ジューンベリーに忘れ物

シンボルツリーはジューンベリー
どこかに沢山の忘れ物をしてきた気がして

気 に な る !!

2021-02-13 16:59:03 | ジョギング
 ▼ コロナ対策は、マスクと手洗い、それに3密の回避。
後は、不要不急の外出をしないこと。
 誰もがみな同じ。

 私の場合、きっとそれが功を奏しているのだろう。
この冬、風邪で伏せることが今のところない。
 毎冬見まわれる、喉の痛み、発熱が一度もない。
コロナ対策のお陰に違いない。

 それにしても、マスク、手洗い、加えてソーシャルディスタンスの
飛沫ブロックが、感染症にここまで効果的とは・・・。
 
 「急所がわかってきた」と、今回の緊急事態宣言では、
最大の施策が、飲食店の時短だった。
 その結果が、対象地域での陽性者数の減少に現れている。

 マスクなしの会食による飛沫拡散が、
いかに感染拡大を招くか、それを証明した形なった。

 ワクチン接種が効力を発揮するまで、
この取り組みを粘り強く進めること。
 それに尽きる。

 ▼ さて、体育館のランニングコース通いを続けている。
週2,3回だが、朝の雪かきで、
出発時間帯が決まっていない。

 午前は午前の顔なじみ、午後は午後の方が、
必ずウオーキングやランニングで汗を流している。

 会釈だけの方、時には短い会話を交わす方など、
ランニングと共に、そのちょっとした交流が、
閉ざされた冬の楽しみの1つである。

 なのに、昨シーズンはよく見かけたのに、
全く出会わない方が、3人もいる。

 ▼ 1人目は、よく私の走り方をコーチしてくれた方だ。
4年前になるだろうか。
 走り方に違和感があった。

 とにかく足音が大きいのだ。
雪道で滑らないようにと走っていたから、
そうなったのだろうか。
 とにかく、バタバタと大きな音を立てて走り、
以前のように静かに走れないのだ。

 その時、私の後ろから伴走し、
アドバイスをしてくれた方がいた。

 その方は、冬の期間、午前中はほぼ毎日、体育館を走っていた。
だから、私が走り始めると、しばしば後ろに付き、
走り方のチェックをしてくれた。 

 足の運びが徐々に改善され、
その後は、ドタバタ走りがなくなっていった。

 今はもう走り方に不安はないが、
今シーズン、まだその方の姿を見ていない。
 時には、走り方を見て、
「よくなったね!」と言ってもらいたいのだが・・。

 ▼ 2人目は、春の緊急事態宣言で、体育館が閉鎖になるまで、
私と家内の後ろを追尾して走った女性だ。

 切っ掛けは、その女性からの声かけだった。
「一人じゃ無理なので、走れるところまで、
着いていっていいですか」。
 私たちより一回りは若いスリムな方だった。

 以来、体育館で顔を合わせると、
明るく会釈をし、私たちの後ろを付いてきた。

 最初は、1キロだったが、1,5キロ、2キロと
距離を伸ばした。
 「今日は、3キロも走れました!」。
それ以来、体育館が閉鎖となった。

 ところが、春の陽気に誘われた日だ。
閉鎖が続く体育館に変わり、
雪が解けたサイクリングロードを走った。

 散歩を楽しむ人、いいリズムでランニングする人などと
すれ違ったり、追い抜かれたりした。

 家内と並走し、2,5キロ地点で折り返し、
残り1,5キロまで戻った時だ。

 一人で散歩している女性を抜いた。
どこかで見た後姿に思えたが、
振り返ったりはしなかった。

 しばらく進むと、後ろから声がした。
「すみません。体育館でご一緒した・・・」。
 その言葉で、ピンときた。
足を止めて振り向くと、
その女性は、私たちを追いかけて走ってきた。

 「こんな所でお目にかかるなんて!」。
体育館で後ろを走っていたその女性は、
嬉しそうな笑みを浮かべた。
 そして、
「この道のゴールの所に、車を止めているんですが、
そこまで後ろから付いていってもいいですか」。

 二つ返事の私たちを、荒い息で女性は追ってきた。
ゴールした額には玉の汗が光っていた。
 「ありがとうございました。楽しかった。」
女性はそう言い残し、
急いで運転席に座り、発進していった。

 今シーズン、体育館で顔を合わせることだろうと思っていた。
いまだ一度も見ていない。

 ▼ 3人目は、平日の午後2時頃、
黙々とウオーキングをしている男性である。
 きっとそれが日課なのだろう。
午後、ランニングに行くと、必ず出会った。

 いつも同じペースで、
200メートルの周回を、1時間以上も歩き続けていた。

 思い返すと、もう5年以上も前から、
彼を、定時刻にそこで見てきた。

 ところが、昨シーズンの初めだ。
彼の姿がなかった。
 「体調を崩したようだよ」。
どこかから、そんな声が聞こえていた矢先だった。

 いつもの黒のベンチコートの下に、
トレーニングウエアー姿で、2階出入口に彼が現われた。

 ほんの数回言葉を交わした程度だったが、
走るのを中断して、声をかけた。
 「お久しぶりです。
体調を崩されたとお聞きしましたが・・。」
 「もう大丈夫。
S病院の先生が、すぐに脳外科病院まで連れて行ってくれてサ。
 いろいろな人に、すっかり助けてもらって・・・。」

 「それは!・・・」。
呆然とする私に、彼は真顔で
「また、今日から頑張るさ」。
 言い終わるとすぐ、ベンチコートを脱ぎ、
屈伸を何回かして、
いつものリズムで、歩き始めた。

 以来、昨シーズンは、
午後のランニングコースで必ず彼を見た。
 なのに、今は・・・。
「どうしたのだろう?」。




   快晴の冬 猛々しい有珠

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