徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

檜垣嫗(ひがきのおうな)の歌

2019-11-20 21:47:25 | 文芸
 今夜の「歴史秘話ヒストリア」(NHK-G)は「世阿弥」を取り上げるようだ。番組の感想はまた後日ということにして、「世阿弥」と聞けば、熊本人にとっては何と言っても「高砂」と「檜垣」。脇能として見る機会が多い「高砂」に対し、「檜垣」を見る機会はほとんどない。いつか見ることが出来ることを祈りながら、今夜は檜垣嫗が詠んだと伝えられる秋の歌を二つ。

 秋風の こころやつらき 花薄 吹きくる方を まづそむくらむ
 (秋風の心は冷たいのか、ススキの穂が、秋風の吹いてくる方に、最初に背をむけるだろう)



 鹿の音は いくらばかりの 紅ぞ ふりいづるごとに やまの染むらむ
 (鹿の鳴く声は、いくらばかりかの紅色をふりだして、野山が赤く染まっていくのだろう)



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