自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

二番街の囚人

2006-09-04 | 舞台
「二番街の囚人」

エコー初のニール・サイモン劇、「二番街の囚人」です。
悟朗さんのライフワークとなった「サンシャイン・ボーイズ」以前に上演した、ニール・サイモン物。(注)
この舞台、大変な迫力で最高でした。

***

「二番街の囚人」 (The Prisoner of Second Avenue)
テアトル・エコー第59回公演 1980年9月12日(金)~ 28日(日)

<スタッフ>
作:ニール・サイモン 
訳:酒井洋子 
演出:キノトール、酒井洋子
美術:孫福剛久
照明:東原修
衣装:瀬川愛子
音響:田代敦巳
舞台監督:白戸規之
宣伝美術:額純樹
制作:明石誠
スチール:中野英伴

<キャスト>
メル:納谷悟朗 
エドナ(妻):火野捷子  
ハリー(兄):沖恂一郎 
パール(姉):瀬能礼子 
ジェシー(姉):太田淑子 
ポーリン(姉):島美弥子
ニュース・キャスターの声:山田康雄、作間功 
判事の声:槐柳二
レポーターの声:小宮和枝 
階上の住人:白戸規之、上山則子

***

大都会ニューヨーク、二番街の高層アパート。
そこで暮らすメルとエドナの夫婦。
が、アパートに泥棒が入ってから不幸が連続して訪れる。
やがて失業したメルは、一日中アパートの中で過ごす事になった。
妻が仕事に出かけた後も一人。
しかもそこは決して居心地の良い場所ではない。
外の騒音、近所の騒音。
段々焦燥感に駆られていくメルは、まさに「二番街の囚人」と言う訳です。

メルが段々狂気じみて行く所が圧巻でした。
悟朗さんの演技力が光りました。

本当に狂気に満ちた世界なんです。
何しろアパートの上の階の住人から水をかけられたりするんですから。(笑)
(私の記憶では、「水が降ってきた」と言う感じで、そのシーンがとても印象に残っています。)

そして、ふと、あの状況の中にあって、本当は狂わない方がおかしいのではないか??
本当はメルが正常なのではないか???
思わずゾクッとする恐怖感。
笑いながらちょっと怖い、もの凄い舞台でした。

***

(注)エコーの舞台ではありませんでしたが、ニール・サイモンの「おかしな二人」も拝見させて頂いた事があります。
エコーより先に1977年に上演されました。
悟朗さんの最初のニール・サイモンでしょうか?

「二番街の囚人」と同じく、訳=酒井洋子、演出=キノトール。
フェリックス=納谷悟朗。お相手役(??)オスカーに小林修。
「おかしな二人」はテレビのコメディで既に有名でしたし、またジャック・レモンとウォルター・マッソーの映画もあり、親しみのある内容でした。

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