徒然なか話

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幸若舞

2025-01-14 21:06:02 | 古典芸能
 1月20日は福岡県みやま市の国指定重要無形民俗文化財「大江幸若舞」が行われる日。現地に見に行ってから早くも10年が過ぎた。毎年行きたいと思いながら所用があったり、自身の体調が悪かったりで結局その後行けないでいる。
 室町時代初期に始まり、中世から近世にかけて、能と並んで武家に愛好された芸能といわれるが、今では、みやま市瀬高町の大江でしか見ることができない。10年前に行った時も、僕も含め、みやま市外から見に来た観客が多かった。おそらく今ではもっと多くの観客が市外から来られているだろう。
 幸若舞というものの、この古典芸能は語り物で、小鼓方の鼓と独特な囃子に合わせ、前傾姿勢で両手を広げ、反閇と禹歩を繰り返しながら朗吟する。おなじみ「敦盛」で言えば「人間五十年 げてんのうちをくらぶれば」という詞章を聞くと観客は待ってましたとばかりの表情を浮かべる。映画やドラマで見た織田信長の舞を思い浮かべるのだろう。今年のプログラムにはこの「敦盛」が入っていないのは残念なことだ。


大江幸若舞が行われる大江天満神社


小学生の舞手たち

2015.1.20 福岡県みやま市瀬高町大江 大江天満神社 「敦盛」


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2 コメント

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Unknown (小父さん)
2025-01-15 07:54:27
みやま市までは車で行ける距離でしょうか?

反閇(ヘンバイ)と禹歩(ウホ)という言葉に初めて接しググっておりました(汗)

下の「敦盛」の動画と「人間五十年 げてんのうちをくらぶれば」の織田信長の舞でイメージが出来ました(笑)

馴染みはないですが、テレビによく映る複数女の子のダンス等はいやですが、このような舞に現地で接すれば、惹きつけられそうな気がします。

これこそ日本の文化なんでしょうが、中国の影響もあったんでしょうかね?

有難うございました。
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Re:小父さん様 (FUSA)
2025-01-15 10:38:23
みやま市の中心部は、昔「瀬高」と呼んでいた町で、いわゆる「筑後(ちっご)」で熊本からも近く、今でも車で行く範囲です。

反閇・禹歩は呪術的な歩き方が芸能の中に取り入れられたもので、幸若舞に限らず、能舞や日本舞踊の中にも見られます。相撲の四股も反閇が変化したものです。

今では「人間五十年・・・」が独り歩きして信長の舞が、幸若舞ではない振付で舞われたりしています。

みやま市の大江小5・6年生が毎年、幸若舞を披露しますが、代々伝承して行ってほしいですね。

幸若舞は室町初期に武士道を鼓舞する芸能として生まれたといわれ、中国など外国の芸能とは直接の関係はないようです。
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