草引きに通うアスファルトの道に地獄絵が展開している。
日照りが続き、水を求めて這い出したミミズの大群が
アスファルトの上で干からびて線になっているのだ。
路肩で力つきかものもいれば、道路を横断する間際に力尽きたものもいる。
まだ動いているミミズを見つけて、
私は手のひらに拾い上げた。
手の中で力強く動く。こいつは大丈夫だ。
他に2匹、弱りきったミミズを見つけて手の中に入れた。
途中水路の中に拳を浸し水を補給してやると、手の中のミミズがおとなしくなった。
家の菜園に放してやろうと決めて、約30分の道程を、何度か水分を補給してやりながら連れ帰ってきた。
トウモロコシに水をやり、その土の上にミミズを放した。
2匹はすでに力尽きていた。拾い上げたときすでに命の限界を超えていたのだろう。
手の中で動き続けた一匹だけが、
ぐんぐんと土の中にもぐっていった。
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