のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

2013.4.9 恐怖

2013-04-09 | 日記

子供のころ、ようやく村に1台テレビが入った。

村中のものが集まって色のないテレビを観た記憶がある。

ある日、四谷怪談の放送があった。

私は怖さのあまり両手で顔を覆い、その指の隙間からテレビを見ていた。

怖いのに見たい。

今から思えば、それは人の心のあり様を正直に現したものだった。

 

私たちは真実を直接見ることはできない。

私たちが知る世界のすべては、人の認識が作り上げたものなのだ。

認識し、理解できるものの中に包まれている限り人は安心していられる。

しかしその領域を超えるものに恐れと興味を抱く。

顔を覆った指の間から覗く

それが人の姿なのだろう。

 

ではこの未知なる真実に恐れを抱かず受け入れることができたら

人はどうなるのだろうか。

 

考えてごらん、

人はその時、自ら作り上げていた小さな殻を破って、真実の世界に飛び出す。

まゆを破って蝶が羽を広げるように

あなたは未知の空間を自由に飛びまわる。

それが悟りであり、至福だ。

あなたは宇宙そのものだ。

 

 

 

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