
お芝居は生で観たこともないし、テレビでもほとんど観ない。しかし、昨夜、NHK教育で放送された「冬の絵空」というお芝居は、たまたまチャンネルを回していたら、ちょうど始ったところで、プロローグの、中越典子演じる盲目の老尼が琵琶を弾きながらのアリアで引きずり込まれ、最後まで観てしまった。物語は「忠臣蔵」をベースとしたというか、パロったというか、結構面白いストーリー構成だった。主役の歌舞伎役者を演じた藤木直人は、他の役者に比べれば、やゝ物足りない面はあったが、これが初舞台だそうだからやむをえないだろう。実質的に舞台をリードしている生瀬勝久はさすがだが、中越典子の芸達者ぶりには驚いた。もともと好きな女優の一人ではあるが、今後さらにスケールの大きな女優として、映画にテレビに活躍が期待される。たまにはお芝居も観てみるもんだなぁ。