奥嵯峨野・愛宕念仏寺 ① ~紅葉と千二百羅漢
嵯峨鳥居本の北に位置する愛宕(おたぎ)念仏寺。
すぐ目の前には愛宕山(あたごやま)が、その山頂には愛宕(あたご)神社があるので、何度も訪れているにも拘らず、私は「あたご」念仏寺と今まで呼んでいた。
愛宕念仏寺は8世紀末の奈良時代、称徳天皇によって東山のあたりに愛宕(おたぎ)寺として建立された。
「あたご」という読み方よりも「おたぎ」という読み方のほうが古くからある読み方だそう。
しかし鴨川の洪水による流失などもあり興廃を繰り返していたが、後に安全面や愛宕山(あたごやま)との信仰的な関係から大正時代に現在の地に移築になった。
戦後の時代になっても台風の被害を受けるなど受難が続くが、1955年より再興事業が始まり現在の姿となっている。
1981年より参拝者による羅漢象を彫って奉納する「昭和の羅漢彫り」が始められ、以降1200体を超える数の羅漢像が奉納されている。
外国人の間のネットでブレイクしているようで、外国人の来訪も多い。
また、アニメ「るろうに剣心」にも登場したので、聖地巡礼者もいるようだ。