自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

続・猿の惑星 その2

2005-08-20 | ヘストン
*続きです。その1よりご覧下さい。

地下鉄の線路を進むブレントとノバ。
不思議な音のする方へ進んでいくと、ニューヨーク公立図書館、証券取引所、ラジオシティ・ミュージックホールの跡等が、次々に登場します。
地理的にそこが何処か分かって便利ですが、何もない海岸線にいきなりそびえ立っていた、あの自由の女神の上半身・・・あのもの凄さが、半減してしまう様な気がしました。
何だこんなに沢山、残っていたのか・・・と、言う感じ・・・???(苦笑)

そして、東51丁目の看板と、そのすぐ側に教会のドアらしき物が・・・。
場所から考えて、セントパトリック教会でしょうか?
教会の中に入ると・・・ご本尊の核爆弾とテレパシーを使う宗教の人、ついに登場!!!(笑)

ブレントをテレパシーで尋問する、宗教の人達。
猿が来る事をやっと聞き出すが、もう猿はすぐそこまで来ていました。(笑)
テレパシーで、猿が来る前に分かるべきなのでは???(笑)

宗教の人達は進行して来る猿達を阻止しようと、幻覚テレパシーを使用します。
偉大な猿が血を流すシーン、有名ですね。
が、ザイアス博士が怪現象を幻と見破り、さらに進軍。
そして彼らは廃墟の町を発見します。

宗教の人達は、テレパシーが利かなかったのを見て、核爆弾を使おうと決めます。
礼拝堂でのミサがスゴイです。
核弾頭に祈りを捧げ、「秘めたる我を、隠さず神に示さん」と言って、自分達の本当の姿を現します。
核の放射能でミュータント化した顔を神に示す彼ら。
最初に見た時、このシーンが本当に印象的でした。
子供だったので、怖かったです。

ブレントは牢に連れて行かれ、そこでテイラーと再会!!
(悟朗さん、やっと出た!!笑)
テレパシーの操作で格闘する二人ですが、ヘストンの方がジェームズ・フランシスカスよりはるかに大柄で、どう見てもブレントは完全に不利です。

二人の戦う声を聞いたノバが、走りこんで来て、「テイラー」と一言。
わっ、喋った!!(笑)
彼女の外見とは似ても似つかない変な声で、それも怖かったです。

ブレントが、教会で見たご本尊の核爆弾に「アルファとオメガ」の文字が刻まれていた事を告げると、テイラーは即座にそれが「世界終焉爆弾」と呼ばれたコバルト爆弾である事に気づきます。

彼らは牢からの脱出に成功しますが、ゴリラにノバを射殺されてしまい、「猿のバカどもめ。皆殺しにしてやる。すべてが終わる。終わるんだ。」とテイラー。

テレパシーが使える筈の宗教の人達は、ゴリラ達が攻め込んで来ると、かなりあっけなくやられてしまいました。

宗教のリーダー(小林修さん)は、核爆弾を作動しかけた所で殺され、ブレントは猿達の銃弾を浴びて最期を迎えました。

テイラーは深い傷を負いながらも、発射ボタンの前まで行き、そこに居たザイアス博士に「世の終わりだ。世界の破滅だ。お前もだ。」と話しかけます。
ザイアスは「今更何をほざいている。人間は悪だ。破壊以外何も出来ん能無しだ。」と答えます。
テイラーは「この、くそったれ!」と叫び、最期の力を振り絞って発射ボタンを押しました。

***

ストーリーがかなり強引でしたが、結構面白かったです。
最初の作品には遠く及びませんが・・・。

ノバに言葉を教える所とか、悟朗さん優しそうで素敵でした。
その時点では「二人でどこかの村に住もうじゃないか。そして子供達に言葉を教えるんだ。話せるようになる・・・何とか生きられるさ。」と、まだ希望があった様です。

しかし最期は自分が母なる星を完全消滅させてしまう・・・と言うかなりすごい役でした。
ヘストンの出番が少なかった(=悟朗さんの出番が少なかった)のはちょっと残念ですが。
メインの4人をエコーで固めたキャストと、宗教の人も面白かったです。

*この話にはモチロン続きがあり、確か地球が消滅する前に、都合よく、ジーラとコーネリアスが地球を脱出。
そして彼らが行き着く先は、現代の地球。
知性を持った猿が、「人間の惑星」に降り立つと言うストーリーだったと思います。
彼らの息子がシーザーです。

(注1)初放送日、放送局は自称吹替評論家様にご教示頂きました。
ありがとうございました。

(注2)LD版「続・猿の惑星」キャスト
チャールトン・ヘストン:納谷悟朗
ジェームズ・フランシスカス:井上孝雄
キム・ハンター:平井道子
デビッド・ワトソン:富山敬
モーリス・エバンズ:熊倉一雄
ジェームズ・グレゴリー:大塚周夫
(dick-dastardly様、吹替映画CLUB様、資料)

(注3)コーネリアス役は、「続猿の惑星」のみデビッド・ワトソンだったそうです。
自称吹替評論家様調べ。ありがとうございました。


コメント (2)
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続・猿の惑星 その1

2005-08-20 | ヘストン
「続・猿の惑星」 Beneath the Planet of the Apes 1970年 米
1974年11月18日(TBS)(注1)
役名:テイラー(チャールトン・ヘストン)

「猿の惑星」の続編です。
1973年放送のTBS版に準じたキャストで、コーネリアスが山田康雄さんです。(注2)
ストーリーがちょっと強引ですが、個人的には結構面白かった映画です。
何たって宗教の人達が印象的!!(笑)

キャスト(一部聴き取り)
テイラー(チャールトン・ヘストン):納谷悟朗
ブレント飛行士(ジェームス・フランシスカス):井上孝雄
ジーラ博士(キム・ハンター):平井道子
コーネリアス(デビッド・ワトソン):山田康雄(注3)
ザイアス博士(モーリス・エバンズ):熊倉一雄
アーサス将軍(ジェームズ・グレゴリー):今西正男
核爆弾の宗教の人:小林修、雨森雅司、宮内幸平、沢田敏子

***

最初の所は、「猿の惑星」の最後の部分から始まり、例のラストシーンをもう一度見られます!
訳が少し違うので、それもちょっと面白い。
人間がどうして滅んだのかを知りたがっていたテイラーをザイアス博士が、「深く考えるんじゃない。わかったら悩むだけだ。」と諭していました。

それでは大サービス!!もう一度悟朗さんの叫ぶ部分を・・・。(笑)
「ちくしょう!ここは地球だったんだ!」(これだけでした。笑)

自分が実は未来の地球へ帰っていた事を知ったテイラーは、ノバと放浪を続けていた。

テイラー達を捜しに飛び立った宇宙船が、テイラーと同じく「猿の惑星」に着陸。
彼らはテイラー達と同じコースを辿ったのだから、モチロンここへ来て当然!!!(笑)
現在地球時間「3955年」と言っていましたが、テイラーが降り立ったのは「3978年」・・・この誤差はどうなっているんでしょう???
それにしてもテイラーを捜しに来たなんて、最初からとってつけた様な設定なのが、スゴイです!(笑)
ブレントの井上さんもカッコイイです。

船長が亡くなり、たった一人残ったブレントの前に、偶然にも馬に乗ったノバが登場!
ブレントはノバを見た途端、全く当然のごとく英語(吹替えてあるから、日本語ですが・・・)で話しかけ、彼女が答えないと、「口がきけないのか?」と、彼女が言葉の不自由な人だと思っている様子。
他所の星へ来て、そもそも「英語が通じるに違いない」と思い込んでいる所がスゴイです。(笑)

ノバの回想部分。
(彼女に回想する知能があるのかどうか、疑問ですが??? 笑)
一生懸命言葉を教えるテイラー。
放浪を続ける彼らの前に、火の壁が現れたり、稲妻や地割れ等、異常な現象が起こり始める。
「私と離れたら、これ(ドッグタグ)をジーラに見せなさい」と、ノバに教えるテイラー。
そして彼はノバの目の前で突然消滅する。

今度はブレントとノバが放浪し、猿の村へ。
ゴリラのアーサス将軍は、禁制地帯に高等生物が居るらしい事を知り、食物を求めて新天地に進軍しようと熱弁を振う。
彼の意見に大反対のジーラ博士は、集会で反発的な態度を取り、目立ってしまう。
山田さんが、ちょっと気が弱そうな感じなのが良かったです。

言葉を喋る猿の集団を見て驚いたブレントは、そこから逃げる途中、撃たれて負傷してしまい、二人はジーラの家に行き、隠れる。
(二人がジーラの家に行きついたなんて、偶然が重なりすぎ??笑)

集会から帰って来たジーラとコーネリアスは、ノバを一目見るなり彼女だと認識していました。(人間は皆同じに見えるのかと思っていました。笑)
ブレントの事は、最初テイラーだと思った様子でしたが、また言葉を喋る人間が現れて驚愕する二人(二匹?)でした。

負傷しているブレントの手当てをするジーラ博士。クスリが沁みて、一体何を使ったんだ?と言う彼に、これでも立派な「獣医」なのよ、と答えるジーラが可笑しかったです。

ザイアス博士は、以前はもっとジーラとコーネリアスの敵の様に思えましたが、ここではもっと仲間っぽかったです??
アーサス将軍らと、禁制地帯への進軍に参加するつもりのザイアス博士は、もし自分が戻らない時は、猿文明の将来は彼ら二人にかかっていると、猿世界の行く末を彼らに託していました。

ブレントとノバは、結局ゴリラに捕獲されましたが、ジーラの助けを借りて脱出。
その後も逃げ続け、偶然に行き着いた洞穴の中に入ると、そこはニューヨーク!
地下鉄の駅があり、そこにある遺跡類を見て、すべてに気がつくブレント。
「一体どうなったんだ、俺達の地球は・・・。ちくしょう。原爆を使ったんだな。
人間はとうとうやってしまったのか。」
彼もテイラーと全く同じ結論に達した様でした。


コメント (2)
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