園長です。
久々の登場になりました。きっと今月初登場ではないでしょうか。8月9月にさぼったつけが回ってきたのではないと思いますが、9月は運動会が無くなったのに目が回るほどの忙しさでした。心騒ぐ秋なのに「キノコ採り」にも1回しか行けませんでした。それでもいつもの場所で待っていてくれたマツタケを3本収穫しました。山はまだ早いと判断したのですが、その後山に行けるほど暇が無くなり9月も終わろうとしています。
さて、そんな中、日本保育協会が主催する研修会に参加してきました。場所は石川県金沢市。今年から永年勤続の表彰をこの研修会でおこなうことになり、当園の園長代理も30年勤続ということで表彰されることになり、私も付き添いで参加しました。国会議員3名、石川県知事、金沢市長の見守る中で賞をいただきました。それにしても石川県は保育先進県ということもあり、討議は熱く語られ、意識の高さに驚きました。日本保育協会は、そもそも政治団体なので保育議員のバックアップすることが大きな役割なのですが、保育の研究も「私立」を中心に熱心に行われています。今回のメインテーマは「保育を哲学する」ということで、これから訪れる「少子化、人口減少」のなかで子どもたちをどういう観点で保育教育するかの議論が行われました。その中でも、来年10月から消費税が10%になることを条件にした「3歳以上児の保育教育の無償化」の件が大きな話題になりました。自民党の中では「無償化」には問題があると思っている議員が大勢いるが、選挙のことを考えると反対しにくい・・・という田村元厚労大臣の話が印象に残りました。また、有村治子議員や馳浩元文科大臣の話も貴重でした。そして驚いたのが国から「厚労省保育課長」、「文科省幼児教育参事」「内閣府子ども子育て担当参事」がそろっていたことです。認定こども園の創設から5年間の移行期間の問題など私たちに直接かかわることを詳しく説明していただきました。ただ、消費税からの無償化についてはまだ審議されていないようです。そんなねらい方々を動員できる石川県支部も大したものだと思いました。面白かったのは、地元のは地元のシンポジスト2人の保育園と幼稚園からの幼保連携型認定こども園から移行した園長たちの話でした。特に幼稚園との接点が少ない私達八戸の園長たちに聞かせたい話がたくさんありました。
幼児教育の無償化と言えば聞こえは良いですが、とても難しいことなのだそうです。平等は確保されるが「格差」が広がるのだそうです。国もいろいろ考えているようですが、落とし所が難しいようです。詳しいことはここ2,3か月で考えるそうです。最近の国の政策は、初めにラッパを高らかに吹いて、あとから内容を決めることが多いようです。あまり私たちをいじめないようにしてほしいものです。今でも書類の多さに辟易しているのにこれ以上の書類は「働き方改革」に逆行するものだと思います。こころして検討していただきたいと思います。