自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

目撃 その2

2005-11-20 | DVD・ビデオ
続きです。その1からお読み下さい。

***

ルーサーを捕まえないとルーサーの命が危ない、とセスに説得され、ケイトは父親とオープン・カフェで落ち合う約束をする。
そこへ、警察、シークレット・サービス、そしてサリバン氏が雇った殺し屋まで現れる。
ルーサーはカフェに現れると、「ケイト、信じてくれ。私は絶対に殺していない。信じてくれるか。」と必死に訴える。
シークレット・サービスのティムと、殺し屋の二人から、同時にターゲットにされているルーサー。しかし不手際が生じて、彼はまんまとその場を逃げ去る。
彼はコートをきっちり着て現れたが、コートの下は警備員のユニフォーム。
コートを脱いで、警備員に化け、見事に逃げおおせました。
これまた、ルパンのいつもの手だったので、拝見していて、ちょっと楽しくなりました。(笑)

セスが、ケイトを家へ送って行く。帰り際に、何か飲んで行ったら?水しかないけど・・・と、ケイトが冷蔵庫を開けると、空のはずだった冷蔵庫は食料で一杯になっていた。
パパのマジックですね。またまた素敵?
セスが帰ると、ケイトの前にルーサーが登場。ちゃんと家に来ていたんです。(笑)
「何かの罠だと言う事ぐらい、気づいていた筈よ」とケイトに言われると、ルーサーは 
「娘と約束した。」と答える。
ここで、自分が目撃した事を娘に話すルーサー。自分は殺人は犯していないと、一生懸命説明する。「お前は信用してくれ。本当だ。母さんに誓ってもいい。こうしよう、二人に約束する。もしウソだったら、父さんは死のう。」
彼が娘を愛しているのが伝わってきて、とても素敵でした。

大統領補佐官のグロリアへ、大統領の筆跡を真似てカードを書き、クリスティが亡くなったあの晩に付けていたネックレスを贈るルーサー。
グロリアは大感激して、それを付け、パーティーに出席するが、大統領にそのネックレスの言われを聞いて蒼白になるのだった。
大統領は多分父親から聞いて、事件の真相を知っているだろう、ルーサーの娘も始末する様に命令する。

シークレット・サービスの車に追突され、車ごと崖から落ちるケイト。
大怪我をしたが、死んではいなかった。万全を期すために、シークレット・サービスのティム・コリンが病室に入り込んで、ケイトに注射をしようとするが、逆にルーサーに止められてしまう。
ティムは、大統領命令だ。仕方がなかった。と懇願するが、ルーサーは、大統領はやりすぎた。お前もそうだ。娘まで狙ったのは、どうしても許す訳には行かない・・・そして 「もう切れちまった」と言って、彼に注射をしてしまい、殺害してしまいました。
殺しはやらないはずじゃなかったんですか???

サリバン氏の運転手になりすまし、リムジンを運転しながら、事の一部始終を報告するルーサー。初めは信じないサリバンだったが、やがて説明に納得する。
が、証拠がないと言うと、ルーサーは血のついたナイフをサリバン氏に渡す。
「私は妻を愛しておった。」と、ルーサーに告げ、サリバン氏は、ホワイトハウスへ入り、大統領の居る執務室へ消えて行った。
小林恭治氏とのやり取り、良かったです!

悟朗さんのお父さん、素敵でした。
病室で、「まだ居てくれたの?」と娘が聞くと、「ずっと居るよ。」
「直るわよね?」との問いかけには、「ああ、父さんの子だからな・・・」と、優しいお父さんでした。
この作品、父娘の関係が一番の見所だったと思います。
悟朗さんのルーサーは、暖かい感じがして、とても素敵でした。

イーストウッドのキャラ設定が、年取ったルパン・・・と言う感じの部分もあったので、山田氏ならさぞかし楽しかっただろうな、と思いました。
悟朗さんは、全体的に静かな雰囲気と、愛情に溢れた所が本当に素敵で、とても良かったです。

<いろいろ>
*シークレット・サービスのティム(デニス・へイスバート)は、「24」の黒人大統領役の人です。

*分からなかった事
1.サリバン氏は、ルーサーが娘とオープン・カフェで会うことをどうやって知ったんでしょう?殺し屋にちゃんと命令が行っていました。
(大統領から聞いたんでしょうか?????)
2.ルーサーは黒人の人を殺して、捕まらないんでしょうか?
3.セス(フランク刑事)に「犯人を知りたいか?電話を調べろ」・・・と最後の方で言っていましたが、そんな基本的な事を、警察ではまだ調べていなかったんでしょうか???
(苦笑)
4.海外逃亡を企てた時に、隠れ家にあったお宝をそのままにして行くつもりだったんでしょうか??後でお宝は全部サリバン邸に返しています。
5.いくらお宝は返したと言っても、盗みの犯人は彼だと、バレていたと思うんですが、捕まらないんでしょうか?(彼、病室の娘の側にじっと座っていますよ。捕まえないの?笑)
6.本当にスミマセン・・・大統領が死んだのは、
*サリバン氏に問い詰められて自殺
*サリバン氏に殺された?
どちらなのか分かりませんでした。教えて下さい。(大汗)
7.これはオマケです!
パスポートの偽造屋さん、奥様でしたでしょうか???(笑)

参考資料:imdb


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目撃 その1

2005-11-20 | DVD・ビデオ
目撃 (Absolute Power  1997年・米) ワーナー・ホームビデオ
役名:ルーサー・ホイットニー(クリント・イーストウッド)

山田康雄氏亡き後、クリント・イーストウッドを担当された作品です。
テレビの野沢那智氏版は未見です。

キャスト
ルーサー・ホイットニー(クリント・イーストウッド):納谷悟朗
アラン・リッチモンド大統領(ジーン・ハックマン):石田太郎
セス・フランク刑事(エド・ハリス):磯部勉
ケイト・ホイットニー(ローラ・リニー):山像かおり
ビル・バートン/シークレット・サービス(スコット・グレン):江原正士
ティム・コリン/シークレット・サービス(デニス・へイスバート):菅原正志
グロリア・ラッセル大統領補佐官(ジュディ・デイビス):弥永和子
ウォルター・サリバン(E.G. マーシャル):小林恭治

プロの泥棒ルーサーがウォルター・サリバン氏の大邸宅に忍び込む。
防犯装置を解除する等、見事なお手並み。
サリバン氏の寝室にある金庫室から貴金属、宝石、現金を盗む彼。
そこへ、サリバン氏の若い妻クリスティが帰宅するが、彼女の連れの男は合衆国大統領だった。
金庫室はマジックミラーの向こうにあり、ルーサーは身を隠す事が出来たが、そこで起った出来事を全部目撃してしまう。

クリスティと大統領は、最初楽しそうだったが、大統領は乱暴なのがお好みらしく、段々暴力がエスカレートしてしまう。
反撃に出たクリスティは、もみ合ったあげく、側にあったナイフを大統領に振り下ろそうとするが、その時の大統領の悲鳴を聞いて、シークレット・サービスが駆けつけ、反射的に彼女を射撃してまった。
自分の政治生命は終わり・・・と泣き出す始末の大統領だったが、首席補佐官のグロリアがもみ消しを図り、サリバン夫人のクリスティは、帰宅した所を強盗に襲われて殺された、と見せかける。

全員が去った後、ルーサーは、クリスティと大統領の血が付いたナイフと、クリスティが付けていたダイヤの首飾りを持って窓からロープを使って逃走する。
逃走の手際も最高で、ルパンが年を取ったらこうもあろうか・・・と言う感じ???(笑)
ナイト・ビジョン眼鏡(Night vision goggle です。日本語の正式名、分かりません。)を付けたシークレット・サービスも見事にまいていました。

このあたりまで約30分。セリフは最初に美術館で絵を写生している時に一言。
(ナショナル・ギャラリーだと思います??ルーサーのエル・グレコのスケッチ、上手でした。笑)バーのマスターにビデオの録画を頼む所。そして逃げ延びた彼が、ビデオをピックアップに行った時。これだけでした。(苦笑)
要するに「目撃」の部分がかなり長いです。

こんな事件を目撃してしまったからには、逃げるしかなく、ほとんどコンタクトのない娘ケイトをジョギングコースで待ち伏せをして、ケイトに話しかけるルーサー。
逃げる前に、自分が去る事を伝えたかったらしく、今度引っ越そうと思う・・・と告げるが、
娘の方は、何を今更・・・と言う感じでした。
やっとの事で聞いたちょっと長いセリフでしたが、素敵でした!(笑)

ルーサーの隠れ家(高級アパート)には、大きな金庫があり、今まで盗んだお宝が隠してありました。そこに、今回のお宝を隠す彼。

刑事のセス・フランクは、今回の様な盗みが出来る泥棒を絞り込んで、「世界一の大泥棒」と言われ、また調度現在ワシントンに居る、ルーサーに行き着く。
セスは美術館でスケッチするルーサーに接触していましたが、ルーサーはセスに犯人に関するアドバイスをしていました。この辺もなかなか素敵でした。
もっと話したいが、ペースメーカーのチェックがあるので・・・と去ろうとするルーサーに、
そんな事はウソだと分かっているが、「明日出直そう。」とセスが言うと、ルーサーは「明日は明日の風が吹く」とつぶやく。
「風と共に去りぬ」ですか!!!何となく嬉しかった!?(笑)

この後、ルーサーが娘の部屋に忍び込んで、いろいろチェックしていましたが、何だか唐突な気がしました。でも、先のシーンで、娘が、家に帰ると父が居た様な気がする事があった・・・と言っていて、そのシーンへ繋がっていた様です。
「もう少しマシな物を食べた方がいい」・・・と、ケイトの冷蔵庫を見てつぶやくルーサー。

ルーサーが、海外逃亡する為に空港へ行くと、テレビでは大統領の記者会見が放送されていた。
若い妻が死んで意気消沈しているサリバン氏に、「何でもしよう、あなたの為なら・・・」と
涙ぐんでみせる大統領を見て、ルーサーは、「それでも人間なのか?もうお前から逃げたりしない。」と決意する。

ルーサーは、ホワイトハウスの観光ツアーに紛れて、グロリアへ脅迫状を残す。
そこには、血のついたナイフの写真が入っていた。
私が殺ります、とシークレット・サービスのティム。

美術館で見かけたばかりのルーサーの居所が分からなくなったセスは、ケイトを訪れる。何か手掛かりはないかと、ルーサーがあわてて放って行ったアパートの部屋へ行く二人。
自分の事は、全く無関心だと思っていた父親の部屋には、ケイトの写真が所狭しと飾られていた。
父にとても愛されていた事に、初めて気が付くケイト。
実はとっても素敵なお父様ですね。(笑)


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