YouTubeチャンネルを見ていただいている「メ・ロメロ」さんから面白いコメントをいただきました。「桧垣水汲をどり」での城北高校ダンス部の皆さんの踊りと、日頃の花童の踊りについてお感じになったことで、内容は
――女子高校生たちが皆笑顔で踊っているのが好感持てます。花童のときと演出のコンセプトが異なるのでしょうか。花童でも楽しい曲のときは笑顔で踊ればと、おせっかいな思いが少し沸きました。花誠先生スミマセン。――
というものです。
僕がこれまで中村花誠先生からお聞きしたことも含め、知り得る限りのことをお答えすると、基本的に日本舞踊は無表情であること。所作や動きなど一つ一つに意味があり、体全体で表現するものであり、「顔で踊ってはいけない」ともいわれているそうです。日本舞踊とは狭義には歌舞伎舞踊のことで、元をたどれば四百年前に出雲阿国が始めた「かぶき踊り」が起源といわれますが、阿国の「かぶき踊り」は能をもとにしているから無表情だという説もあるそうです。
下の二つの映像はともに中村花誠先生の振付です。「桧垣水汲をどり」は「2013くまもとお城まつり」の一環として行われた「くまもとをどり2013」のプログラムの一つで、二の丸広場の大舞台で披露されるはずだったレビュー色の強い演目です。城北高校ダンス部を起用したねらいもそこにあったと思います。比較する意味でザ・わらべの「春は嬉しや」を掲載してみました。たしかにことさら表情をつくってはいませんが、けっして無表情という感じはしません。花誠先生の演出も能面のようにというわけではないようです。ご理解いただけますでしょうか。
――女子高校生たちが皆笑顔で踊っているのが好感持てます。花童のときと演出のコンセプトが異なるのでしょうか。花童でも楽しい曲のときは笑顔で踊ればと、おせっかいな思いが少し沸きました。花誠先生スミマセン。――
というものです。
僕がこれまで中村花誠先生からお聞きしたことも含め、知り得る限りのことをお答えすると、基本的に日本舞踊は無表情であること。所作や動きなど一つ一つに意味があり、体全体で表現するものであり、「顔で踊ってはいけない」ともいわれているそうです。日本舞踊とは狭義には歌舞伎舞踊のことで、元をたどれば四百年前に出雲阿国が始めた「かぶき踊り」が起源といわれますが、阿国の「かぶき踊り」は能をもとにしているから無表情だという説もあるそうです。
下の二つの映像はともに中村花誠先生の振付です。「桧垣水汲をどり」は「2013くまもとお城まつり」の一環として行われた「くまもとをどり2013」のプログラムの一つで、二の丸広場の大舞台で披露されるはずだったレビュー色の強い演目です。城北高校ダンス部を起用したねらいもそこにあったと思います。比較する意味でザ・わらべの「春は嬉しや」を掲載してみました。たしかにことさら表情をつくってはいませんが、けっして無表情という感じはしません。花誠先生の演出も能面のようにというわけではないようです。ご理解いただけますでしょうか。