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熊本県が3月に発行した「改訂版レッドデータブックくまもと」(熊本県の動植物のうち絶滅危惧種の事典)に大量の誤りが見つかり、販売を中止したと、今朝の熊日新聞が伝えている。当の県によれば、作業が遅れて年度末までに発行するのが危うくなり、内容をノーチェックで印刷にまわしたという。なんとも理由にならないお粗末な説明だが、誤りの原因はそれだけではないと思われる。あくまでも推測だが、デジタルデータ処理に対する過信みたいなものがあったのではないだろうか。その表れが、ある生物の説明が他の生物の説明と入れ替わっていたという事実だ。実は、僕自身も長文をパソコン編集する時にちょっとしたミスで大失敗をしたことがある。Wordなどの高度な編集機能を使った時に起こりやすい。自分の目やペンで作業を行なったひと昔前ならおそらくあり得なかっただろう。編集しながら、常に自分の目でチェックしていたからだ。今回の県のケースは、われわれにも常に起こりうることであることを肝に銘じたい。それはさておき、県は修正して再発行するらしいが、全く無駄な金を使ってくれるよな~。