前回ご紹介した、我が家の玄関正面に飾ってある「マッターホルン」の写真の隣には、カナディアンロッキーの「モレーンレイク」展望台から見た「テンピークス」の写真が掛っています。
カナダの20$紙幣にも印刷されていたこの風景・・・
自然の大きさに圧倒される思いでした
この湖からは、山は九つの峰しか見えません。
10番目の峰を見るために往復4時間かけて「エッフェルレイク」までのハイキングを楽しみました。
最初の1時間はキツイ登りがありますが、ラーチバレーまで行くとズラリと並んだ山々が真近に見えてきます。
でも10番目の峰はまだ現れません。
ここでたくさんの高山植物を見ながらオニギリのお弁当を食べました。
そして少し戻ってから右折して、更に奥に進みます。
切り立ったテンピークスの斜面を雪が滝のように落ちていく「ゴ~~!」という雪崩の大音響を聞きながら雪渓を渡って行きました。
ついに「エッフェルレイク」が見えてきましたが、7月初めのこの季節はまだまだ雪と氷に閉ざされていて、湖畔に行くには勇気が必要です。
外人さんが2人湖畔に降りていきましたが、私たちは上から眺めるだけにして休憩しました。
テンピークスの10番目の山も現れましたが、尖った頂上は残念ながら雲の中・・・
でも、この圧倒的な迫力の景色の中で私は充分に満足していました。
実はこの結婚25年目の銀婚式記念で行った「カナディアンロッキー・ハイキング、8日間の旅」は私にとって初めての海外旅行だったのです。
昭和45年の春に結婚した私ですが、友人も含めて私たち世代の新婚旅行はまだほとんどの人が日本国内でした。
バブル期以降は学生の卒業旅行ですら海外が当たり前になり、我が家の息子も「モーグル同好会」の仲間とはカナダの「ウィスラー」に山岳スキーに出かけ、クラスの友人達とは[ハワイ」旅行
主人は仕事で何度も海外には出かけていましたが、私が一度も行っていないことに息子は申し訳ないと思ったのか・・・
「親父、結婚25周年にはお袋を是非海外に連れて行ってやれよ」と猛烈プッシュ
それで実現した初めての海外旅行は、山で知り合った私たちに相応しい「カナディアンロッキー」を選びました。
バンクーバーで飛行機を乗り換えて、カルガリーに入り、そこからワゴン車で「バンフー」の街を経由して「レイクルィーズ」に入りました。
湖畔に建つ「シャトー・レイクルィーズ」で3連泊・・・
ガイドさんが気を利かせてくれて、数少ない湖側にバルコニーの着いたステキなお部屋が与えられました
ここで夢のような日々を過ごしましたわ
上の写真は5Fの部屋に入ってすぐにバルコニーから撮った夕方の「レイク・ルィーズ」です
この「レイクルィーズ」は、晴れて風のない時、周りの山々と正面のビクトリア氷河がその水面に映って素晴らしい
と聞いていましたが、滞在2日目に、まさにその条件に叶った風景が現れました
部屋のバルコニーから写した写真は長い間飾って色あせてしまったので、ハイキングに出発した道すがら撮った写真をUPします。
こちらは「ミラーレイク・ハイキング」の際に見た対岸側から写した「レイクルィーズ」
左端に見えている建物が泊まっているホテルです。
バーカー尾根やウィルコックパスなどを歩き、「アサバスカ氷河」や「ボーレイク」観光もしました。
こちらの星のマークのような湖は「ペイトレイク」
水の色は「ターコイズブルー&アッパーグリーン」と、12年前のアルバムには私の字で書かれています。
これらの山々や湖のほとりでは可愛いお花がたくさん見られました。
写真左は日本人の名前が付いている「チョウノスケソウ」
下のお花は野生の「アネモネ」で、この二つが特にたくさん目に付きました。
他に野生動物「マウンテンゴート」や「ビッグホーンシープ」の姿に出会い、足元にはたくさんの「地リス」がやってきました。
4日目にはシャトーレイクルイーズに別れを告げて、バスで「タカカワ滝」に向かいました。
そこからヨーホーレイクを目指して雪の山を登り、峠を越えてマイケルピークからエメラルドレイクに下る約3時間半のハイキングを楽しみました。
カナダの山は自然保護の規制が厳しくて、団体登山にも人数制限があると聞いています。
この時のツァーの仲間は10人、山岳ガイドの真鍋さんを入れて11人・・・
添乗員は付きませんでした。
熊が出るからと、皆で指笛を吹きながら「ヨーホーレイク」まで登っていきました。
針葉樹の森に囲まれた神秘的な湖にはまだ所々に雪が残っていましたが、雪の無い所には一面に「グレーシャーリリー」(氷河のユリ)が咲いていました
このお花に囲まれた中で「カツサンド」を食べ休憩です。
良く見ると、黄色い「カタクリ」にソックリですね
エメラルドレイクに下る道端にもたくさんのお花が咲いていましたが、中でも感激したのがこの「レディース・スリッパー」です。
礼文アツモリソウにも似ていますが、なんともチャーミングな名前の可愛いお花ですね。
「カナディアンロッキー」を思い出すたびに、湖畔に咲いていたこの黄色い2種類のお花が目に浮かびます。
こちらが下ってきた「エメラルドレイク」
夕方この湖で同じツァー仲間の2組の新婚さんご夫婦と、生まれて初めてカヌー遊びに興じましました
さすが長年の夫婦の舵取りは馴れたもの・・・
我々旧婚組が勝ちましたよ
この日の宿は背後の森の中に点在している「エメラルドレイク・ロッジ」
一見バンガロウのようにも見えますが、中は暖炉つきの立派なホテル並のお部屋で、世界中の観光客が集まるロッジでした。
ジャグジーの露天風呂もありましたよ
5日目が最初に紹介した「テンピークス展望ハイキング」で、その夜は似たようなタイプの「モレーンレイク・ロッジ」に泊まりました。
ロッキー最後の日はバンフーの街で、牧場でのバーベキューの昼食とお買い物タイムがあり、我ら夫婦は山用の衣類などを買いました。
カーボーイハットにフリースのジャンパーにTシャツ・・・
サイズが難しい所ですね。
そして再びカルガリーから飛行機でバンクーバーに戻り、そこの「ホテル・バンクーバー」で一泊してから帰国しましたが・・・
とにかく私の初めての海外旅行は、圧倒的なまでに大きな「大自然」に触れた旅でした。
12年前の色あせた写真の列挙でお恥ずかしい限りですが、未だにアノ感激を時々思い返し、2階の廊下に並べた「カナダコーナー」の写真の数々に目を通す生活を送っています。
シャトーレイクルイーズからエメラルドレイクロッジ、
さらにはモレーンレイクロッジに宿泊されながらハイキングを楽しまれたなんて、
本当にすばらしい旅行をされたんですね!!
お天気にも恵まれ、
高山植物にもいい時期で、
すごくすごく思い出深い旅行だったのではないでしょうか?!
それにしても、
こうやって写真を見るとロッキーのすごい迫力にびっくりさせられました。
モレーンレイク後ろのテンピークス、
ペイトーレイク奥に広がるミスタイヤバレー、
さらにはエメラルドレイク後ろのMtバージェスなどなど!
ロッキーって、
本当にすごいところだったんだなぁと改めて思いました☆
この雄大なカナディアンロッキーに、10年も住んでいた姫さんにお越し戴きありがとうございます。
12年前の古ぼけた写真のUPでお恥ずかしい限りですが、私の中でのカナディアンロッキーは、今だ鮮烈に心に残っています
「初めての海外」でしたし・・
日本とはすべにおいてスケールの違いに驚かされました。
そして自然を守る心意気が全然違っていましたね。
国立公園内のレインジャーの数も多く、トレイルから外れる事はモチロン、石一つ、枯れ木一本動かしてもいけないとガイドさんから注意されました。
そんな中でのお仕事、大変だったと思います。
日本人のツアー客の中には「おらが山さ」と同じマナーをロッキーに持ち込む人も多かったのではありませんか?
あのステキな街、「バンフー」にお住まいだったと思うと、羨ましい気もいたしますが・・・
青春時代の10年間、良い所で良い経験をなさいましたね。
姫さんがご主人様と知り合ったのも、このカナディアンロッキーの中ですよね
私には、とっても、珍しいショットばかりでした。
じっくり、ゆっくり、景色など見つつ、読んでいきました。
本当に、素晴らしい外国旅行をされたんですね。。
景色も花も良かったようですね。
素敵なご家族ですね。
いろいろ、見て、読んで、楽しめました。
ありがとうございました。
素晴らしい写真の数々、わたし、うるうるしてしまいました、ほんと!! わたしも、やはり、ロッキーが大好きなのネエ、
今回も最初は、だんなさまに、
ロッキーのハイキングを誘ったのですが、足に自信がないから、違う処がいい、とのたまうので、しかたなく、他を探したのです・・・
たまたま、今回選んだツアーは、散策がおおいようなので、いいなと、気に入りましたが、あ~、やっぱり、ロッキーでトレッキングがしたいなあ、、
山で知り合った私たち夫婦らしく、メモリアル年の海外旅行は「カナダ」と「スイス」にしました。
後は「ニュージーランド」と「ネパール」が残っていますが・・・
資金も体力も段々乏しくなって、危うい感じ
トホホです。
日本の山々もヒケをとらない美しさと魅力がありますので、これからも夫婦で活動していこうと思ってた矢先に主人の腰痛騒ぎで
こちらもトホホです・・・
昔の写真を眺めて思い出に浸るしかないのでしょうか・・・
今日は又蒸し暑さがぶり返しています
カナディアンロッキーやスイスアルプスの清冽な空気が恋しくなりますね。
登山電車やロープウェー、お食事ところが完備しているスイスに比べ、カナダの山々は手付かずの大自然そのもので、私たちのハイキングもかなり登山に近いものがありました。
それでいながら宿は高級な設備が整い、お昼のお弁当は毎朝バンフーの街の日本料理屋さんから届きました。
日本では決して味わえない、贅沢な登山を経験しましたよ。
キャンピングカーでロッキーを巡る人々も多く、私の始めての海外旅行では、欧米人の「リゾート」に対する姿勢にオドロキ、感激したものです。
それはオーストラリアでも同じ事が言えますが・・・
厳しい自然の中でのハイキングが主な「カナディアンロッキー」は少しでも若いうちに・・・
乗り物の設備が整ったスイスアルプスでのハイキングは、歳を取ってからでも大丈夫と、私は位置付けました。
最初の海外旅行がここだったんですね。
モレーンレイク展望台からの雄大な眺ねテンピークスってすごいです。
古代からの層がそのまま残ってるんですね。
ヴィクトリア氷河の美しいこと 真っ白ですね。
まだ雪が沢山残っているのにそこでハイキングとは恐れ入ります。
高山植物も群を抜いて素晴らしいものばかり!
レディース・スリッパーなんて名前が面白いです。
アツモリソウやクマガイソウの仲間みたいです。
自然と共に自然に触れて過ごす時間ってとても貴重だと思いました。
それにしてもスケールが大きすぎて実際目にして見ないとその雄大さは頭で考えているだけでは到底追いつきません。
こんな大迫力を目にすると少々の雑事やお悩み事など小さい・小さい・・・
カナダは三回訪れましたが このカナディアンロッキーはまだ行ってないんです。とても綺麗な湖と山をこのブログで拝見して行かなくては!!と心にきめました。私の旅はnaoママご夫婦のようなハイキングは無理ですが・・・眺めるだけでもと憧れます。きっと正真正銘シニアの旅ですね(笑)それにしても
お二人ともお若かったですね~。
と言ってもnaoママさんご夫妻のような素敵なハイキングではなく,ごく普通のツアー旅行でした。
でも眺めた風景やホテルは同じところもあったようです。
シャトー・レイクルイーズも1泊でした泊まりましたよ。
あのホテル素敵でしたね。
ディナーにはちょっとお洒落して、、、
カナダの大自然を満喫した旅でした。
最初の海外がカナデアンロッキーのハイキングなんて、それはそれは印象的だった事でしょうね。
実際にはハイキングされたら素晴しさも倍増でしょうね。
スイスでは氷河の上に立つ事はできませんでしたが、カナダではバッチリと体験しました。
「ミラーレイクとビックビーファイブハイキング」の最後はレイクルィーズの対岸、ビクトリア氷河の真下に出てきたのですが、木々の間にも氷河の青白い氷が押し寄せていましたよ。
又カナダ最大のコロンビア大氷原の中にある「アサバスカ氷河観光」がありました。
ここでは氷河の上を、雪上車に乗りましたが・・・
もう風景が大きすぎて氷の海原を行った感じです
あれから12年、温暖化で、アノ氷河も小さくなってしまったのでしょうか?
気になりますね。
私たちの行った7月初めのカナディアンロッキーは、まだまだ雪が多かったのですが、7月後半から8月に行けば、高山植物の大群落が見られると思います。
頂上近くでヘリコプターから降ろして貰って、自分で下ってくるヘリツァーもあるはず・・・
カナダは原始の森や大自然がそのまま残っていますから、その規模は日本の比ではないでしょうね。
スイスはまだまだ歳をとってからでも行けますが、こちらは少しでも若いときの方がお薦めです。
とんちゃんも如何ですか?