
朝11時から夜9時まで、狭いブースで立ちっぱなし。
座るとすぐ来客で立ち上がらなければならないので、余計に足腰に負担がかかるということが体験的にわかりました。
売店の売り子さんの苦労が身に沁みます。
さて、新しい発見。
自分の絵の説明をするうち、鉛筆の背景が瞑想して見える闇の色だという意味の言葉が出て、自分で言いながらなるほどと思いました。
長年のしてんてん絵画をやっていますが、背景の空間をそんな風に見たことがなかったので、この理解は神様からやってきたと本気で思います。
具体的にはこういうことです。
なぜ背景の黒を鉛筆にこだわるのかという質問に対する答えとして飛び出したのですが、ざっとこんな応答でした。
/// のしてんてん絵画は心の世界を描いていますが、技法としては瞑想して心に浮かぶ世界を模写(写実)するのです。
心はまず空間があって、そこに様々なイメージが浮かび上がってくるのですが、実はこの空間が今までの体験から鉛筆の色に一番近いのです。
目をつむって瞑想してみてください。今まで見えていた世界が消えて、黒い闇が見えますよね。その闇の色を意識してみてください。どうですか、この鉛筆の背景とほとんど同じでしょう。この闇は絵の具の黒とは全く違う包容力がある。鉛筆の黒がそれに一番近いのです。
目をつむらはければ見えない空間を、目を開けてみることが出来る。これがのしてんてん絵画の最も大きな特徴です・・・・云々 ///
そうなんです。私は初めて自分の絵の持っている意味を言葉で表せた気がして、この日とても心が静かになりました。
そして、買って頂けたことも含め心より感謝いたします。
のしてんてん絵画は、心の空間の写実です。ただ残念なことに、その雰囲気は実物を前にしないと分かりませんし、工夫して写真をとってみても、プリントするとそれは鉛筆ではなくなります。それは欠点でもあり、唯一無比なる絵画と胸を張ってもいいのかもしれません。
私に神様がやってきた一日でした。
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