園長です。
なんて寒い日が続くのでしょう。ここ数年「暖冬」だったせいか、今年の寒さは体に応えます。一度降った雪もなかなか解けず、解ければ解けたで氷になり、YSアリーナに行かなくても十分スケートが堪能できるくらいです。
さて、保育園では毎日子ども達の給食を自前の調理室で調理し、子どもたちに提供しています。我が園では「食育」にも力を入れており、毎日の給食の様子をホームページで開示しています。でもすごい量なので、一日ごとに消して載せていたのですが、「前のが読みたい」とい要望があり、先週の分を載せてみることにします。その前にも力作があったのですが、たまにはこういう形で我が園の様子をこちらでも紹介したいと思います。興味がない方はパスしてください。
1月16日(土) 寒の真っ最中なのに「雨」。我が家の家の前はスケート場になったよう・・。今まで積もった雪が暖気のために解け、それが夜の寒気で凍ってしまったのです。娘の4WDは何とか我が家の家の前の坂を上がりました(途中から私が後ろから押して)が、私のプリウスはFFなのですが坂の半ばにも届かなかったので、車はあきらめて徒歩で登園しました。久しぶりに歩いたような気がします。寒の八戸はまさに「氷都」そのものです。あと2週間、じっと我慢のしどころです。
さて、今日の献立は「パン」でした。我が園では「アウ”ィニオン」さんから焼きたてのおいしいパンが届きます。ここのパンはすべておいしいのですが、特にバターロールとクロワッサンは絶品です。今日はそのバターロールでした。副菜は「豆腐ハンバーグ」。和風だしのとろみのある「あん」と赤いトマトが食欲をそそります。サラダにはブロッコリーや人参、玉ねぎ、レタス、キューリ、紫キャベツなどが入り彩り豊かでした。スープのタイピーエンにはきくらげ、もやし、春雨、蒲鉾などが入りおいしく出来上がりました。おかわりをする子が続出でした。
我が園では異年齢交流の一環として4,5歳児が0、1,2歳児クラスに入り一緒に遊んだり、保育士の手伝いをする「お手伝い保育」があります。今日は5歳児の子が二人0,1歳児のクラスで活動しました。給食も一緒に食べます。我が園は1階と2階に分かれているので大きいクラスの食事の様子がわからないので、この機会においしく食べる方法や食事のマナーが伝わるように工夫しています。目と目が合うと「阿吽の呼吸」が伝わります。年長の子が食べる様子をじっと見つめる姿は異年齢の取り組みならではのほほえましい光景だと思います。こうして長坂の子ども達はたくましく育っていくのです。
1月15日(金) 今日は3歳以上児の異年齢での活動がありました。食育の一環として行っている「八戸せんべい汁つくり」です。6人づつ4つの班に分かれ食材(きのこ・野菜・しらたきなど)を食べやすい大きさに切り、最後に八戸名物「せんべい」を鍋に入れ完成します。外は寒の真っ最中、せんべい汁をたべて心も体も温まります。完成したせんべい汁は給食のメニューとしてみんなで食べます。八戸せんべいは割って入れるとなんでも「せんべい汁」(例えば豚汁、味噌汁、すき焼きなど)になります。せんべい汁用の少し「シナイ」せんべいもありますが、私は本物の白せんべいを入れるのが好きです。ふにゃふにゃになる前の「半しもり」の状態が何とも味わいがあります。最近はウニが入ったり、アワビが入ったり高級感を出してるせんべい汁もあるようですがシンプルが一番だと思います。主菜は十和田で評判の「十和田バラ焼き」です。牛肉と玉ねぎが微妙にマッチしていてB級グルメでも優勝した一品です。八戸せんべい汁はずっと前にチャンピオンになっています。今日のサラダはキャベツとリンゴでした。普段食べているでざーととしてのリンゴとは一味違い、ドレッシングとあっていました。寒い日には温かい食べ物が嬉しいですね。
1月14日(木) 昨日と今日は暖かく過ごしやすい日となりました。昨日は寒の最中というのに「雨」が降りました。ここしばらく寒い日が続いていたのでびっくりです。日本全国11都府県で緊急事態宣言が発令されました。青森県はまだ余裕がありそうですが、高齢者が多いので爆発的発生が起こればたちまち医療崩壊につながります。でもこればっかりはいつどこでだれが感染しても不思議ではない状況になりました。三密ならぬ連絡を密にして乗り越えたいと思います。しかしコロナに隠れていますが、インフルエンザは一体どこに行ったのでしょう。今年はまだ一人も発生を見ていません。うがい手洗いが徹底されるとこんなに違うのでしょうか。それともインフルエンザウイルスとコロナは一体なのでしょうか。恐るべしコロナウイルス。
さて、今日は油淋鶏(ユーリンチー)と野菜がたっぷり入った野菜納豆がメインです。油淋鶏は鶏のから揚げに甘酢をかけたもののようです。我が家ではあまり中華を食べないのでよくわからないのですが、ケンタッキーのから揚げとはちょっと違うようです。トマトやレタスも添えてあり彩は抜群、食欲をそそる一品です。納豆はもやし・ほうれん草・人参などが入り体にはいいようですが、私は納豆のみに卵を入れてがつがつ食べたい方なので野菜はいらないかな?子ども達はこれにチーズが入ると余計に食欲が出るそうです。味噌汁はこれから彼岸にかけて旬になる「ふのり」が実でした。ふのりはこの辺の海の岩にびっちりは張り付いて生える海藻で、あまり大きくなると味が落ちるといわれます。今日のふのりはちょうどよい加減で口の中に海の香りがあふれる逸品でした。
1月13日(水) 今日は「おにぎりの日」。我が園では伝統的に毎週水曜日はお握りの日になっています。40年以上も続けてきましたが、「やめてほしい」という声はあまり聞こえてきません。20年以上前に以上児の「完全給食」を導入したときも「ふだん子供に手をかけてあげられないからせめておにぎりの日だけは残してほしい」と言われ、新制度の導入により給食費が徴収になっても「おにぎりの日は残してほしい」といわれ現在につながっています。仕事がどんなに忙しくても我が園の保護者は毎週水曜日には「おにぎり」を持たせてくれます。本当にありがたいことだと思っています。年に一度保育参加日がありますが、その日が「水曜日」に当たった時は俄然保護者の参加が多くなります。いわば「おにぎりの敵情視察」的なところもあると思います。今日は子ども達が持ってきたおにぎりを二つほど写真に収めました。ふりかけをまぶしたコロコロおにぎりと雪だるまを模したおにぎりです。そのほか個性的なおにぎりが沢山ありました。子ども達はおかずには手をつけず、真っ先におにぎりをほおばります。今日は「鮭のちゃんちゃん焼き」と「厚揚げの肉そぼろ煮」がメインでした。自分の食べる量をおにぎりに合わせて盛り付けてもらいます。すまし汁は「とろろ昆布」でした。家庭ではあまり食べないようなので保育園では頻繁に食べるようにしています。これは食べ方に一工夫しなければ後に事件が起こることがあるので要注意です。今日も都会のコロナ拡大をよそにランチルームにだんらんのひと時がありました。
1月12日(火) 昨年末から寒さが緩むことはありません。ここ2週間は毎日「真冬日」です。最低気温はついにマイナス10度を超えました。最近は住宅事情も良くなっているので「水道管凍結」などはほとんどないようですが、つい10年位前までは水道管凍結は普通に起こっていました。学生時代、東京にいたころ「八戸は寒くなると水道が凍るんだよ」といったら「そこは日本か」と言われたことを思い出します。でも今週は一時的に寒さが緩み、最高気温はプラスに転じるようです。雪の量も少しは減るのかなあと期待しています。さて、本日の給食は、子ども達が大好きな「ラーメン」。しかも「はちのへラーメン」です。八戸ラーメンは今から30年くらい前、桜木町のある個人食堂から始まりました。八戸には以前からおいしいラーメンがありましたが、このラーメンで「町おこし」をしようと発案されたのです。味は煮干し出汁の醤油味。具材はシンプルにチャーシューとシナ竹、なくてはならないのが「なると巻」と「焼きのり」。麺は細麺でちぢれ麺。軽塩梅で2杯くらいは簡単に食べられます。値段はワンコインで食べられる500円でした。その昔、私がまだ高校生だったころ、街中に「味の名店街」という通りがあって、そこの2階に店名は忘れましたが「100円ラーメン」がありました。その頃は大体ラーメン1杯が300円から400円していました。貧乏学生だったのでよくそこでラーメンを食べたものです。やはり煮干し出汁の醤油味。薄く小さいチャーシューとシナ竹、透けて見えるくらいに薄く切ったなると巻。縮れた細麺が「ズズズー」と喉を潤します。大学に入って帰省した時にはもうありませんでした。その後大規模な都市計画があり、近代的な建物が建ちましたが、昔の八戸は今と違って活気があり、高校生も堂々とパチンコをしていたような気がします。話がそれました。八戸ラーメンには本当は「ごはん」が一番合いますが、今日はスクランブルエッグとごぼうと油揚げの炒め煮でした。栄養のバランス的には問題ないようですが、私には「ラーメンライス」が一番ぴったりします。