ジューンベリーに忘れ物

シンボルツリーはジューンベリー
どこかに沢山の忘れ物をしてきた気がして

D I A R Y 24年9月

2024-10-12 10:50:53 | つぶやき
 どうしても優先したいことがあり、
先週は予告もなくブログをお休みした。

 この2週間で、めっきり秋が深まった。
それを象徴するかのように、日の入りの早いこと。
 5時をすぎると暗くなり、街路灯が点灯する。
その早さはどんどんと加速していく。
 毎年のことだが、
この時季になると寂しさを覚えるのは私だけだろうか。

 さて、9月から2つを記す。
残暑で、まだエアコンの恩恵を受けていた時だった。
 今では、それ自体が懐かしく思える。


  9月 某日 ①
 近隣14自治会で『中央区』という連合組織を作っている。
その連合を基にした社会福祉協議会(中央社協)がある。

 前自治会長がその副会長であったため、
私が引き継ぐことになり、昨年度からその役を務めている。
 多くの企画運営は、
手慣れた会長と事務局長の2人で進めてくれる。
 大助かりである。

 ところが、今年度は突然困りごとが発生した。
臨時三役会が招集になった。

 毎年、『お楽しみ昼食会』を実施していた。
これは、75歳以上の単身者を対象に希望をつのり、
昼食をとりながら、楽しい時間を過ごそうと言うイベントである。

 コロナ禍での中止はあったが、昨年度までは、
当地では唯一ディナーが楽しめるRホテルで行っていた。
 ところが、7月にそのRホテルが突然倒産した。

 例年50人以上の参加者がある。
その人数に飲食を提供する会場が市内からなくなったのだ。
 イベントの中止もテーマになったが、
ともかく今年は何とかして、実施しようと決めた。

 よく会議などで利用する『市民活動センター』の多目的室で、
お弁当とアルコール以外の飲み物で行うことにした。

 今回実施してみて、あまりにも参加者が少なかった場合は
来年度からの実施は見送ろう。
 そんなことも考えた。

 ところが、参加募集をすると例年より参加が多かった。
会場は決して広くない。
 ホテルに比べ、食事もイマイチ。
ところが、それが高齢者にはよかったらしい。

 取り寄せたお弁当が、口にあった。
「美味しい」の声が、聞こえてきた。

 そして、こんな声も、
「ホテルなら着ていく服に困るけど、
ここなら気楽にこれて、いいよね!」

 それを裏付けるように、
会場には、和気あいあいとした雰囲気があった。

 「これも、またいいもんだ!」
私もそう思ってしまった。


  9月 某日 ②
 今年度2回目の学校運営協議会があった。
最初に、午後の授業を見せてもらった。
 低学年はすでに下校していたので、
3年生以上の教室を回った。

 学校は、今年度から新校舎になった。
4階建てで、中央に広い廊下があり両側に教室がある造りだった。
 エアコンも設置したと聞いた。

 最初の驚きは、廊下の天井にエアコンがあったことだ。
廊下の冷気を教室に送るシステムらしいのだ。
 教室の窓側の席は、さほど涼しくないように思えた。

 設置方法に違和感があった。
各教室に設置すればいいのに、「どうして?」。

 さて、授業だが学年が進むにつれ、
タブレットを使った学習展開が目についた。
 子供らは、学習ソフトからの情報を基に、
タブレットと向き合い、それぞれのペースで学習を進めていた。

 先生は、タブレットの載った机間を巡視しながら、
専ら明るく励ましの声をかけていた。
 学習につまづいている子を見つけ、
その子への個別指導をする姿を、
私が見ることはなかった。
 そもそもタブレットの情報で、
つまづきに気づくのは困難だと思った。

 それよりも、
「一人一人の子どもの理解には差があります。
 だから、一斉に同じように学習を進めること自体に無理があるのです。
一人一人の個別の学習を援助することが重要なんです」と、
学習塾などで聞きそうな理念が、学校に持ち込まれているように思えた。

 私は、腑に落ちなかった。
「きっと私が時代遅れなのだろう!?」
 必死に考えてみたが・・・「無理!」。

 さて、大きな戸惑いがもう1つあった。
学校は、新校舎の完成と共に旧校舎を解体した。
 それによってできた更地を、駐車場にする工事が進んでいた。

 その駐車場予定地の片隅に、
学校の歴史を感じさせる『二宮金次郎像』と『校訓を刻んだ石碑』があった。
 それを撤去し、別の場所に設置するか、廃棄するか。
どちらかにしなければならないとのことだった。

 校長・教頭の2人は、工事業者から「どうすのか」と迫られていた。
撤去し廃棄するのは、簡単だった。
 移動し設置するには、それなりの工事費用が必要だった。

 いずれにしても、像と石碑をどうするかの計画がないまま、
工事は進んできたようであった。
 
 学校における歴史的な施設設備をどう扱うかは、
設置者にとって重要な問題である。
 それは工事計画を立案する上で欠かせない事項であるはずだ。

 それをせずに、工事途中でその措置を校長と教頭の2人に託すとは・・・。 
奇妙なことである。
 なんとも2人には「気の毒!」としか言えなかった。

 


         秋 深まる

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