自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

猿の惑星 その2

2005-08-15 | ヘストン
*続きです。その1からご覧下さい。

テイラーの裁判(?)は、宗教裁判。迫力がありました。
今実際に目の前に、喋ったり、考えたりする人間が居ても、それは「あってはならない事」と、見ない、聞かない・・・の彼ら。
(正に「見ザル、聞かザル」ですね。爆)
裁判長や検事等に、久松さん、大塚さん、八奈見さん、大木さん。
昔は「何だ、この心の狭い猿達は!」って怒って見ていました。(笑)
このシーン、やはり圧巻でした。
そして、ジーラが「真実を見つめて下さい。」と訴えるのに、思わず頷いてしまいました。(笑)

ザイアス博士の提案で、テイラーと同時に捕獲した人間を集めて、ランドン飛行士の首実験をさせる事になる。ランドンを見つけられれば、他にも話す人間が居る事を証明出来るはず。
そのチャンスをザイアスは与えてくれたかに見えたが、ランドンは既に脳手術を受けた後で、廃人と化していました。(また怖いです!)
ジーラとコーネリアスは、異端思想を唱えた罪で有罪判決を受け、テイラーの処分はザイアスの手に委ねられる。

ザイアス博士が、裁判の後にテイラーと話す所も面白かったです。
たった一人の私をなぜ恐れるのだ?と言うテイラーの問いに、お前一人ではない。
ランドンも居た・・・と答えるザイアス。
やはりランドンが話す事をザイアスは知っていました。
そして彼らの様な人間が他にも居る事を極度に恐れていました。

テイラーは、もはや脳手術を待つばかりになったが、自らも罪に問われているジーラとコーネリアスに助けられ、「禁断の地」へ向かう。
富山さんのルーシャス、可愛かったです。(笑)
ルーシャスは大人の猿と違って、言葉を話す人間のテイラーに対して特別な態度で接していませんでした。彼にとっては、テイラーも他の大人と同じ?
結構自然に接していて、子供(??)と言うはスゴイです。

一年前に発見したと言う洞窟で、ザイアス博士を納得させようと頑張るコーネリアス。
あのお人形を見つけるシーンが印象深いです。

ザイアス博士は古い書物で、以前から人間の事を知っていた。
その書物は、「人間を警戒せよ。人間は悪魔の手先なり・・・人間はおのれの国も、我々の国も滅ぼすであろう・・・人間は死の先ぶれなり。」と教えていた。
テイラーに対して、自分がテイラーを恐れたのは、(そこに書かれている人間が)お前そのものだったからだ・・・と言うザイアス。
セリフが一々深くて、面白かったです。

ザイアスがさらに、人間は好戦的であり、その為に滅んだ。禁断の地もかつては、平和な楽園だった。それを人間どもが砂漠に変えてしまったのだ・・・と告げると、どうしてそうなったのかが、どうしても知りたいテイラー。
「知らない方がお前の為だ。」と言うザイアス博士。(ますます深い!笑)

あの洞窟を破壊し、証拠を消し去ろうとするザイアスに、小猿のルーシャスが問います。
「どうして知識を閉じ込めてしまうんです?未来はどうなるんですか?」
ここで大塚さんの決めセリフ!(笑)
「わしは未来を守ったのかもしれん。」
テイラーは何を見つけるのでしょう?と聞くジーラへ、(またまた大塚さんの決めセリフ!!)「人間の運命だ」と言っていました。
ザイアスは頭が固かったのではなく、知りすぎていたんですね。

テイラーとノバが、馬に乗って海岸線を行くシーンも有名です!
そして、あのあまりにも有名な、最後のシーン・・・。

それでは、ラストシーンで、悟朗さんが叫ぶ所!!!(著作権侵害の意図は一切ありません・・・って、もう既に、さんざんセリフ書いちゃってますが・・・苦笑)

「ああ、何と言う事だ。俺は帰ってた。帰ってたんだ。
ここは地球だ。俺は地球に戻ってたんだ。
誰が滅ぼしたんだ、この地球を。何てことをしたんだ。
ちくしょう!人間なんかみんな地獄に落ちてしまえ!!」

ラストシーン、結末を知っていても凄かったです。悟朗さん迫力がありました!!
何度も拝見していますが、この映画やっぱり面白かったです。
別バージョンもまた見たくなりました。

<蛇足につっこみ!>(笑)

可愛いだけの人間のメス、ノバちゃん。
でもテイラーは、やっぱり可愛いのが好きなんですね。(笑)
過去も未来も猿の惑星も、可愛いとやっぱりトクなんだなぁ・・・と、納得??(爆)

あとは、何処か知らない星に着いたと思っているんでしょう??
猿が英語喋ってる時点で、オカシイって思うべきかも???(笑)

(注1)初放送日、放送局は自称吹替評論家様にご教示頂きました。
ありがとう御座いました。
(注2)確か、荻昌弘さんが猿のメイクをして、盛り上がっていたと思います。
荻さんなら月曜ロードショー、一番最初の放送だと思います。
(下記の別バージョン参照)
(注3)後で近石さんが、コーネリアスの息子のシーザーも担当された事がありました。
(注4)相模さんは、飛行鬼様にご教示頂きました。
(注5)「し」と「ひ」を混同するのが、顕著な特徴。他にもありますが・・・。(笑)
私も江戸っ子なので、懐かしくて楽しい訛りです。

別バージョン(放送日・放送局は自称吹替評論家様調べ。)
「猿の惑星」(Planet of Apes 1968年・米)(1973年12月24日)TBS
テイラー(チャールトン・ヘストン):納谷悟朗
ザイアス博士(モーリス・エバンズ):熊倉一雄
ジーラ博士(キム・ハンター):中村メイコ
コーネリアス(ロディ・マクドウェル):山田康雄

LD/DVD バージョン
テイラー(チャールトン・ヘストン):納谷悟朗 
ザイアス博士(モーリス・エバンズ):熊倉一雄
ジーラ博士(キム・ハンター):平井道子
コーネリアス(ロディ・マクドウェル):富山敬
議長(ジョームス・ホイットモア):槐柳二



コメント (2)
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猿の惑星 その1

2005-08-15 | ヘストン
「猿の惑星」 Planet of the Apes 1968年 米
1975年4月11日(フジテレビ)(注1)
役名:テイラー(チャールトン・ヘストン)

あの有名な「猿の惑星」です。
ラストシーンは衝撃的(・・・な筈)ですが、残念ながら、大昔(多分初放送時)テレビで見た時に、すでにラストを知っていました。
どうして知っていたのか不明。多分有名な映画だったから・・・???(笑)

「猿の惑星」はこれ以外にも吹き替えバージョンがあり(山田康雄さんのコーネリアス)、これ以前にも拝見していました。(注2)
これは近石真介さんが、コーネリアスのバージョンです。(注3)
最近また見たので書きます!!

キャスト(一部聴き取りです。)
テイラー(チャールトン・ヘストン):納谷悟朗
ザイアス博士/議長(モーリス・エバンス):大塚周夫
ジーラ博士(キム・ハンター):楠トシエ
コーネリアス(ロディ・マクドウェル):近石真介
科学アカデミー副議長(ジャームス・ホイットモア):久松保夫
動物管理局・マキシマス局長:八奈見乗児
オノリアス司法長官:大木民夫
ジュリアス:相模太郎(注4)
ルーシャス(ジーラ博士の甥):富山敬
ドッジ飛行士:田中信夫 
ランドン飛行士:木村幌
宮内幸平、飯塚昭三、渡部猛

***

宇宙飛行士のテイラー達は、1年間の冷凍睡眠飛行で地球へ帰還するはずだった。
しかし彼らが行き着いたのは見知らぬ惑星。
宇宙船の計器は、地球時間、西暦3978年11月25日を示していた。
女性飛行士は到着前に、既に冷凍睡眠装置の故障(?)で死亡。
宇宙船は海に水没してしまい、彼らはこの未知の土地で、とにかく生存する事が最大の目的になる。
悟朗さんのテイラーは、リーダー(船長)でカッコイイです!(笑)
そして仲間の宇宙飛行士が田中さんと木村さんでした。
黒人のドッジ飛行士が田中さん・・・サスガの配役です!(笑)
女性飛行士に比べて、生き残った自分達は運が良かったと言うランドンに、「運が良かったかどうか、まだ何とも言えないさ」・・・と言うテイラー。
(鋭い!!笑)

思いつくまま探索するうちに、植物を発見。
そして、滝も!真水があったのだ。
久しぶりに水を浴びたり、開放感を楽しむ彼らだったが、彼らの服や道具などを盗む者たちが出現。彼らの後を追って行くと、そこには原始的な人間の村があった。
静かで果物等の食料もあり、もし彼らがこの星で一番知能の高い存在なら、ゆっくり田舎で暮らせる・・・と考えた矢先に、早速人間狩りに合い、酷い目にあう彼ら。
人間より高等な生物が居たのだ。
ここは「猿の惑星」だった。
ドッジは射殺され、ランドンも何処かへ連れ去られてしまう。

テイラーは、この人間狩りで喉を撃たれて、暫く喋らないシーンが続きました。
悟朗さんが黙っているじゃないですか!!!(苦笑)

やがてテイラーが字を書ける事を知ったジーラ博士は、驚きながらも、その事実を受け入れる。
ジーラの婚約者のコーネリアス博士は、テイラーが宇宙から来たとは信じないものの、彼自信、進化論(但し人間から猿へ進化したと言う理論)を唱えるだけあって、それなりに自由な発想が出来る様でした。
テイラーが紙飛行機を飛ばす所が、とても印象的。

近石さん、楽しかったです。
楠さんの吹き替えは、他にも拝見したことがあったと思いますが、良かったと思いました。
楠さんは、テレビドラマ等でも、セリフが時々江戸弁なまりになっていらっしゃいましたが、吹き替えも「だからって、黙ってしき下がる(引き下がる)の?」等、江戸弁が出て、それが却って楽しかったし、面白かったです。(笑)(注5)

テイラーに知性がある事に気づいたザイラス博士(大塚さん)は、彼に矯正手術を施すよう命令するが、テイラーは逃げ出し、その途中で、博物館に飾ってあるドッジ飛行士の剥製を見ると言う・・・怖いですネ!!!
結局また捕獲されてしまいますが、その時ついに「離せ!俺をここから出してくれ。俺が一体何をしたって言うんだ!!」(悟朗さん、やっと喋った!!!笑)と叫び、驚愕する猿達。


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