思わぬところに思わぬものが
神社の境内で白いものが目に入った。
毎日訪れている訳ではないので気付かなかっただけなのだろうが、私にしたら突然の出来事。線を引いているうちに意識していなかった描線が突然意味のあるものに見えた時のように、それはかなりのワクワク感だった。
意識して見始めると、何ともかわいい
親が二人の子供に何やら諭している。
兄はちょっと困った顔だが、末っ子は . . . 本文を読む
もこりんがようやく、命綱を手繰ってスケール号の背中までたどり着いた。刺された傷は大きいが、気力を振り絞って立ち上がった。
もう時間がない。四人は素粒子爆弾の箱の回りを取り囲んだ。
「艦長、爆弾は外せそうか、もう時間がないぞ。」博士がスケール号の中からマイクを使って話しかけて来た。
「何とかやって見ます。」
「四人で一度に持ち上げるだス。」
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艦長も、博士も、頭をフル回転させた。何か方法を見つけなければ、スケール号もろとも、宇宙の塵と消えてしまうのだ。しかもあと五分で。
さあ、どうすればいい。落ち着いて、必死で考えるのだ。あきらめてしまいそうになる自分を奮い立たせるように、艦長は思いを巡らせた。時間がない。スケール号を操るだけでは素粒子爆弾を外すことは出来ない。船体に同化している以上、打つ手はない。ためしにスケー . . . 本文を読む