のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

セリナの物語2

2007-08-11 | 小説 セリナ(短編)
  国道を横切る地下道から横に抜ける階段の出入り口、 ちょうどその踊り場のところに女物の靴が置かれていたのだ。 この地下道は不心得者がよくごみを捨てていくことがあり、 そのごみは何週間もそのままになっていることが多かった。 市の管理が行き届かないのだろう。 だから私はその日、それ以上気に留めることもなく、そのまま数日が過ぎた。 ごみはいずれきれいに取り除かれるだろうと思っていたのである。 . . . 本文を読む
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