散歩で週3回は通る熊本城監物櫓(国の重要文化財)を支える石垣の復旧工事が行われている。通る度にしばらく立ち止まって見物するのだが、ここはおそらく熊本地震で崩落した熊本城石垣の中でも最も近くからその復旧工事を見ることができる場所じゃないかと思う。石垣の復旧方法については城内各所に説明板が設置されているのでだいたいのことは理解しているのだが、実際の現場ではそんな簡単にはいかないと思う。いったん解体した後、土の部分を整え、栗石を敷く。今回は樹脂系の補強材を間に何層か敷いていくらしい。築石はナンバリングされているとは言っても元の位置にうまく収まるのだろうか。1日にせいぜい5,6個しか積めないと聞くのでまさに根気のいる工事だ。だが、そんな工事を見ることができるのは今しかないわけで、できるだけ足を運んで見ておきたい。
監物櫓下の石垣復旧工事
監物櫓
監物櫓下の石垣復旧工事
監物櫓