭りとなってしまいました。しかし、この時期はまだ梅雨が明けない時が多く、毎年天気とにらめっこが続きます。今年もまだ梅雨明け宣言がないのでとても不安です。気温も25度まで上がることは滅多になく、少し肌寒い日々が続いています。
さて、今年は長坂保育園が改築したこともあり、根城新組町の山車組から保育園でお祭りに参加しませんかと誘いを受け、アンケートを採ったところ、30数名の子供と10数名の保護者が参加することになりました。いろいろ規制がある伝統と秩序を重んじる祭りなので、お通りはダメ、3日のお還りに参加することになりました。私たちとしても土曜日の方が参加しやすいので大賛成でした。問題はどうやって現地まで行くか。主催者側発表では毎年30万人近い人出で埋め尽くされる沿道をどうやって出発地点までたどり着けるか・・・です。基本は現地集合、現地解散ですが、保護者が参加できない子供は職員が引率です。職員も私を含めて6名が参加します。いづれもお祭り大好き保育士たちで、中には「おみこし」を担いでいる保育士もいます。私は、十数年前は我が家の子供たちと参加していましたが、一番下の娘が2歳で参加した時、お祭りの大太鼓の音に驚き、それ以来祭りが嫌いになり、私も参加しなくなりました。昔はこの時期になると、なんかそわそわし気分が高揚したものですが、最近はテレビ桟敷で鑑賞することが多く、感動も少なくなりました。これを機に郷土の祭りを再確認していきたいと思います。
お祭りが終わると、保育園は「お祭りごっこ」が始まります。洗面器を伏せて小太鼓代わりにし、何人かそろって叩いて遊んでいます。保育園には横笛もふける保育士もいるので一緒に盛り上がっています。小さいころから地域の祭りに参加し、地域の一員として行動することは、子供たちにとっても地域にとっても大切なことだと思います。親以外の大人との関わりは子供の成長に欠かせないものです。コミュニケーション能力はこういうところから育まれていくのです。