ばくのメモ帳

『ばくのお宿』管理人の西みつのり、略して西みつのメモ帳です。ホームページに書き切れない雑多な情報を綴ります。

西岸良平『三丁目の夕日』

2013年05月02日 | 西岸良平
うゑださと士さんが日本漫画家協会の特別賞を受賞された、第38回大会の大賞は西岸良平先生でした。この時の受賞作は「鎌倉ものがたり」でした。そして、もう一つの代表作が「三丁目の夕日」です。

その「三丁目の夕日」が月イチ連載になりました。『ビッグコミックオリジナル』の4月20日号で発表されました。5月5日号には連載はありませんでした。さびしいですね。

「最近、年齢からくる体力の衰えのため、現在のペースを続けていくことが困難になってしまいました。」とのこと。健康に留意されて、これからも素晴らしい作品を描いていただきたいです。月に1回の連載になるのは残念ですが、やむを得ないですね。

『ビッグコミックオリジナル』は、当初は『ビッグコミック』のオリジナル増刊号で、西岸良平氏は「プロフェッショナル列伝」を連載していました。

月に1回の発行だった「オリジナル号」が昭和48年8月から月2回の刊行となり、昭和49年3月5日号から独立した『ビッグコミックオリジナル』となりました。「三丁目の夕日」は昭和49年(1974年)9月20日号に第一話が掲載されました。

それから40年にわたり連載が続いているわけです。平成25年(2013年)4月20日号には第918話が掲載されています。平成28年(2016年)には、1000話に達するかと考えていましたが、もうこれは無理ですね。

「月1回の連載に今まで以上に力を入れ、より良い作品にするつもりです」と、先生は書かれています。期待して待っています。

この機会に、これまでの「三丁目の夕日」を振り返ってみました。

連載は全部で918話です。昭和50年(1975年)8月1日増刊号に「異色編」として「三丁目のどら猫」が掲載されているので、全919話となります。この内コミックス未収録作品は1作です。ただし、全作の確認(雑誌とコミックスの照合)が済んでいるわけではないので、これからも調査は続けるつもりです。

未収録が確認できている作品は、昭和54年10月5日号に掲載の「風速40M」です。雑誌掲載時は第122話となっていますが、話数のダブりがあり第123話が正しいです。(第124話で正しく戻りました。)こうした話数の間違いは、各雑誌ともけっこうありますね。

コミックス未収録ということは、作者にとって納得できない作品ということでしょうか。

基本となるビッグコミックスは『夕焼けの詩』が第61集「勝鬨橋(かちどきばし)」まで発行されています。この内、第1集、2集、7集には「三丁目の夕日」の掲載はないので、全58集となります。



後はすべて再録となりますが、多くの単行本が発行されています。『夕焼けの詩』と同じ装幀で映画化特別編として3巻が発行されています。

また、小学館文庫として全8巻が刊行されました。



コンビニコミックスは判型を変えながら、刊行を続けています。


最初は My First BIG で、平成12年(2000年)7月から平成15年(2003年)2月まで53冊が発行されました。

その後は「リクエスト販売」と称して再版を出版したり、2冊を合本にして販売しています。また、2005年、2006年、2012年に同じ装幀で[高度成長時代]等4冊が新刊で発売されています。

My First BIG は、毎月1~2冊が刊行されました。発行を見逃してることもあるかも知れません。(ご指摘をいただき慌てて探して購入したこともありました。)

平成19年(2007年)からは判が大型になり、「特選 三丁目の夕日」となって、30冊が刊行されました。


価格は100円近く高くなっていますが、特製絵ハガキも付いており、気に入っています。

平成22年(2010年)1月からは「月イチ三丁目の夕日」として、平成25年(2013年)4月までに40冊が刊行され、現在も刊行が続いています。


毎月第三金曜発売となっているので、発行を見逃すことはなくなりました。

コンビニコミックスは置いていないコンビニもあり、探すのに苦労することもあります。近所のセブンイレブンには置いてあるのですが、(立ち読みをされない様に)セロテープで貼り付けています。

最初は仕方がないのでここで購入して、そろそろとはがしていたのですが、本に対してあまりにもひどい仕打ちなので、今は絶対買わない様にしています。

その他の単行本も、コンビニコミックスと同じようにテーマ別に編集され、刊行が続いています。900編を超える作品があるので、編集しやすいのでしょうね。

「三丁目の夕日 選集」は平成6年(1994年)から平成7年(1995年)にかけて、夏秋冬春の4冊が刊行されました。


「特選三丁目の夕日」は箱入りの豪華本で、平成16年(2004年)12月に刊行されました。


1月から12月の12冊を4箱に入れて発売されました。なお、平成19年(2007年)から平成20年(2008年)にかけて、普及版で販売されています。

平成18年(2006年)から平成19年(2007年)にかけて、傑作集が全5巻刊行されました。


『三丁目の夕日』の映画化に関係した刊行ですね。

変わったところでは、三丁目の夕日特別編『冒険少年ブック』があります。


平成17年(2005年)12月1日初版第1刷発行 「豪華三大おまけ」として、「複刻版 貯金箱付き !! 東京タワー」「紙相撲」「特製 絵ハガキセット」がついています。

「東京タワー」は昭和43年の『小学二年生』9月号付録の組み立て教材の複刻版とのことです。改めて雑誌風のコミックスを見てみると、作品11編が収録されており、奥付は「小学館プラスワン・コミックス」となっています。

最後に、非売品の作品集を二つ紹介します。こちらも映画化に関連した企画ですね。


平成17年(2005年)11月の「菊正宗・ちょっと一杯コミック選集」の6冊です。約6×9センチの豆本(ミニブック)です。

もう一つはTUTAYAレコードでDVDを予約購入した時の特典です。


平成18年(2006年)の「DVD化記念傑作集 よりぬき蔦谷編」と平成20年(2008年)の続編時の「DVD化記念特製ブックレット 蔦谷編」の2冊があります。

第3作の「ALWAYS 三丁目の夕日 '64」のDVD化の時も予約特典が付くのではないかと、注目していたのですが、なかった様ですね。

このように、幸いにしてたくさんのコミックスが発売されているため、作品を読むのには全く不自由はありませんね。

ホームページも更新しました。コンビニ版コミックスなどをアップしました。

西岸良平まんが館


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