園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

閑話休題

2016-11-22 13:09:52 | 日記

 園長です。

 今年も残すところあと1か月ちょっと・・・。申年(さるどし)が始まったなあ、と思っていたら、テレビのニュースは「酉年」(とりどし)の干支作りの話題になっています。年齢が高くなると一日が飛ぶように過ぎ去ると言われますが、まさにそのような状態です。今年は、「60」という数字がキーワードでした。青森県保育連合会、八戸市保育連合会の「創立60周年」、徳島市で行われた「全国保育研究大会」も第60回 でした。実は私も個人的なことを言わせてもらうと「生誕60年」を迎え、無事に「「還暦」にいたりました。還暦ってすごいなあ、と以前は思っていましたが、実際に自分がなってみると、全然すごくもないし、自覚もない・・・。こんなんでいいのかあと漠然に思う程度です。ただ、体の方はだいぶ異常が見られるようになりました。とにかく「老眼」にはてこづっている。目が見えないということは、なんと不便なことか・・。あと、体が動かない。少し動くと「後遺症」のように2,3日後に筋肉痛に襲われる。最近は趣味の魚釣りにもいくことが無くなった。足腰が衰えてきたので、岩場や水辺が怖くて歩けなくなりました。秋には「まつたけ」をはじめとしたキノコ狩りにも2回ほどしか行けませんでした。本当は「熊」が怖かったのかもしれませんが、心のどこかで「いくな、いくな」という声が聞こえていたようです。ゴルフに至ってはこれまでの最低記録(回数も成績も)を更新しました。これまでは負けたり、いい結果が出ないと「悔しい!!!!。」という気持ちが沸き起こっていたのですが、「まあ、いいか。」「今日はこんなもんだろう。」と自分を奮い立たせることがなくなりました。会議や集会でも「いい大人」を演じるようになりました。年をとるということはこんなことなのかなあと思いつつも毎日忙しぶりを続けています。

 そういえば10月に中学校の「同期会」がありました。過去2回ほど開催された同期会ですが、今年は「還暦」を迎えるということで、早くから開催要請がありまししたが、忙しくて女性陣に「丸投げ」してしまいました。60歳というと「定年退職」の年齢です。公務員はほとんどが定年を迎えまが、退職は3月末です。一般企業では誕生日の属する月までというところもあり、何人かは退職して「嘱託」として仕事をしているということでした。八戸以外からも結構な人数が駆けつけてくれ、会はとても盛り上がりました。60になると、今まで言えなかったことが平気で言えるようになるようで、大人しいと思っていた人が、堰を切ったようにこれまでの人生を語る場面もありました。私たちのころは旧教育制度最後あたりで、とても平和な時代でした。教師の体罰も当然のように行われており、私も「成績が悪くなった、点数が前回よりも低い。」という理由で、びんた食らったり、黒板消しで頭を叩かれたりしました。今の時代では考えられないようなことですが、それが普通だったのです。下手に親に言いつけると、「お前が悪い」と踏んだり蹴ったりの結末になるので、決して自分のことも、人のことも言えませんでした。私たちのころも「いじめ」はあったようですが、人の命まで奪うようなことはありませんでした。みんな地域では顔なじみだし、それぞれの生活環境も良くわかるのでたちの悪いいたずらはできななかったのです。

 あれから45年。中学、高校と進んだ私たちは、大都会「東京」に行きたくて、自分の将来を考えるより東京という響きに誘われて大学をめざしました。普通は「将来何になりたいか決めてからそれを実現するために大学をめざすのですが、とりあえず入れる大学に入り、それから将来の仕事を考える・・・というのが私の仲間たちの考え方でした。それでも何とかなっていたのは、やはり平和な世の中だったからなのでしょう。同期会に参加した友人も「その時の話」で盛り上がっていました。今の若者にはない「熱い気持ち」に突き動かされていたような気がします。それを人は「青春」というのでしょうか。最近は熱く語ることも少なくなりました。熱く語るときは「誰かの悪口」を言うときや「社会」に向けての時が多いような気がします。人世を春夏秋冬に例えれば、まさしく私たちは「冬」に向かって進んでいます。これまでの人生を糧に少しでも楽しい世の中に導く仕事をしたいものです。

 少し暇になったら、セピア色の話題になってしまいました。保育園では今日「かきもぎ」をしました。梯子やはさみを使うことが初体験の子どもたち、大事に大事に育てられた子どもたち。危険なことはしてこなかった子供たちに「危険」の楽しさを教えることはできるのでしょうか。「やってはいけません」ということを率先して一通りやってきた私たちには少し生活しにくい世の中ですが、逞しい子供、孫を育てるためにこれからもがんばりたいと思います。暇になるとろくなことを考えない園長でした。

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歯が欠けた

2016-11-16 16:08:32 | 日記

園長です。

 「ガリッ」・・・給食の時間、おにぎりを思いっきりかじった瞬間、固いものが口の中に・・・・。「異物混入か」、新聞記事でお目にかかる異物混入、ついに私にも来たか・・・犯人は誰だ、賠償金は高いぞ、などと思いながら口から出してみると、なんと銀歯のかけらでした。何のことはない、自分の銀歯が真ん中からかけてしまったのでした。しばらく様子を見ていましたが、おやつのクッキーを食べたとき、「ズキンッ」という痛みが走り、そのまま歯医者さんへ。

 「園長先生久しぶり」と歯科医院の窓口で声をかけられました。なんと卒園児の保護者がそこで働いていたのでした。いろいろ世間話をしながら受付を済ますと、私が歯医者に行かなくなってから7年を経過していることが判明しました。院長性からも「お久しぶりです。」と声をかけられ、恐縮してしまいました。それでも早く診てくれることはなく、予約者優先でした。たまたまキャンセルが出たということであまり待たなくても良かったのですが、普段は飛び込みだと1時間以上待たされるそうです。それにしても7年ぶりとは・・・若いころからろくに歯磨きしなくても虫歯になることがない歯でしたが、7年前に虫歯の大治療(だと私は思っている)をしてから歯医者には行っていませんでした。多分いろんなところにガタがきているのでしょうが、これをきっかけにいろんな異物が発見されそうです。今日はショックもありましたが、かつての保護者と話ができてとても嬉しい日でした。卒園した子どもは長男が現在22歳で東京で働いているそうです。双子の次男と長女は高校2年生になり元気に学校へ通っているとのこと・・・。サッカーが上手な兄弟でしたが、さすがにサッカーはしていないようです。卒園児の便りを聞くととても心が温かくなります。どこでどう生活していてもがんばれ。私たちはいつもいつまでも君たちを応援しています。

 歯が欠けて残念でしたが、たまにはこういう日もあっていいのかなあと思いました。

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江南小校長熱く語る

2016-11-05 15:07:51 | 日記

園長です。

 小学校と保育園・幼稚園の交流事業を「幼保小連携事業」と呼びます。小学校に入学し、生活様式が激変することを緩和することを狙い始めた事業のようですが、最近は言葉が一人歩きしているような気がします。保育園にとって小学校との連携は欠かせません。最近は小学校の先生方が来園することも多くなりました。しかし、ほとんどが「気になるこ」の情報収集のためです。本当の連携は何が必要なのか本気で考えないとお互いの自己満足で終わってしまうような気がします。

 そんな中、わが園が学区の「江南小学校」の校長先生が、年長組の「クラス懇談会」に来てくれました。この先生はなかなかの切れ者で、特にIT関係に強く、小学校のブログなど自分で更新している強者です。今回は、保護者向けに「就学前の子どもの家庭支援」ということで、子どもとの関係をどう構築していくかお話していただきました。パソコンを使い、ユーモアをたっぷり含んだお話は、私もつい笑ってしまうほど楽しいものでした。30分程度の時間でしたが保護者にはとてもインパクトがあったようです。この学校は最近入学児童が激減し、1学年が20名程度しかいません。学区にはそれなりの入学児童がいるのに、越境入学児童が多く、頭を悩ませているようです。この学校には優秀な校長が赴任してきますが、いかんせん入学児童の歯止めまではいきませんでした。そこに果敢に挑戦したのがこの校長先生です。保育園幼稚園の子どもたちを学校行事に招待したり学校給食の「試食会」を計画したり、これまでの校長が躊躇してきたことをいとも簡単に実行してくれました。「やればできる」を身を以て実証してくれた先生です。今回の特別ゲストの件も、お願

」いしたら「はいわかりました」で一発承諾してくれました。これぞ保小連携の鏡・・・と私は勝手に思っていますが、校長ばかりではなく、この学校の先生たちも順番に保育園幼稚園を訪問し、子どもたちの様子を見に来ます。これまでいくらお願いしても実現しなかったことが、校長の考え方ひとつで大きく変わりました。このような校長の下で仕事をする先生方や子どもたちは幸せだと思います。小学校でも子どもたちの人気ナンバーワンだということが良くわかりました。これからも地域の子どもたちを見守ってほしいと感じました。今日は本当にありがとうございました。今度は保育園の給食も是非食べていってほしいと思います。

 

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11月1日

2016-11-01 16:24:48 | 日記

園長です。

 今年一番の寒気がやってきたようです。今日の最高気温は8度だそうです。これから一気に「冬」がやってくるのでしょうか。北海道では31日に大雪になり、10月としては記録的な出来事のようです。八戸は雪までは降らないものの、とても寒いです。保育園でもストーブが大活躍です。来週には寒さが緩むそうですが、いよいよ冬はまじかに迫っている感じです。 

 さて、本日から平成29年4月からの入園申請が始まりました。わが園でも数人が申し込み申請に来ました。1号は「早いもの順」なので大変です。と私が言うのも変ですが、1号の枠が少ないので希望者にとっては切実なようでした。新制度になって「誰でも入れる保育園」になったはずですが、「いつから」という問題は残ったようです。1号の超過枠は120%までなのでわが園では最大12名しか受け入れができません。120%が2年続くと強制的な定員増か施設給付の減額調整になってしまいます。2・3後については「5年間」に延長になりましたが、1号は2年間に据え置きになりました。いいか悪いか判断に迷うところですが、入りたい人にはなるべく便宜を図ってほしいと思います。2.3号の申し込みも同時に行われますが、こちらは「予約入園」が主となり、本格的な申請は来年1月頃だと思います。園見学もこれまで以上に熱が入ると思います。保育園、こども園関係者は心して対応していただきたいと思います。

 先日、新聞に青森県の最新の人口が発表されましたが、「130万人」をついに切ってしまったようです。65歳以上の老人率もだいぶ高い確率になっていました。30%近くでしょうか。道を歩いている人の3人に一人が「老人」ということです。いよいよ「高齢化社会」へ突入です。私もあと5年でこの仲間に入るわけですが、「なんとかせんといかん」という心境です。今から子どもを作るわけにはいきませんが、少ない子どもたちを大事に、老人の心を理解できる子どもに育てていこうと思います。「子どもは国の宝」と政治家は言いますが、国は、「国にはお金がない、保育に回すお金はありません。」と言い続けてきました。でも総理大臣が海外に行くと「何千億円の供与」をいとも簡単に約束してきます。「本当はあるんじゃないの?」と疑いたくなります。これから「年末調整」の季節になり、マイナンバー制の初仕事が始まります。税金の適正徴収ということで発足した制度ですが、使い方も真剣に考えてほしいものだと思います。今年の冬はだいぶ寒くなりそうですが、せめて「ふところ」だけは暖かい冬になってほしいなあと思います。冬はネガティブになりがちですが、屈託のない子どもたちと楽しい会話をしながら心温かく過ごしたいと思います。

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