甦る平城宮・「大極門」完成 ~気宇壮大な復元計画
第一次大極殿 南門(大極門)の復元事業が進められていたが、このたび、漸く完成した。
朱雀門の復元(1998年)や東院庭園の復元(2000年)、大極殿の復元(2010年)などが行われてきたが、気宇壮大な復元計画は非常に長いスパンを必要とするようだ。
国営公園の部分 (県営公園の部分もある)は国家プロジェクトということで、大変な予算が投入されているのだろう。
しかし、短期的な計画は発表できても、長期的なものは管轄省庁の違いや財政事情もあり難しいのかもしれない。
平城宮は長岡京に遷都後、正確な位置さえわからなくなり、田園風景の中に埋没していた。
明治から大正時代、関野貞、喜田貞吉などの研究によって、漸く位置が確定するとともに棚田嘉十郎など地元の人々を中心とした保存運動もあった。
今後の平城宮跡は復元事業だけではなく、東西を貫く近鉄奈良線の移転も実施され、長い長い期間を経て、更に大きく変わっていくのだろう。
1300年前に想いを馳せるだけでなく、100年後の未来に想いを馳せる場所となる。
そのころには、「第二次大極殿」や「第二次朝堂院」も復元されているのかもしれない。
日本が核戦争に巻き込まれることなく、平和を維持できていたらではあるが。
(2020年の秋風景)まだ、建屋に覆われる大極門。
(2021年秋、建屋が移動して、お披露目。内装へ。)
2022年春、完成。
第一次大極殿を望む。
朱雀門を望む。
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