
その平山監督の作品で、ずっと以前から気になっていたテレビドラマ「対岸の彼女」をDVDでやっと観た。直木賞を受賞した角田光代の小説が原作だが、原作の方は読んでいない。また、このドラマも平成18年度芸術祭でテレビドラマ部門の優秀賞を受賞したらしい。出演者は夏川結衣、財前直見、多部未華子、石田未来、堺雅人、吉田里琴、野波麻帆、山本浩司、国分佐智子、木村多江、香川照之など結構豪華な顔ぶれだ。
原作を読んでいなかったので、小夜子(夏川結衣)の目線で語られる「現在」と、葵(石田未来)の目線で語られる「高校時代」とが同時並行で進行するのでちょっととまどった。おまけに重要な役どころの魚子(多部未華子)と現在の葵( 財前直見)の顔が同じ系統なので余計勘違いしてしまう。それはさておき、この同時進行する「現在」と「過去」の二つのドラマがどちらもリアルで面白い。今度は原作を読んでからもう一度観てみたい。タイトルの意味を理解するためにも。
※6月6日原作読了
タイトル「対岸の彼女」の意味も理解し、DVDを観た時、勘違いと思ったことが、けっして勘違いでないことに気付く。そこまで計算したキャスティングだとすれば、それは凄いことだなと思う。

