自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

怪人二十面相

2005-08-24 | オーディオ・ドラマ
「怪人二十面相」 ラジオドラマ (1973年、1974年) ニッポン放送
役名:明智小五郎

キャスト
怪人二十面相:小山田宗徳
明智小五郎:納谷悟朗
小林芳雄:井上真樹夫(私の怪しいメモがあるのですが、残念ながら確認出来ません。多分と言うことで・・・。若々しい感じで、明智の事を「先生」と呼んでいたのは覚えているのですが、本当に井上さんだったかどうか自信がありません。
このラジオドラマでは「少年探偵団」の小林君と言うよりは、もう少し年令が上で、明智のアシスタントの「小林青年」と言う印象でした。)

コレを聴いて悟朗さんの大ファンになってしまった作品です。
本当に素敵な声でした。(笑)ハンサムでスマートで頭脳明晰。
こんなカッコイイ(声の)探偵がいるのか???と夢中になりました。(笑)

残念ながら録音を一切しなかった為、脳内にしか残っていない私にとっては幻の作品!(苦笑)
あれだけ夢中だったのに、どうして一回も録音しなかったのか、今となっては、その心理は不明です。子供の考える事は分からない!?(苦笑)
しかも、当時、有楽町のニッポン放送にちゃんと写真(確か「ただいま録音中」と言う様な写真でした。皆さんが熱演中!)が飾られていて、私はそれらの写真を拝見した事さえありました。(写真の写真を撮るべきでした!!)
小山田さんの「フッフッフッ、明智君」や悟朗さんの「二十面相君!」、そして「あなたはいくつの顔を持っていますか?」と言うOPも印象的でした。

このドラマで一番覚えているのが「孤島の鬼」と言う作品です。(注1)
「怪人二十面相」を拝聴した後で、乱歩を読みまくった事があったのですが、それは中学生の時・・・。過日(春ごろです!)原作の「孤島の鬼」を再読させて頂きました。
謎解きに使われていた暗号文、
「神と仏がおうたなら、巽の鬼をうちやぶり、弥陀の利益をさぐるべし、
六道の辻に迷うなよ」
が、本当になつかしく、悟朗さんの声が聴こえてきそうでした。

個人的には、乱歩と言えば明智小五郎と言う印象が強いですが、乱歩の作品中、明智が登場する話は案外ありません。
まして二十面相が出てくる物は、本当に限られています。
このラジオドラマの凄かった所は、どの作品にも強引に明智と二十面相が登場する事でした。(爆)
「孤島の鬼」を当時拝読した時に、話の中に明智が出てこなくて仰天したのを覚えています。(笑)
今回再読して、このあたりの脚色がどうなっていたのか、興味津々になりました。
残念ながら、それに関する記憶がなく、再読中に思わず考え込んでしまったほど!(笑)
明智については、探偵の役を入れ替えるなりすれば、何とかなるとは思いますが、一体どういう脚色をしたら二十面相を引っ張り出せるのか・・・???(爆)

乱歩の私蔵の片付けを手伝われた時に、「怪人二十面相」の台本をご覧になった事があると仰るもぐらもち様に、以前何度かご連絡させて頂いた事があります。
台本をご覧になり、キャストも良くご存知に違いない・・・と、私が勘違いして、本当にご迷惑をお掛けしてしまいました。
もぐらもち様は、探偵小説を研究されており、当然私とは視点が違っていらっしゃる訳で、キャストまではご記憶ではありませんでした。明智=納谷悟朗はご存知でしたが。
しかし、本当に微かな接点でしたが、ラジオドラマの事を少しでもお話させて頂けたのは本当に嬉しかったです。
旧乱歩邸と乱歩の蔵書は現在立教大学の所有になっているそうで、台本もそこにあるはず・・・とご教示下さいました。
いつか機会があれば、ラジオドラマの台本に関する問い合わせもしたいと思っています。
(注2)

ところで、当時のニッポン放送の番組表のメモがありますので、ご紹介します!!
(ソース忘却。スミマセン。)

ニッポン放送 
21:00 日本沈没 
*日本鋼管提供のラジオドラマでした。江守徹氏がご出演だったと記憶しています。
21:15 岸辺シローの気ままな旅
21:25 ラジオ劇場 愛川欽也の立川文庫 
*「日本武尊」のドラマを良く覚えています。確か向井真理子氏もご出演でした。
21:40 欽ちゃんのドンといってみよう! 
*人気番組「欽ドン」。後でテレビでも放送されました。
21:50 怪人二十面相
*本当に大好きだった「二十面相」!それが、たった10分の番組だったとは!!???本当に驚きました。(爆)30分ぐらいの番組だったとずっと思い込んでいました。(笑)
オリベッティ提供。「赤と黒」と言うCMも懐かしいです。(笑)
22:00 日立ミュージック・イン・ハイフォニック 

この番組表をご覧になって、懐かしく思われた方もいらっしゃるハズ!!(笑)
「欽ドン」は人気があったので、それを録音したついでに「二十面相」も入っていた!なんていうスゴイ方が、もしいらっしゃいましたら、何卒ご連絡下さい!!!!!!!(笑)(注3)
悟朗さんの明智をもう一度聴くチャンスが、もしあったとしたら・・・どうするでしょう???
想像もつきません。(笑)

(注1)「孤島の鬼」の他に「芋虫」等が放送されていました。
(注2)旧江戸川乱歩邸の公式サイトに連絡先が見当たらず、立教大学へ問い合わせると、グルグル周りそうな予感がして、今の所何もしていません。(苦笑)
(注3)当然の事ながら、「二十面相」については以前ニッポン放送に問い合わせた事があります。残念ながら返答なしでした。但し一回問い合わせただけですが・・・。
オールナイトニッポン等ならまだしも、やはり二十面相あたりになると、例え返答したくても何も残っていないのかもしれませんが・・・???????(笑)

原作:江戸川乱歩
*私が昔読んだのは春陽文庫でした!(笑)再読したのは講談社です。

お礼:私の勘違いばかりのメールに、丁寧にお返事下さいました「奈落の井戸」のもぐらもち様に重ねてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。


コメント (4)
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