「黄船」と「氣生根」伝説 ~貴船神社ライトアップ ②
貴船神社の殿は本宮、結社、奥宮の三つに分かれて建っていて、この三社の参拝を三社参りという。
本宮(ほんぐう)の御祭神は、水を司る神「高龗神(たかおかみのかみ)」。
縁結びとして有名な結社(ゆいのやしろ)の御祭神は「磐長姫命(磐長姫のみこと)」。(TOP写真)
奥宮(おくのみや)の御祭神も「高龗神(たかおかみのかみ)」で神秘的な雰囲気が漂う。
一説によると、初代天皇・神武天皇の母、玉依姫命が浪速にあらわれ、「私が今から乗る船がとまるところに神社を建てましょう。そうすれば、国は潤い、民は幸せになります」と言った。
そして、黄色い船(黄船=貴船)に乗り、大阪湾から、淀川、鴨川、さらに貴船川と遡り、現在の貴船神社の奥宮がある場所に清らかな水が湧き出るのをみつけて、そこに神社を建てて水の神様を祀ったとされている。
また、「きふね」は「氣生根」とも書き、氣の生じる根、すなわちエネルギーを生み出す場所=パワースポットと言われている。
奥宮へ向かう。
「相生の杉」。
樹齢1000年になるといわれ、ともに年老いるまで仲良くよりそって生きていけるようにという願いが込められた、ご神木。