ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

「ソワレ」と「みゅーず」 ~京都・木屋町の名喫茶

2025-02-08 | 京都の旅

「ソワレ」と「みゅーず」 ~京都・木屋町の名喫茶

 

  京都四条河原町から木屋町通上がること1分で名喫茶と称される「ソワレ」に到着する。

 「ソワレ」とはフランス語で「夜会」を意味するが、店名通り、妖(あや)しくも落ち着いた青い光をたたえている。

 創業は1948年の老舗で「色彩論的に青は女性を美しく見せる」ということから、照明を青にしたという逸話も残っている。

 ブドウをモチーフにした木彫や東郷青児(とうごうせいじ)の美人画がお洒落な雰囲気を演出している。

 名物はフルーツポンチで、インスタ映えすると、人気が再燃している。

 

 

 

 

  

               

  ソワレHPより

 

 「ソワレ」さんには申し訳ないが、私にとっての一番店は、ここから木屋町通りを少し上がったところにあった名曲喫茶「みゅーず」だった。

 静かに流れる高瀬川に寄り添うようにたたずむ、お洒落な店「みゅーず」は、名画か映画のワンシーンの中のようだった。

 山小屋風のつくりに決して豪華とは言えないが落ち着いた、えんじ色のソファーにステンドグラスやランプがあったのを憶えている。

 クラシックの名曲が流れ、一人で本を読むための席もあり、不思議に落ち着く店。

 学生時代は、ここから阪急か京阪に乗って帰ったので、このあたりが帰り道になる。

 新人営業マン時代も京都を担当していたので、河原町阪急、京都高島屋、京都大丸と毎日のように廻るコース上にやはり「みゅーず」があった。

 彼女ができたら、真っ先に連れていったのも、この「みゅーず」だった。いわば、青春の店。

 残念ながら、19年前に閉店して今は焼肉店になっている。

               

 

     

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