日本初洋式船建造の地 伊東
一月最後の日、伊東に小旅行しました(日帰りが悲しい)
富士山もきれい、新幹線の窓から。
伊豆の海に流れ込む疎水に木造三階建ての温泉旅館(見てるだけ~)
正面に回ると
一見それと分かるエキゾチックなつらがまえ、(泊まりたかった^よ^~)
さてお目当ての記念館
木下杢太郎(もくたろう)は明治18年の生まれ、商家の末っ子。文芸と絵画の才覚を持ちながら親の意志に逆らえず東京の医科大学にいやいや入学。
授業中のノートに落書き、見事な画力。(私もやったことありますおかげで落第)
文学熱も旺盛、「明星 」(はじめて現物見たよ)に参加、与謝野夫妻・北原白秋・石川啄木らと肩を並べる。
しかし医学では、誤ったハンセン病対策だと国の隔離政策に反論。当時から研究者の立場でその誤りを指摘した唯一の医師だったそうです。病原性真菌(って何?)の研究でフランスの勲章ももらったそうな。スーパーマンです。
そんな杢太郎の人生、死の間際のたった2年間で本当にしたかったものをやり遂げた。それが「百花譜」。今日の最大の目^的^¥
身近に咲いている野生の草花を、死の直前まで医者の便箋(戦中の物資不足ゆえ)に描き続けた872枚!!?
その絵を岩波書店が大辞典のような2分冊の画集にした。記念館で見始めると、最後まで目が離せなかった。パラパラ繰るつもりが、1枚1枚にこもった心が見えるようで思わぬ至福の時を過ごしました。
人生の最後に一番やりたかったことをとっておいたのか、たった二年間の憑かれたような創作。恵まれ過ぎた器用貧乏ならぬ器用富人。その作品をすこしだけどうぞ。
この絵が最初の1枚で、
これが死の病床で描いた最後の絵、やまゆり
どんな小さなものにも柔軟な命があると、ささやきかけているようでしょ^う^
何て優しいんだと思います。
60歳でその人生を閉じたそうです。(お前いくつだって?言わぬが百花譜)
温泉に入れなかったけれど、百花譜に逢えて幸せでした。駅前で温泉の素ゲットでグッと。
ところで、記事にちりばめたサムイしゃれっ気にはある師匠との裏話が・・・
それはまたいつか。(誰もききとうないって?)
のしてんてん さまの作品におきましては、モノクロの中にも力強い息吹が感じられるものが多いと記憶しておりますが、木下杢太郎画伯の百花譜においては、深追いしない優しさのようなものが感じ取れました。
いろいろな絵、いろいろな作品、感じ方は千差万別 百人百様ではございましょうが、感じるということが存在する事自体、自分もまだ捨てたものじゃないなぁと、ほくそえむ時もございます。
すさまじくも力強い理論の展開、そしてこのふわっとしたエントリー、楽しゅう御座います。
( カッコ )のセルフつっこみ、どこか記憶に新しい感もいたしますが、のしてんてん さまのお茶目な部分、拝見させて頂いたこと、感動が止みません。
これからも、精力的なエントリー、心より楽しみにしております。
>サムイしゃれっ気にはある師匠との
失礼な ♪( これ )
勝手に師匠呼ばわりしてますが(失礼やろが)
この目の覚めるようなお言葉に返す言葉もございません。
まさに私が感じている事そのものでありながらそれを越える表現力。素晴らしいの一言です(フッ)
「感じるということが存在する事自体、自分もまだ捨てたものじゃないなぁ」
何をおっしゃいますか。(出逢ったばかりで捨てられ^ま^せ^ん^)
笑いの奥が深い(奥があったら笑えないだろ)とお見受けいたします。
=サムイしゃれっ気にはある師匠との
失礼な ♪( これ )
これには抱腹絶倒、分かりますこの苦しさ(い、いきができねえ)
っていうか、裏話がなければ分からないおかしさなのですけれど。
これからもごひいきによろしくお願いいたします。
特にホタルブクロのとなり(たぶんネムノキ?の花)はとてもいい絵だと思いました!
…クオリティの高すぎる落書きに”私もやったことあります”は素で吹きました(笑)
sure_kusaの一閃一刀…こういったキレは本当に羨ましいです。シャレにならないキレを感じます!!(内容はシャレですが)つらつらと見てしまいました。けっこうクスっとくるものと学びになる元ネタが多かったです!!
最後に「人を笑わせる才は本当に至高の才」だと想います。人生は辛いことが多い、その中で笑いを生むというのは…本当に凄いチカラだと…。この記事に感謝です!!
※ここからは完全な余談(しかもハンセン病うんぬんはwikiの斜め読み)
病原性真菌と言うのはぶっちゃけると”悪いカビ・キノコたち”です。普通の細菌との違い(アバウト)はアルコールが効かない(のでカビキラーとか必要。笑)
間違った政策は推測ですが”サナトリウムによる集団隔離”…ハンセン病(癩菌)自体が”弱っている人が高濃度の菌液に触れない限り発病しない”ようです…。…サナトリウム政策の気持ちはわかるのですが…それ以上に”正しい知識と冷静さを”そんな教訓でしょうか。
折師さんの興味はきっと、学者の目線も含まれていますから、面白さ倍増というところでしょうか。
こんな植物図鑑があったらなあと思いますね。
もしかしたらあるかもしれないけれど、(手描きの植物図鑑)芸術的価値のある図鑑となったら別格ではないでしょうか。
百花譜は手元に置いておきたい画集だと本気で思いました。当時価格6万円ほどだったそうです^よ^
一閃一刀、面白いですよね。
世の中を見るしっかりした眼がなかったら出来ない笑い。
というか、笑いながら気付かせてくれる。こんな発信もあるんだなぁと思います^ね^。
ハンセン病の隔離政策は、近年になって政府も誤りを認め謝罪したようですが、風評被害を受けた患者さんこそ人生そのものを奪われる大変な被害を受けました。
救われるのは、真実を国民が受け入れて初めて実現するのですから、杢太郎のような真実の追求は大切だと思わされます^ね^。