退職後、ほぼ毎日絵を描き続けた。
最初は一日24時間という自由時間を使いきれない、宮使いの習性に悩まされたが、やがて自分を使い切る生き方に慣れてきた。
たっぷりと時間をかけて、今まで描けなかった絵を描いた。砂粒一つ一つを描くイメージで大きなキャンバスに向かった絵が評価されて、2本の賞もいただいた。
心の探求は、苦悩を観、続けることで、いのちのあるべき至福の世界がなんとなく見えてきた。
そして今2年目の朝を迎えた。
苦悩を観続ける中で気付いたことを実践する年となるだろう。
それはこういうことだ。
人は、いのちを生き、そしてヒトとして生きなければならないと。
今まで、いのちを生きることに目を向けていたが、ヒトとして生きることもまた大切なことだと気付いたのだ。
ヒトとして生きるには、志が必要だ。
私の中に志はあったが、それを意識して生きたことはなかった。そう思い至ったのだ。
志を遂げるための苦悩、それは背負って生きる。
これがヒトとしての生き方だ。
いのちとヒト、その両方を生きる。
これが私のこの一年の主題となる。
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