皿洗いは皿洗いとして受け入れる
今この瞬間、私は皿洗いをしているということに気付けば人生は変わる
それは一日三回も楽しめる連続テレビ小説だ
洗い桶にうずたかく積まれた食器は堀に囲まれた城塞
またある時は、救いをまつ負傷兵の群れ
宇宙船かも知れない UFO
あらゆる想像がこの瞬間に生まれてくる
スポンジに洗剤を乗せると、とろりとした触感で浸み込んでいく
にぎにぎすると泡の生まれる音がする
一枚の皿をそっと取り上げる
ソースで汚れた船体がスポンジの跡に真っ白な磁器色になる
一枚ずつ
個性のある形に合わせて
スポンジが汚れた食器を泡で包んでいく
それはまるで、雪景色だ
泡のこすれる音にはじける音が混じる
水の音
食器の触れる硬い音
洗い桶の周りに食器たちの雪景色が広がる
その真ん中に丸い池が出現する
手を入れてくるくるとその水底を探る
スプーンやはしがガサガサ出てくる
汚れを落として泡のついたコップに立てていく
今この瞬間を受け入れたら
食器と一緒に
心も泡だらけになっている
泡が汚れを浮き上がらせる
さあ、ジャワーだ
お湯がでる
まるで湯船に浸かるように心が緩む
皿たちをシャワーにかざす
つるん、キュッ、つるん、キュッ、
雨の中を
コップや茶碗が回転する
カチャカチャカチャ
かごに並ぶ生まれたての食器たち
その合間にゲームが始まる
四角のかごに、どうすればきれいに並ぶか
失敗もあるけれど、成功したら心の中で両手を上げる やった!のしるし
散乱した洗い場が
きれいになっていく
ドラマはいつもハッピーエンドだ
きれいになって整列した食器の山
排水口にたまった汚れ
さあ、
それさえ取り除けば
ドラマは終わる
いつでも、それは悪役の最期
でも悪役はかわいそうだ
考え方でものごとは逆転する
かれらは仲間のために自分の身をささげたものたち
かれらがいたから、残りのものたちは
みな食事を全うして口に中に納まったのだ
私はその
英雄たちを
そっと
ゴミ箱に入れる
すべて
今、この瞬間に起こることだ
受け入れるだけで幸せになる
雑談に来ました☺。
そんな風に思えれば、人生薔薇色。
そんな風にはとても思えない日もありましょうが(笑)。
ポジティブにもネガティブにも思わない、そんな日が一年の大半ですが。
日常、は、それだけで十分幸せ。
忘れがちですけれども。
大半は大きな流れの中にある。
波が立って初めて、人はその存在に気付く。
その気付いたときに
もう一度本流に戻る手段として
こんな見方もあるということです^ね^
・・・オッケー!
だじゃれって、思いつくと面白いものですね。