貝殻のヴィーナス(ポンペイ遺跡) ~大塚国際美術館・陶板名画の旅 ⑤
「貝殻のヴィーナス」は紀元前70〜50年頃のもので、ベスビオ火山の噴火により、4メートル以上の火山灰などに2000年間埋もれていた。
ヴィーナスというと誰もが知っている、ルネサンス期(15C)のボッティチェッリ作品を思い出すが、このヴィーナスは古代のものだ。
ポンペイでも屋外(中庭)から発見されたため、大塚国際美術館でも屋外に展示されている。
「鳥占い師の墓」
イタリア北部にある墓穴群ということだが、紀元前520年ころというから驚く。
古代エトルリア人の死生観を垣間見る。飛鳥の古墳を思い出していた。
「秘儀の間」
こちらも、ポンペイ遺跡で発見されるまで、2000年間、火山灰に埋まっていたという。
ギリシャから伝来された秘教「ディオニソス教」の信仰のための建物で、ローマ帝国政府から迫害されていた宗教らしい。
だから、「秘密の儀式」というわけか。
発見された壁画は、ポンペイ・レッドと呼ばれる鮮やかな赤が印象的だ。
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