ばくのメモ帳

『ばくのお宿』管理人の西みつのり、略して西みつのメモ帳です。ホームページに書き切れない雑多な情報を綴ります。

世界のタワー

2012年02月25日 | タワー
Amazonに予約してあった『世界のタワー』やっと届きました。実は22日に千葉に行ったので、そごうの三省堂書店を覗いてみたのですが、まったく普通に数冊が置いてありました。

三省堂で初めて書籍を見た感想は「ちっちゃい~」でした。ムックとまでは行かなくでも、もっと大きな判型を想像していました。もちろんAmazonにも「15.2×15.2cm」と商品の寸法が載っているので、勝手に思い込んでいた私が悪いのですが。


『世界のタワー ~Towers~』 2012年2月8日 初版第1刷発行 発行元:パイ インターナショナル 192ページ

編集は森山晋平、企画協力住吉佑太(アフロ)となっています。著者名はありません。写真集ですが、撮影者の名前も載っていません。

『世界の寺院』『世界のステンドグラス』『世界の衣装』など、パイ・ブックス『世界の~~』シリーズの1冊です。

写真はとても美しいです。タワーだけをアップにするよりも、風景の中のタワーをとらえた写真が多いです。タワーからの眺望の写真もあり、夜景の写真も多いです。

巻頭に「タワーって何だろう? 本書での定義」が載っているので引用します。

「タワー」と聞くと、日本人の多くは東京タワーや通天閣など、先端の尖った電波塔や展望塔をイメージするのではないでしょうか。しかし海外では、ウィリスタワーやローズタワーなど、超高層ビルも含めて「Tower」として認知されています。そこで本書では、電波塔、展望などから超高層ビルまで、空高くそびえ立つ世界各国の美しいタワーを紹介します。

「タワー」を広くとらえているということですね。

日本のタワーは17タワーが紹介されています。全日本タワー協議会加盟タワーが13、未加盟タワーが秋田ポートタワー・セリオン、水戸芸術館 塔、横浜ランドマークタワー、東京スカイツリーの4塔です。高さ100メートルを選定の基準にしているようですが、クロスランドタワー、東山スカイタワー、ツインアーチ138、空中庭園展望塔は掲載されていません。

タワー選定の基準は不明です。全体を網羅するという考えはないようですね。

巻末にインデックスがあり、これがサンプル写真付きでわかりやすいです。名称、高さ、所在地(都市名/国名)に加えてタワーの紹介がひとこと載っています。

「Story of Towers」と題するコラムが6項目掲載されています。「バベルの塔」やジョンとヨーコによる光の塔「イマジン・ピースタワー」などの紹介です。これも興味深いのですが、タワーの解説というものではありません。

このコラムでも「まるで空中船」と取り上げられている、シンガポールの「マリーナ・ベイ・サンズ」。これが一番驚いたタワーでした。こんなタワー(建物)があったのか、という感じでした。もっと大きな判型で見たかったですね。

また、「ワシントン記念塔」も載っています。最初読んだ時には、これはモニュメントでいくら何でもタワーとは言えないだろうと思いました。ところが念のために調べてみると、「最上観覧階」があり、エレベーターで登れたのですね。まさにタワーです。

世界のタワー全体をまとめた本は、これが最初でしょうか。私が期待したタワーのデータはほとんど載っていませんが、この本にそれを求めるべきではないのでしょう。

それにしても、イカルス出版のムック『にっぽんタワーめぐり』のデータ量はすごいなぁと、改めて思います。姉妹編として、ぜひムック『世界タワーめぐり』を発行していただきたいですね。


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