自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

ガントレット

2014-12-12 | 吹き替え
悟朗さんと六朗さんの御共演作から「ガントレット」をご紹介します。
主役のクリント・イーストウッドはモチロン山田康雄さんです。

悟朗さんはコミッショナー、六朗さんは検事役で、お二人でつるんでいました。
六朗さんがちょっと腰ぎんちゃく的な印象ですが、実際の対話を聞いてみると、悟朗さんのコミッショナーの方が短気な感じで、六朗さんの検事の方が冷静(?)に判断しています。
このコミッショナー、最終的には結構小物(?)で面白かったです。(笑)


コミッショナーのブレイクロック(納谷悟朗)

悟朗さんと六朗さんの直接対話がいくつかありました。
その中の一つから、お二人のシーンを丸ごとご紹介します。

悟朗:ウィッケンバーグからフェニックスか。砂漠の中で距離は240キロ。
時間にして、3時間だな。途中で、バスを爆破する手もある。
難しい仕事じゃない。手配して、ラスベガスにやらせよう。木っ端微塵に吹っ飛ばす。
六朗:いいえ。少しまずいんじゃないですか?ラスベガスの連中だってやりたがらないでしょう。
荒っぽすぎますからね。
悟朗:しかし彼ら、わしの為なら何でもするはずだ。
六朗:ええ、そりゃあ。
悟朗:そうだろう。
六朗:ええ、しかし目標はハイウェイを走行中の大型バス一台ですよ。たちまちニュースになる。
もしも人目を引く仕事となると、マフィアの連中も手を出したがらないものです。
悟朗:それでは部下を使おう。警官、保安官、ハイウェイパトロール。
強力な武器を持ち出す事も出来るだろう。バズーカ砲とか。
あれを使えばバスぐらい簡単だ。手段は構わん。とにかく奴らをかたずけろ。
六朗:しかし問題なのは、交通量の多いハイウェイだという事ですよ。あんまり荒っぽい事をすると、思わぬ犠牲者が。
悟朗:出ても構わん。犠牲者の二人や三人。
六朗:いいえ。一般市民の犠牲者が出た場合、あなたが責任を追及される事になりますよ。いいんですか。
悟朗:ではハイウェイはやめよう。他にあるのかね。何か上手い対策が。
六朗:バスが市内に入ってから手を打つ事にしましょう。
ルートはわかってるし、二段階に分けて対処するんです。第一段階では、ジョセフィンを使って罠をしかける。
第二段階では、付近の住民を避難させて、間違っても突破されない強力な防御線を引き、バスを蜂の巣にする。
これで仕上がりです。
悟朗:うん。まだ一つ残っておるぞ。マスコミさ。二人で上手い事丸め込まねばならんぞ。
二人で記者会見をしよう。そうすれば疑いを差し挟む者はおらんだろう。
六朗:勿論です。名案ですな。
悟朗:細部を検討しよう。まず、ショックリーと仲のいい警官はほんとに罠に使えるのか?
六朗:ジョセフィンですね。大丈夫です。私の事を信じきっていますから。


検事(納谷六朗)


コミッショナー(納谷悟朗)

悟朗さんと六朗さんの御共演の場合、声質もあるのでしょうが、どうしても悟朗さんの方が偉い人と言う配役になってしまいます。
一度でいいからその逆を拝見してみたいとずっと思っていましたが、残念ながら一度もその機会がありませんでした。
(もしかしたら、そういう配役がどこかに存在しているのかもしれませんが、私は拝見した事がなかったです。)

***

「ガントレット」 
The Gauntlet 1977年 米
1983年4月23日(土) フジ

ベン・ショックリー(クリント・イーストウッド):山田康雄
ガス・マリー(ソンドラ・ロック):高島雅羅
ジョセフィン(パット・ヒングル):富田耕生
コミッショナー、ブレイクロック(ウィリアム・プリンス):納谷悟朗
検事(マイケル・カバナー):納谷六朗
ネバダ警察のシェリフ他(ビル・マッキンニー):青野武

村松康雄、城山堅、峰恵研、千田光男、緒方賢一、鳳芳野、片岡富枝、山田栄子
広瀬正志、谷口節、郷里大輔、塩屋浩三、羽村京子

演出:伊達康将
翻訳:飯嶋永昭
調整:山田太平
効果:遠藤堯雄、桜井俊哉
制作:東北新社

***


山田康雄、高島雅羅、青野武
青野さん、怪演です。(笑)画質がイマイチなのが残念です。


山田康雄、高島雅羅
ヘリが爆発する所を見る二人です。

<蛇足>

悟朗さんが吹き替えられたウィリアム・プリンスさんは、「プリンス」なんて素敵なお名前ですね。(笑)
検索した所、ご本名だそうです。(ご本名、ウィリアム・リロイ・プリンス。1913年~1996年。)
でも先日「William Prince」を検索した時は、イギリスのウィリアム王子の資料の方が沢山出て来てしまいました。(笑)

***

*ウィキ、IMDb他


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