園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

感無量

2011-09-27 15:53:25 | 日記

園長です。

 目の回るような8月、9月でした。天気も台風やら大雨やらで大荒れ。仕事もあれやこれやで、書類書きが続き、老眼も一気に進んだような気がします。

 9月23日秋分の日に次女が結婚しました。長女のときは仙台だったので簡略化したものだったのですが、地元同士ということで、微に入り細に入り綿密な打ち合わせがありました。私はほとんど上の空で聞いていたのですが、妻に言わせると「私達の時はあんなに細かくなかった。ほとんどホテルの人がやってくれたのに・・・。」ということだった。昔はホテルの作ったレールにただ乗っていれば良かったが、今は自分達で選び、作り出す結婚式になったようだ。多分一生に一度の結婚式なので、なるべく思い出に残るようにしたい思いと、させてあげたい思いで、打ち合わせが細かくなったのだと思います。でもそのお陰で、自分で言うのも少し恥ずかしいのですが、感慨深い結婚式になりました。特に娘からの両親宛の手紙をもらったときは、計らずも胸が熱くなってしまいました。自分では何気なく言った言葉が娘には一生忘れない言葉として残っていたことに感動してしまいました。花嫁の父の出番は、きれに着飾った娘と腕を組んで途中まで進み、新郎に手渡すことだけだと思っていました。長女のときは「まあ仕方がないか」という思いでしたが、今回は「残念な気持ち」になってしまいました。新郎の父と私は、同じ高校の出身で、私の2年後輩になります。商売人らしく礼儀正しく、腰は低く、言葉使いも丁寧で、2回ほど家族同士で飲みながら話をしましたが、話題が豊富で新郎より多弁で楽しい家族だということがわかりました。きっと娘を温かく迎えてくれると思います。これから二人で手を取り合って楽しく、温かい家庭を築いて欲しいと思います。

 9月24日に孫達が父親の住む「つくば市」へ帰りました。騒がしく賑やかだった孫達ですが、帰った途端、「台風が過ぎ去った」ように静かになりました。妻曰く「いるときはうるさかったけれどいなくなったら寂しいね。」・・・。毎朝、戦場のようだった食卓が、今は夫婦2人だけの静寂時間が覆っています。仙台と違い、今度はなかなか会うこともままならないという思いが一層寂しさを感じさせているのかも知れません。4、2、0歳の3人を抱えてこれから本当に家族だけの生活が始まります。大変だろうけれども頑張って欲しいと思います。これからが夫婦の力のあわせどころ・・・核家族の本領を発揮し、逞しく子供たちを育てて欲しいと思います。

 人生、諸行無常の響きあり、世の中は常に変化しています。私達夫婦も元気印だけがとりえでしたが、あちこち、ガタが来て、体調管理のための薬が欠かせないようになりました。朝起きるときも「どっこいしょ」と掛け声をかけないと起き上がれないようになりました。我が家のこども達は4人とも女なので出て行くばかりですが、これもまた人生。今できることを精一杯頑張っていこうと思います。静か過ぎて少しだけセンチになっている園長でした。

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突然の来客

2011-09-09 12:23:34 | 日記

園長です。

 本日、事務室に珍しいお客様が飛び込んで来ました。緑色と黒のツートンカラーのボディーに身を包み、青色っぽい緑色の目をしていました。開けておいた窓から音もなくすべるように入り込み、蛍光灯にゆったりと止まりました。きっと獲物を狙って来たのでしょうが、いたのは頭の白い薄い髪をした老いぼれだけだったのできっと安心して止まったのでしょう。「オニヤンマ」と見た私は、電光石火の如く、窓を閉め、逃げ道をすべて封鎖しました。尋常でない殺気を感じたのか、突然羽を羽ばたかせて外に逃げようとしましたが、複眼のオニヤンマはサッシが見えなかったようで、思いっきりサッシに激突し、羽をばたつかせながら下に落ち、私の手で「御用」となりました。私の白髪頭に虫が集まると思ったのが運の尽き。こう見えても昔は「虫博士」と異名をとったくらい、虫には詳しいのです。住宅地のこのあたりもめっきり見えなくなっていたと思っていましたが、まだいたんですね。かわいそうだから逃がしてあげようと思いましたが、その前にこども達に見せよう・・・と思い、「捕ったどオ」と見せたのが、運のつき。こども達に横取りされてしまいました。こども達は大騒ぎ、早速虫かごにオニヤンマを監禁し、前から、後から横から下から徹底解明されるはめになりました。なかなか見ることのないオニヤンマなのでもう少し子供たちに観察させてから逃がしてあげたいと思います。その後、事務室には「どこで捕ったの?」「どうやって捕ったの?」と子ども達が押しかけ、質問攻めにあった園長でした。自然って本当に素晴らしいですね。大事にしたいものです。

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知る者は言わず、言う者は知らず

2011-09-08 16:09:47 | 日記

園長です。

 最近「良寛」の本を読んでいます。こどもが大好きなことで有名な良寛様ですが、その生き様には感動するものがあります。自然を愛し、人を愛した良寛様はその時々の思いを詩にしたためています。草庵での月、道端の桜、僧侶同士の争い・・・。そのような中でつぶやいた言葉が「知る者は言わず、言う者は知らず」でした。世の中の道理を知っているものはやたらと物知りぶらず、静かに聴いている。物事を知らない人に限り、ああでもない、こうでもないと騒ぎまくる。私はこの言葉をきいて、さもありなん、という気持ちと「知らなければ言えない」という相反する気持ちが湧き起こりました。私はどちらかと言うと「知ったかぶり」をするほうで、しゃべっている内に「ウソも方便」という我田引水的思考に陥ります。まして相手を攻撃するかのような激しい口論になることもあります。つい最近も「深く反省したこと」がありました。年をとって丸くなると言うことは、私にはないようです。ますます依怙地に我を通そうとしています。自分の事ながら情けなくなります。

 昨日は年に一度の県の指導監査がありました。この日のために多くの書類を書き、整備しなければなりません。確認するだけでも大変な労力を要します。事前に資料を作成し、本番を迎えます。私は自分でいうのも恥ずかしいのですが見た目と違い「几帳面」な性格なので細かくチェックします。キリがありません。「いい加減」のところでやめにしますが、自分でもこのときばかりは「ずぼら」な性格になりたいと思います。お陰で大きな指摘事項もなく済みました。(と自分では思っているのですが、相手があることなので結果がこない内は何ともいえません。)保育園の経営者はこの日をクリアするために法令を順守し最低基準を守っているのです。なにはともあれ監査が終わりほっとしたと言うのが実情です。

 この監査は知っていてもいわないほうが良いことがたくさんあります。私は几帳面な割りにおしゃべりなので時々「墓穴」を掘ることがあります。「自分の考えは正しい」と思い、反論しても「権力」には敵いません。同情してくれることはほとんどありません。白か黒か問われているのに「ピンク」と答えても「よし」とはならないのです。「口は災いの元」ですが、丁寧な説明は必要です。「知る者は言わず、言う者は知らず」・・・なかなか悟りが開けない園長です。

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根城地区区民運動会

2011-09-05 13:09:17 | 日記

園長です。

 大型の台風12号がゆっくりとした足取りで西日本を横断しました。この台風の被害は、過去最大級に上るようです。特に雨はこの数日で東京に降る1年間の雨量を遥に越えたと言うことです。今年は3月の東日本大震災で東北、台風の雨被害で西日本、梅雨時は九州と信州北陸が大きな被害をこうむりました。日本列島は「災害列島」になってしまったのでしょうか。それとも「環境破壊」の復讐なのでしょうか。自然に対する畏怖の念を今一度考える機会にしたいと思います。

 さて、そんな大荒れの天気予報は大きく外れ、31度を越える灼熱の中、根城地区区民運動会が行なわれました。一頃に比べると参加者も大分減り、その上高齢化してきている運動会ですが、地区の団結を誇るには最高の行事だと思います。私はこの運動会は「同窓会」と認識しており、町内を越えた結びつきになっています。

 今年は何を勘違いしたのか、私に50歳以上の部の100メートル競走に出てくれと言う。2年前のリレーが頭に浮かんだが、老人性痴呆症のため、良いことしか覚えていない。「いいですよ」と答えてしまった。よくよく考えると、あの2年前から全力疾走したことがない。まあいいや。多分大丈夫だろう。・・・甘かった。5人で走ったのだが、その内の一人は、小学、中学の同級生。負けるわけには行かない。・・よ~い、ドン。見事なスタートを切ったみんなを見送り、最後尾に付けた・・・と言えばかっこいいが、要するに出遅れ。これでは応援に駆けつけた保育園にこども達に申し訳ないと、第3コーナーをまわりながら見渡すと、2位と3位の隙間が見えた。よし。ここだ。全力全開。一躍トップに・・・・躍り出るはずだった。確かに、ここだ、と思い、飛び出した気持ちはしたのだが、頭と体とは大きな勘違いがあり、気がついたら足がもつれて、どこをどう転がったのか、気がついたら仰向けにひっくりかえっていた。左足の膝と右手の肘に血がにじんでおり、汗と土にまみれながら、同情の拍手の中、足を引きずり、ゴールしたのでした。来賓席から嘲笑が起こるかと思ったら、本気で心配され益々情けない思いになったのでした。

 結論・・「もう若くない」。頭で考えているより老化は進んでいる。もっと自分を顧り見なければ、悲惨な人生が舞っているかもしれない。普段の運動不足を棚に上げ、若い頃の思いでだけで行動するは「無謀」なことだと、昨日わかりました。今日は体も痛いのですが、それ以上に心が痛いのは、私の思い違いでしょうか。因みに私と一緒に走った同級生は、100メートル1位。綱引き2位。ムカデ競争3位と大活躍していました。どうやら年齢だけの問題ではないようです。町内の成績も優勝と8位。楽しめればいいや・・・と思いながらも悔しい気持ちが強いのは何故だろう。少しだけ考えさせられた運動会でした。

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