山科・隋心院 ④ ~「花の色は移りにけりないたづらに・・・」
「花の色は移りにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに」は、小倉百人一首の9番目として選出されている小野小町の有名な和歌。
意味は、「桜の花はむなしく色あせてしまった。長雨が降っていた間に」であるが、小野小町はこの桜の花を自分自身に例えて、「私の容姿はむなしく衰えてしまった。日々の暮らしの中で、もの思いしていた間に。」という意味も込められている。
小町のような絶世の美女でも、老いに逆らうことができず、色あせ、衰え、そして滅していく。
小町は「これは世の中の真理であり、変える事のできないもの」として美しくも儚く歌に綴る。
隋心院のある、この界隈は「小野郷」と呼ばれた小野氏が栄えた地域で小町の住居もあったとされる。
真言宗善通寺派の大本山、随心院は991年に仁海僧正により創建されたと伝わる古刹である。
この日は能の間において、奉納「はねず踊り」が執り行われ、明日が本番、舞台で披露される。
カメラマンとしては、本日の方が良かったと思った。
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