ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

平和への祈りと悪魔の埋み火 ~ピース大阪 ②

2020-08-15 | 博物館・美術館

平和への祈りと悪魔の埋み火 ~ピース大阪 ②

 大阪空襲は1944年12月に始まり、府内で約1万5千人が犠牲になった。

  100機以上の爆撃機による襲来が大阪大空襲(計8回)と呼ばれ、最も被害が甚大だったのは1945年3月13~14日の大空襲で約4千人が死亡、約50万人が被災した。

  また、京橋駅空襲の惨状は今も語り継がれている。

  戦争の終焉を翌日に控えた1945年8月14日正午過ぎ、陸軍造兵廠を狙った数十機のB29爆撃機が飛来した。

  折しも、到着した上下各列車そして付近の防空壕に向かって数個の1トン爆弾が襲いかかった。

 一帯は屍山となり断末魔の叫び飛び交う地獄となった。

 その犠牲者は500人とも600人とも言われている。

 

 

 

 京橋駅の死体処理。

  大空襲で御堂筋は炎の川。

 一トン爆弾

 一トン爆弾と焼夷弾。

 道頓堀通りと戎橋。

 赤が被災した地域。

 焼野原になった大阪。

 ピース大阪内部の展示

 模擬原爆

 1945年7月26日、東住吉区田辺に落とされた原爆模擬弾。

 防空壕

 ピース大阪を出ると、猛烈な蝉時雨と真夏のかんかんの陽射しが降り注いでいた。

 大阪城公園では、家族連れや恋人たちが楽しそうに闊歩している。

 戦争は過去のこと。平和は成ったと思えてくる。

 だが、果たして、そうだろうか。

 内外に目を向けると、またぞろ、リンピオの仮面を被った輩の不穏な動きが各所にあるではないか。

 気付かぬうちに、悪魔の埋み火が、あちこちで、くすぶっている。

 そんな気がしてならない。

 

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